2008年03月30日

NHK土曜ドラマ「刑事の現場」

 各1時間、全4回の放送でした。
 第1回冒頭、「団塊世代の大量退職―全国の警察官、およそ25万人
 そのうち10万人が今後10年間で退職してゆく」というキャプションがついていて、このドラマのコンセプトがはっきりと告げられていました。

 捜査技術の継承、小生意気で失敗を恐れる若手、その間で古い捜査方法に反発している世代なんかもいたりで、刑事ドラマでありつつ、新人を育成していくという話です。

 もうすぐ退職組の刑事らを寺尾聰、石倉三郎、宇崎竜童の3人が、若手の3人を森山未來、忍成修吾、三浦アキフミの3人が演じていて、それぞれ上司、部下の関係となっています。森山未來の演じる新人刑事・加藤啓吾の父は殉職した刑事で、そのときの相棒でもあったのが伊勢崎係長(寺尾聰)という因縁もあって、加藤を育てる意気込みにも絡んでくるのです。やはり、寺尾聰のベテラン刑事ぶりが、とてもいいんですよねぇ。

 ほかの主なキャストに、池脇千鶴、浜田学、真野響子。
 作 尾西兼一、三上幸四郎
 
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藤巻健史『マネーはこう掴む』

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 ここんところの株価下落でも、中長期的な予想においては変化してないと、相変わらず強気な見方が書いてあって、ブレてないです。

 とにかく、今回は、個人に対してもデリバティブをすすめていて、私はちょっとびっくりしました。本人も日本の現物株はもってない、って言ってます。

 個人では、日経平均先物をレバレッジを効かせずに使うことを推奨していると結論できるでしょう。現物株を買うよりも、分散投資という面や、下落時にも対応できる、個別株の分析が不要、だということなんかが有利だからということです。

 
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2008年03月29日

勝間和代『効率が10倍アップする新・知的生産術』

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 ベストセラー中の知的生産術本です。タイトルどおり、効率至上主義で貫徹されています。著者が書くように、すべての方法論を取り入れる必要もないし、レベルが違うので取り入れようもない部分もあります。自分なりに改変して、試してみればいいのかなと思います。健康や食事、運動などでも、具体的に提示していて、「材料を並べておいたから、どうぞご自由に取り入れてくれ」と言われているかのようです。

 マスメディアからの情報摂取をなるべく減らす代わりに、高い本を読むことを推奨しているのが印象的です。が、巻末の[お薦め書籍]でドーキンスの『利己的な遺伝子』のお薦めポイントには「なぜ世の中から争いがなくならないのか、なぜ人間は利己的なのか、遺伝子から解き明かす」などと書かれていて、ちょっとそれはないだろッ、て思いました。

 
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「薔薇のない花屋」

 今期のドラマの第1話を一通り観た時点で、格が違うとさえ思ったものでした。私の中では、7、8話あたりが盛り上がりのピークになってて、そこで先走った解釈に及んだりしましたが、それも含めて面白かったです。そこを過ぎると、私としては燃え尽きちゃって、最後のほうは、見届けるばかりでした。
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「バンテージ・ポイント」

 スペインの広場でアメリカ大統領が狙撃され、その直後の爆破、パニックに陥る群衆。その前後を、報道、シークレットサービス、観光客ら、主要な登場人物の視点で、何度も繰り返されることで、だんだんと真相が見えてくるという構成です。

 しばらくは、また戻ったよッ、くらいだったんですけど、繰り返されるうちに、最後までこのパターンだけで終わるとさすがにつらいよなぁ、と心配したら、それは杞憂でした。スピーディなアクションに移行して、メリハリが効いてます。あるいは、前半のような見せ方を徹底したほうが、すごいのかもしれませんが、私は、こっちのほうがスカッとした面白さで好きです。


 
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2008年03月28日

山田真哉『「食い逃げされてもバイトは…」 禁じられた数字 上・下』

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 『食い逃げされてもバイトは雇うな』は禁じられた数字の上巻となっていて、約1年をおいて出た『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』は下巻となってます。もし、上を読むだけで終わっては、著者の狙いをはずすことになってしまいます。

