2007年11月29日

早川書房版「ベスト・ミステリー2007」

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 早川書房から「ミステリが読みたい!2008年版」が出てて、今年からみたいですけど、やっぱり「このミス」に対抗してということなんでしょうか。

 まだパラパラとしか見てないんですけど、読者参加型ということが売りになってるということと、対象となるのが2006年9月から1年間ということで、期間がほかのより前倒しになっているということ、ひとり3作品を順不同に選ぶということなんかが違うようです。

 あと、「このミス」だと自社の作品は除外していますが(『チーム・バチスタの栄光』は宝島社だったとか)、こちらは早川を除いたら話にならないとはいえ、とくに読者のアンケートでバイアスがかからないのかなあ、とは素朴に感じるところです。

 国内の1位は、宮部みゆき『楽園』、海外の1位は村上春樹訳『ロング・グッドバイ』でした。
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2007年11月28日

「第1回PLAYBOY大賞」だそうで

 去年もそういえば、同じような特集だったなあ、と手に取った「PLAYBOY」1月号です(去年はこんなふう)。
 ミステリーの特集なんですが、今回は、「PLAYBOYミステリー大賞」なるものを選出してます。それから、日本のミステリー100年のベスト100というランキング作りだとか。

 ミステリー大賞のほうは、大森望・香山二三郎・杉江松恋の三人による選考方式で、10位までを決めて1位を大賞にしています。国内が伊藤計劃『虐殺器官』、海外はヘニング・マンケル『目くらましの道』です。

 ベスト100のほうは、なんと1位が山田風太郎『明治断頭台』だという意表をついた結果でした。2位は宮部みゆき『火車』、3位は広瀬正『マイナス・ゼロ』。
 選んでいるのは、大森望・北上次郎・日下三蔵・新保博久・関口苑生の5人で、「本の雑誌」みたいなスタイルで侃々諤々のようでした。
posted by 行き先不詳 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「カリギュラ」はあきらめました。

 「カリギュラ」の当日券はどんなものかと行ってみましたが、完全にムリでした。昼の公演がまだまだなのに、夜公演のために並ぶのは、私にはかなりキツくて。せいぜい2時間程度なら、並ぶのも厭わないんですけども…。

 それにしても、ひとえに小栗旬人気のたまものでしょうから、全くすごいことです。それで、1月からは、「貧乏男子(ボンビーメン)」に初主演っすか。
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リメイク版「椿三十郎」のラストは…

 今朝のめざましテレビで、リメイク版の椿三十郎の特集をしていたんですけど、あのラストシーンって、脚本の指定があいまいなところがあるんですね。

 これからの二人の決斗はとても筆では書けない。
 長い恐ろしい間があって、勝負はギラッと刀が一ぺん光っただけできまる。

 とかいうかんじでした。
 今回のリメイクでは、同じ脚本を使用していて、だから、このラストをどういうものにするかは一番難しかったというような話でした。なんか観てみたくなってきます。


 「爆笑問題の太田光が斬る」のほうは、斬るというほどのことではなかったですね。ここで酷評なんかするはずもないのですけれど。
posted by 行き先不詳 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

祝「BSマンガ夜話」

 久しぶりの「BSマンガ夜話」が昨日(日付でいえば今日ですが)から3日連続ではじまりました。読んでないマンガがテーマだろうが、ほぼ欠かさずに観てしまう、私の好きな番組です。2年9ヶ月ぶりだということで、待ちに待ったわけでして、もうやらないのかと思ってたくらいなのでした。

 昨日が、新井英樹「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」
 今日が、五十嵐大介「魔女」
 明日は、二ノ宮知子「のだめカンタービレ」
 ということなんですが、私はこの中では「のだめ」しか読んでおりません。

 岡田斗司夫が別人的にやせたのはともかくとして、大月隆寛もスッキリとしたようですね。笹峯あいを見たのも、かなり久しぶりでした。

 本当は、録画しておいて後で観ようかと思って、冒頭を観始めたら、結局そのまま最後までいっちゃいました。

posted by 行き先不詳 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月27日

保坂和志『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』

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 保坂和志の小説にしてもエッセイにしても、いつも考えることにこだわっていて、こういうのを哲学というのではないかと思ってしまうのですが、今回のエッセイもまるっきり哲学といっていいのではないでしょうか。

 エッセイの内容なんかをまとめることは、全く著者の意図に反することは明らかなのですが、この中の一つ「緊密なコミュニケーション空間」を例にしてみますと。

 古代ギリシア哲学は、ソクラテス以前の段階で、すでにして偉大であった。そんなことがなぜ可能であったかという議論がある。
 ビートルズは仲間うちで集まっただけの4人組で、モンキーズは全米からオーディションで選ばれて結成されたバンドなのに、モンキーズがビートルズを超えることはなかった。
 才能という言葉で解決するというのは間違っていて、才能を取り巻く要素によって力が形成される。そして、そこに緊密なコミュニケーションがあったことが大きい。
 ローカルよりグローバルなほうがレベルが高いと思いがちだが、限定された地域では緊密なコミュニケーションによって極めて高いレベルに到達することがある。