 タイトルの部分については、ある程度内容が想像できそうですが、「食い逃げされてもバイトは雇うな」というのは、食い逃げされる割合とそれによる被害額、それとバイトの人件費とでどっちが得になるのかという話です。「雇うな」ということは、人件費が大きいことを意味し、「雇うななんて大間違い」というのは、費用だけを見るのではなく、総合的に考えれば答えは違ってくる、ということです。

 会計的と非会計的という言葉が使われますが、上巻では会計的な数字の使い方について、下巻では、数字の上での割り切りだけではなく、長期的な視野にも立った非会計的なビジネスとしての考え方を解説しています。

 上巻で、たとえば、サッカーのスウェーデン代表の対イングランド“39年間無敗”ということも、12戦しかしていなくて、4勝0敗8分けなんだというような数字の使い方とか、飲み会のお知らせで6時53分集合というような中途半端な時刻を待ち合わせの時刻にして遅刻させないようにしたという話なんかが出てきます。これは、効果的な使い方という文脈です。

 下巻では、逆にそういう数字の使い方にダマされないようにという書かれ方で、アマゾンの自著を大量購入してランキング操作した知り合いの話だとかが出てきたり、予算や事業計画での計画にまつわるビジネス上の弊害とか、費用対効果をすぐに持ち出して形だけの効率至上主義が批判されたりしています。

 会計士の著者が、会計的な数字の使い方に傾くことに注意を呼びかけていて、その裏には熱い思いがあるようなのが、興味深いところです。とても面白かったです。
 
posted by 行き先不詳 at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月25日

尾崎真理子『現代日本の小説』

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 読売新聞の文芸時評を担当していた記者(この本が出た時の肩書きは文化部次長のようです)による、ここ20年の小説の流れや変化を見たもの。ちくまプリマー新書は、対象は高校生くらいなのかも知れませんが、内容は薄くないと思います。

 ここ20年というのは、1987年に、村上春樹の『ノルウェイの森』、吉本ばななのデビュー、『サラダ記念日』が刊行されたようで、このあたりから新しい流れが見いだされるということです。翌87年なんかは、三島賞の創設などもありますが、村上春樹、村上龍、吉本ばななの作品がベストセラーのランキング上位に占めているような状況です。
 そして、この本では、村上春樹のこれまでだとか、新人文学賞に起こっている変容、パソコンの普及していく中での作品の変化などを追っています。


 記者目線のエピソードがあって、第1章は「受賞者は吉本さんの娘らしい」(吉本ばななの「海燕」の新人文学賞を取ったときの話)という書き出しからはじまります。
 村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』での読売文学賞の受賞で、「贈賞式に現れるのか」という問い合わせが相次いだそうで、「村上と対面したことをがない文芸担当の記者、編集者がすでに多く、本人にあいさつする貴重なチャンスになると喜ばれた」とあります。
 また、島本理生、綿谷りさ、金原ひとみの芥川賞候補時では、5作中3作が19歳と20歳でした。それで、話題づくりのためかと候補作を選ぶ関係者に尋ねても、偶然だという答えが返ってくるし、「のちに同じ質問を投げても、あれは作戦だったとの証言は出てこない」とか。


 やはり全体に文芸時評的なスタンスで書かれていて、この20年の動きを概観できましたし、なにより面白かったです。

posted by 行き先不詳 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リリパットアーミー「罪と、罪なき罪」

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 リリパットアーミーの舞台を観るのはこれがはじめて。チラシの雰囲気が面白そうだったので、行ってみました。
 なんだか、妙ににぎやかというか騒がしいというかテンション高めな熱気のある空間になってました。

 大津事件を題材にした群像劇で、明治の文明開化と法制度なんかをおもしろおかしく描いています。牛鍋屋に集う弁護士たちや女中に学をつけようとしている学者などが出てきますが、これら登場人物の事件に関する位置付けが途中まで見えません。それが途中でピタっとハマったところでは「おぉ〜」と感心しちゃいました。
  大津事件について、教科書にあるような数行程度の知識しかないのですが、史実とはだいぶ違うところがあるようでした。物語としては面白かったです。


作・演出 わかぎゑふ
出演 コング桑田 朝深大介 生田朗子 わかぎゑふ 千田訓子 上田宏 谷川未佳
粟根まこと  八代進一 橋田雄一郎 森崎正弘 木村基秀 福田靖久
ザ・スズナリにて
posted by 行き先不詳 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

「鹿男あをによし」

 きっと、これって原作も面白いんでしょうね。本当に変わった物語が出てくるものです。そして、これをドラマ化させたことも素晴らしい。とくに、後半に向けて、だんだんと謎が明らかになる展開に目が離せず、今期の中では観るのが一番楽しかったドラマになりました(「薔薇のない花屋」や「あしたの、喜多善男」も、謎が明らかになる展開でしたが、気楽に観られるドラマではなかったので)。

 
 原作では藤原は男だということで、天真爛漫キャラは同じなんでしょうが、藤原が小川と付き合ってたつもりだったというところには、驚かされます。なんか、これはすごい。でも、最初は、小川の突拍子もない話を、心の病気かと心配していた藤原が、途中では完全に信じていて、とうとう鹿と話せるようにまでなり、対等にやり合ってるところが笑えます。このドラマを成立させるポイントのひとつかと。綾瀬はるかだからこその為せる業かも。玉木宏のとぼけた味もよかったです。


 主なキャスト 玉木宏 綾瀬はるか 多部未華子 柴本幸 篠井英介 キムラ緑子 酒井敏也 鷲尾真知子 田山涼成 佐々木蔵之介 児玉 清
posted by 行き先不詳 at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「身毒丸 復活」

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 ほとんど“伝説”といっていいような藤原竜也の「身毒丸」ですが、映像も含めて観たことがなかったので、いい機会だと思って観に行きました。彩の国さいたま芸術劇場です。

 藤原竜也と白石加代子のふたりの演技だとか、舞台上に作られる幻想的で異質な空間の世界観(ここのところが、私は、やはり蜷川幸雄演出の「エレンディラ」を連想しました)は、すごいとは思うものの、私にはこの作品の真価が正直なところ分かってません。残念です…。

 カーテンコールでは、私の観た回では、スタンディングオベーションもあったりで、観客の満足度は高いようでした。
 
posted by 行き先不詳 at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『3時間で「専門家」になる私の方法』

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 ここんところ目にするのは、インターネットですぐに検索することに頼ることの弊害を指摘するものばかりですが、この本では、インターネットの検索で、未知の分野でも3時間程度で「専門家」になる使い方を、具体的に実践的に教えています。「専門家」とかぎかっこつきなのは、もちろんその分野に精通するわけではなく、これから勉強するとっかかりとして、どんな状況なのかを知ることを目的とするからです。

 キーワードで、マトリックス、クオリア、セレンディピティとか出てきますが、とりあえず、具体的な手順を見ていくと、新聞記事のデータベース→一般のウェブサイト→ブログ→2chなどの掲示板へと、信頼度が下がるけど、その分濃くて深い情報が得られる方向へズラしていきながら調べていくというものです。

 たとえば、最初に、日経テレコン21などの有料データベースを使って、記事を読む前に、時期の経過からどんな傾向の違いが読み取れるかを分析してたりします。
 その過程で、全体的な状況を摑みながら、ピンポイントでテーマを絞り込んで検索をしたりとかを、「少子高齢化」を例にしてデモンストレーションしているといった具合。

 結局は、漠然とただ検索をしてるだけではないので、参考にはなりますが果たして自分のものにすることができるかどうか。でも、かなりわかりやすく書かれていて、すぐにでも実行できるものではあります。
posted by 行き先不詳 at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「斉藤さん」

 「斉藤さん」は最終回が15分延長ということだったんわけですが、うっかり飲み会なのに放送時間をチェックしてなかったので、最後の15分を見逃してしまいました。痛恨です。

 前にも書きましたが(「斉藤さん」と「エジソンんの母」)、前半のうちは、不良高校生との対決の構図で、その不良のスケールの小ささに、ちょっとどうかと思ってたところがありました。それが、後半になるにつれて、ドラマとしての面白さが上がってきたように感じました。

 私は、あくまでミムラ押しで、真野若葉を見てると、じれったくもあり、恥ずかしくもあり、苛立ったりもするのですが、そういう小心で日和見な役柄を好演していたと思います。