 というような流れで議論が進んでいきます。

 中には、論理の道筋が時々追えなかったり、議論に置いてきぼりをくうものもあったのですが、語られるとっかかりの角度というか視点に驚かされるものも多かったです。

 内容がどうこうより、読者がこれを読んで考えるということが触発されることが望まれているようです。にもかかわらず、こういうことを持続的に考えることができなくなっていることを痛感します(学生の頃はこういうことを好んで考えていたのに)。
posted by 行き先不詳 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

若槻千夏ジャック・バウアーになる

 朝の芸能ニュースで、若槻千夏引退かなんて、言ってたので試しに若槻千夏のブログ「マーボー豆腐は飲み物です。」を見てみると、早速更新されてて、脱力しました。

 今まで、読んだことが1、2回なんですけど、面白い文章を書きますね。人気があるのがよく分かります。文章のリズムとかノリは携帯メールを思わせるところがあるでしょうか。

 朝の芸能ニュースで、若槻千夏引退かなんて、言ってたので試しに若槻千夏のブログ「マーボー豆腐は飲み物です。」を見てみると、早速更新されてて、脱力しました。

 今まで、読んだことが1、2回なんですけど、面白い文章を書きますね。人気があるのがよく分かります。文章のリズムとかノリは携帯メールを思わせるところがあるでしょうか。
1人『24』のような一日でした。


じゃあ
来年はジャックバウワーになりますね。


明日の見出しは

『若槻ジャックバウワーになる』

でひとつ。

って、なんで、来年はジャック・バウアーになるのかがよく分からないのがなんかおかしいです。
引退はしたくないっす。

もう少し稼ぎたいっす。

今後ともクダラナイ私にお付き合い下さい。

ということですから、ファンにとってはとりあえず一安心ということでしょうね。

 
posted by 行き先不詳 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 埋め草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月26日

天野頌子『陰陽屋へようこそ』

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 中高生向けといっておかしくないような、ライトなミステリーです。半分狐という体質の男子中学生(稲荷神社の前で捨て子にされてたという過去が)が、ひょんなことから“インチキ陰陽師”と陰陽屋をはじめることになって、寄せられる相談事を解決していきます。ですから、事件というほどの大げさなものではなくて、日常に起こった小さな謎とか問題が相談として持ち込まれるわけです。

 “インチキ陰陽師”は、元ホストで口から出まかせが得意な、ほとんど詐欺師的なキャラです。それを横目に狐中学生がツッコんでいます。そして、クラスメートとの学校生活なども描かれながら、最後の相談では、自分の実の母親かもしれない女性の失踪事件を扱ったりする展開です。


 サラッと読めることは悪いことではないと思いますが、読んでいて軽さが物足りなく感じられたところもありました。
posted by 行き先不詳 at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月25日

小路幸也『シー・ラブズ・ユー』

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 東京バンドワゴンのシリーズ第2弾となる作品です。

 昭和のホームコメディ的なにぎやかな小説で、家族関係がすぐには覚えられないような複雑さの大家族の人たちを中心に、古本屋を舞台にして、ちょっとした騒動が起こる、ところは前作と同じ。続編的なストーリーの展開もあります。前作と同じように、面白いです。

 そのときには、「ぜひとも続編を期待したい。そして、そのときはより以上に騒がしくあってほしいとさえ思います。」(参照)と書いているのですが、今回読んでみると、この家族の過去の波瀾万丈の激動の時代があって、落ち着いた今があることがよくわかり、その時代の彼らを外伝的に読んでみたくなりました。
posted by 行き先不詳 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誉田哲也『武士道シックスティーン』

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 これまで、著者の本では警察小説ばかりを読みましたが、今回は青春小説。高校の剣道部を舞台にしています。

 ふたりの女子高生が交互に語り手となって進行し、ひとりは勝負に徹し、肩に力が入りすぎているところがある磯山香織。厳しい道場仕込みが影響しています。もうひとりは、中学から剣道をはじめ、あまり勝負にこだわらずにいる、ちょっとおっとりした西荻早苗。ふたりは、中学のときに対戦していて、実力的には落ちるはずの西荻が勝ってしまっていて、そのことに磯山はかなりこだわっているのです。ふたりは、高校の剣道部でふたたび出会いますが、リヴェンジに燃える磯山と仲良くなろうとしている西荻は全く噛み合わないのでした。ふたりとも、家族、とくに父親との関係がポイントになっていて、そういうドラマがありながら、ふたりのそれぞれの成長を描いています。


 強烈なキャラのほうの磯山が面白いし、西荻が語り手のときにも磯山を外から見る視点として読めるところがあるような気がします。五輪書を座右の書にしていたりとか、女子高生離れしたところをユーモアのある書き方で描いてほほえましい。
 このふたりが、『ジウ』の伊崎と門倉の対照的なふたりの関係と対応していて、そのキャラ設定を青春小説に移行したように感じられます。私には、それってマイナスではないのかなとも思ったのですが、面白いことは面白い。