 それから、終わってから知りましたが、斉藤さんと仲良くなる女子高生、桜井綾子役の石橋杏奈は、2006年の第31回ホリプロスカウトキャラバンのグランプリ受賞者なんですね。
 それと、「パパはニュースキャスター」のあの鈴木美恵が、あんなにふくよかになってるということを知らずにいたので、ちょっとびっくりでした。


 主な出演 観月ありさ ミムラ 佐々木蔵之介 古田新太 高島礼子 濱田マリ 北川弘美 矢沢心 須藤理彩
posted by 行き先不詳 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月20日

「ハチミツとクローバー」映画とドラマと

 私は、ドラマがはじまる前に、原作は読んでありましたし、途中で映画も観ました。聞こえてくるのは、映画はいいけどドラマのキャスティングはダメだというような声でした。異論のある人も多いかもしれませんが、私には、そう感じられませんでした。

 原作とのギャップということでいえば、私には、映画のほうが大きくて、ただ、原作の世界を純化したというか、昇華したというか、新たな作品を作り上げてるなあという印象です。キラキラ輝いてるといったらいいか。それに、原作ではリアリティを感じないところが結構あるので、実写化するにあたって、そこをクリアしているということと、美大のにおいとか才能の説得力なんかが、断然、上だなあと。

 一方で、ドラマでは青春コメディ的な作りで、エピソードの積み上げ方は原作や映画より面白かったと思います。ただ、後半に向けて、コメディ部分は抑制されていったのですが。なんにしても、ドラマについては、原作を先に読まなくても、問題なかった。

 それから、映画とドラマでは、歳の差も含めてそれぞれの距離感の描かれ方、演じ方がずいぶん違うんですけど、それもまたそれぞれのアプローチの差が出てるのかなと思いました。


 主なキャスト
 〈映画〉 櫻井翔 蒼井優 関めぐみ 加瀬亮 伊勢谷友介 堺雅人 西田尚美 
 〈ドラマ〉 成海璃子 生田斗真 原田夏希 向井理 成宮寛貴 村上淳 瀬戸朝香 柏原崇 
posted by 行き先不詳 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(1) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「あしたの、喜多善男」

 初回の放送で、このドラマの良さを見極める器量が自分になかったことが残念です。視聴率の推移を見ると、1話でふるい落とされた人も少なくないようですけど。とにかく、そのまま観続けて本当によかったと思ってます。

 今期の連ドラを代表するのは「薔薇のない花屋」でしょうけど、矛盾するようですが、今年を代表しうるドラマだとさえ思います。このようなドラマを作ったことを称賛したい。

 原案の小説(最終回に島田雅彦が出てましたね)とどの程度の相違があるのかわかりませんが、前半の現実からの遊離している世界観といい、サスペンスでありながらも、調子の狂った展開といい、そして、後半に向けての真相が明らかになる過程といい、とんでもないドラマだなと何度思ったことか。

 これまでの人生になんのいいこともなく、これからも全く希望を見いだせずにいた男は、死ぬことを決意する。ただし、11日後に死ぬことにして、それまで静かに過ごしてから死のうとするのです。ところが、かえってそのことが、新たな人との出会い、体験、そして、見ずにいたかった暗い真相を突きつけられることになってしまうのです。

 死ぬことを決意して、現実から目を背けることから、いろんなことから解放され、ネガティブな人格の浮上につながるのでしょうが、この、小日向文世の、ふたつの人格の演じ分けには、本当に脱帽です。また、それを乗り越えるために現実を認めた第10話の魂の叫びには息を呑みました。

 あと、印象に残るのは音楽ですね。このドラマの世界をいっしょに作り上げていました。それから、どうでもいいことですけど、生瀬勝久が平泉成のモノマネをして、そのあとに平泉成が実際出演したこと、それから私の中では吉高由里子がブレークしました。

 脚本 飯田譲治
 主な出演 小日向文世 松田龍平 小西真奈美 生瀬勝久 吉高由里子 栗山千明 要潤 今井雅之 丸山智己 岩松了  
posted by 行き先不詳 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(1) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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