 はじめのほうで磯山を諭そうとした顧問に反論する場面を最後に。
「……あたしの剣道が邪道だとお思いなら、それでもいいです。とにかくあたしは、ただ相手を斬ることしか、今は考えていません。勝ち負け、でもなく、ただ斬るか、斬られるか……それが剣道だと思います。兵法の本質だと思っています」
「磯山……お前には、負ける者の気持ちが、分かるか」
 (中略)
「……分かりますよ。人並みになら」
「どう分かる。どう思った。負けたとき」
 そんなものは、決まっている。
「……次は斬る。ただそれだけです」
posted by 行き先不詳 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ベルト・モリゾ展」

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 8回ある印象派展のうち、出産を控えて出品しなかった1回を除いて、すべて参加したという(ピサロは8回すべてで、それに次ぐ)ことからも、印象派を語る時、決して小さくない位置を占める画家と言えるのでしょう。また、エドゥアール・マネの弟と結婚し、マネやルノアールとの交流、カミーユ・コローを師事していたこと、また、当時の女性が、画家の道を行くことの困難さと、伝統的な美術界に距離をおくことによる厳しさが両方あって、そういう時代背景などの解説を重視した展示でした。

 作品は、日常風景そのもので、本当になんといったこともない瞬間だったりもするのですが、確かにそこには、平凡な日常にある幸せであったり、それを見守る温かさが感じられるものが多くて、とくに1880年代でしょうか、そのあたりがもっとも感じられて、好みです。
 それから、塗り残しがかなりの作品で見受けられたのが、印象的です。

 損保ジャパン東郷青児美術館にて。
posted by 行き先不詳 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「欲望という名の電車」

 鈴木勝秀演出による「欲望という名の電車」。ブランチを篠井英介、スタンリーが北村有起哉、ステラに小島聖、ミッチは伊達暁。

 古典的な作品かと思いますが、私が観るのはおそらくこれがはじめて。 
 スタンリーとステラ夫妻の暮らす家へ、ステラの姉・ブランチがやってくる。そこは、ブランチにしてみれば、狭くて、みすぼらしい住処。スタンリーは粗野で乱暴な言動で、耐えがたい生活。ブランチにしても、酒が手放せず、神経質でヒステリックなところがあり、それ以上に、妹夫婦のところへやってくるにあたっては、隠された秘密をもっていそうに感じられる。ブランチとスタンリーの衝突がギリギリとした空気をまといながら、破滅的で悲劇的な結末へと向かっていきます。


 鈴木勝秀と篠井英介での「欲望という名の電車」はこれが3回目の上演ということになるようで、はじめは、ブランチ役を男優が演じることに上演許可が下りなかったんだとのこと。

 それで、女性のブランチの役を篠井英介が演じているわけですが、男性とか女性という面での違和感がなかったのはさすがとして、自分の美しさや品位に対してプライドを高くもっている一方で、今の自分が決してそうでないことも心のうちでは分かっている不安定で引き裂かれた感情と、それが残酷な形で突きつけられるシーンなどを観てると、女優が演じるのとは全く違った効果をもっているように思います。


 ほかのキャストに、明星真由美・菅原永二・押田健史・Takuya・永島克・鈴木慶一 。
 東京グローブ座にて。

 
posted by 行き先不詳 at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

『佐藤可士和の超整理術』

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 アートディレクターの佐藤可士和による、仕事の整理術の本。

 空間の整理術から敷衍して、情報と思考の整理術へと発展させています。デザインの仕事が、アイディアを生み出すのではなく、「整理」をしていく中で見えてくるというのが、意外性のあるところです。ただ、私には、やはり情報と思考のほうは、そうそうできるようにも思えず、すぐに参考にはならないかもしれないところです。

 とにかく、空間の整理術では、プライオリティの低いものは捨てて、机の上にはふだんはほとんど何も置かず、物はあるべきところにしまわれている、ということです。私もそうしようとは思ってますけど、ここまでは徹底できずにいます。それをいかに実行していくかが書かれているわけです。

 全体的に自分のプロジェクトの具体例で説明されるのですが、自慢話に見えるところもあるものの、そっちのほうが興味深い人もいるかと思います。
posted by 行き先不詳 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月21日

『続弾!問題な日本語』

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 積ん読の山から引っ張りだしてきましたが、奥付を見ると、もう2年経っていました。

 第1弾と違って、ふつうに使っている用法が多く、なんか笑えました。自分が意識せずに使っていて、違和感をもたれていることは多そうだと思った次第。しかし、全くおかしいと思ってなかった表現は少なくなかった。

 なんにしても、正しい正しくないの二分法を超えていて、なぜそういう用法が使われるようになっているかを分析しています。明らかな誤用でなければ、否定一辺倒でないところは、やはり好感がもてるところです。

 「他人事」の読みが「たにんごと」に押されつつあるような気がしますが、この本を読んで、「ひとごと」と読ませようとするのは、基本的に無理があるんだとわかりました。
posted by 行き先不詳 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする