2008年04月29日

瀬尾まいこ『戸村飯店青春100連発』

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 “青春100連発”はさすがにちょっと言い過ぎじゃないかという気もしますが、どんな小説かはとても分かりやすくイメージさせて当たってます。

 言うまでもなく、戸村飯店という中華料理屋が出てきますが、決してこの店が舞台の中心というほどでもないです。ここのふたりの息子、ヘイスケとコウスケが主役です。

 弟にしてみると、兄が店をまったく手伝わず、何においても要領よく振る舞っているところが気に入らないのですが、そんな兄が高校卒業後、逃げるように家を出て東京へ行きます。ええかっこしい兄は、ちょっとずるいんじゃないの?みたいな。第1章は、弟の視点から、そんな兄との葛藤と、実は自分が好きな女の子から、兄への手紙の代筆を頼まれる話が描かれます。

 第1章を読んでると、兄の言い分を聞きたくなってくるんですけど、第2章から、兄弟で交互に語られていく構成となってます。

 そうそう、戸村飯店は大阪にあるんですが、兄のヘイスケは、いかにも大阪的なノリが苦手なところがあって、居心地の悪い実家から逃亡するために東京へ来たのですが、本当にやりたいことがあるわけでもないのです。そんな中で、出会う人々との友情や恋愛、家では手伝いもしなかったのに、バイトでカフェレストランで働きはじめて、店主から重宝されたりするような展開です。

 兄弟ともに、軽快な文体で、楽しい青春小説にもなってます。キャラが違うので、兄弟での青春小説としてのテイストも違ってて面白いです。この兄弟が離れてからの関係の変化や、父親が息子たちのことをどう考えているのかなども明らかになっていきます。ただ、兄の最後の心変わりは、唐突過ぎるように感じられましたけど。


 最後に、戸村飯店での常連のおっさんらが弟のコウスケの恋の話をするところを紹介しておきます。
「相手はどの子や」
「どの子か言うても、おっさんらわからんやろ?」
「そりゃそうやけど、教えてくれや。いくつの子や?悩んどるってことは人妻か?」
竹下の兄ちゃんが身を乗り出してくる。
「あほな。なんで人妻やねん。同じクラスの子や」
たいしたこと答えてないのに、店の中にヒューヒューと口笛が響く。お袋が、「あんまりいじめたらんといて。また夜な夜な歌われたら困るし」と、助け舟を出してくれたけど、誰もそんなこと聞いてくれなかった。
 
 さらに、告白してしまえや、という声に
「そうは簡単にはいかんねん」
「結局はコウスケ、案ずるより生むが横山やすしやで」
「そやそや、恋愛なんてプッシュや、プッシュブッシュ大統領や」
竹下の兄ちゃんも広瀬のおっさんも完全に出来上がっている。
「そんな深刻にならんでも、コウちゃんふられたら、おばちゃんが付き合ったるやないの」

 なんとなく、戸村飯店の雰囲気はおわかりいただけたでしょうか。
posted by 行き先不詳 at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

連ドラははじまったものの…。

 個人的なことながら、春の人事異動で部署が変わり、以前より時間を作りにくくなりそうなもので、テレビドラマをどうしようか迷っていましたが、結局それなりにチェックしちゃいました。

 初回を観たのは、「ラスト・フレンズ」「Around40」「ホカベン」「絶対彼氏」「パズル」「ROOKIES」「猟奇的な彼女」「おせん」、初回を見逃して2回目を観たのが「キミ犯人じゃないよね?」です。

 目下、断トツは「ラスト・フレンズ」で、これ1本にしぼろうかと思ったくらい気に入ってます。とはいえ、1本に絞ることなんてできるはずもなく…。それに、月9と土曜ドラマがはじまってないですが。

 
posted by 行き先不詳 at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

原宏一『穴』

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 著者の作品を読むのはこれがはじめて。元々、2003年に刊行された本です。

 自殺しようと富士の樹海にやってきた男が、自殺に失敗したところを助けられて、樹海にある洞窟での暮らしがはじまります。助けた老人は、サバイバル生活のようなことをずっとしていて、妙に知識もあって、宗教的な人生訓をよく語ります。

 ここに、政治家の元秘書で、議員の身代わりに罪を着せられ、命を狙う刺客から逃れるため樹海にまで迷い込んでしまったという男と、自殺をするために樹海に来ていて、樹海の中にある温泉に浸かっていた女が、ここに加わります。

 この4人が中心になるのですが、ここで縄文時代のような生活をしているうちに、偶然からレアメタルが発見されて、それぞれの思惑もあり、話は動いていきますが、ここから予想できないような展開を見せます。


 ここにやって来た3人の視点で交互に語られ、ずっと住んでいるロクさんと呼ばれる老人が、本当はどんな人でどんなことを考えているのかがなかなか見えてこないので、そこがこの物語のポイントかなとも思ったんですけど、どうもそういうかんじでもなかった。

 変わった設定ですから、これでどういう展開になって、どんなふうに決着するんだろうと、先が気になってページをめくり続けた小説です。
posted by 行き先不詳 at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

「幸せのレシピ」

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 ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のリメイクだとのことです。こちら、リメイク版の監督は「シャイン」のスコット・ヒックス。


 キャサリン・ゼタ=ジョーンズがレストランのシェフ、ケイトを演じていますが、分かってないけど口うるさい客とトラブルを起こしたりする、ちょっと難しい人です。オーナーに言われて、セラピーに通っているのも、おそらくそんな性格からなのでしょう。

 そんな彼女に、大きな影響を与えるふたりの登場があります。
 ケイトの姉が事故で亡くなり、その娘(つまりケイトにとっては姪)ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることになるのですが、母親を亡くしたゾーイはなかなか心を開いてはくれないし、どう扱っていいのか分かりません。
 それから、突如雇われることになったスー・シェフのニック(アーロン・エッカート)が、ラテン気質で陽気な男。ケイトにとっては、聖域を荒らされるようで、トゲトゲしい態度を取るのです。

 まあ、当然というか、このふたりとの関わりが、ケイト自身を少しづつ変えていくのですが、その過程は、観ているこちらが幸福な気分を味わうような、楽しい時間です。

 個人的には、映画やドラマで、てきぱきと華麗な動きで調理をするような厨房のシーンって好きなんですけど、本作でもそういう楽しさがあります。それと、ケイトが客に怒りをぶつけてしまうのは、端で見る分には面白くて、ちょっと肩をもちたくなるところもあり、もっと見せてもらってもよかったくらいでした。
posted by 行き先不詳 at 20:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

「4400 シーズン1」

 日本テレビの深夜に放送していたので、観てみました。

 4月にレンタル開始になったシーズン4で完結したようで、終わりが見えていて手を出しやすかった反面、やはりシーズン4まで観るのもちょっと負担かなと正直迷いました。ただ、シーズン1は6回だけしかないということで、とりあえず、最初の1、2回を観てみることにしたところ、結局止められなかった、というわけです。


 バラバラに失踪した人たちが、突如一斉に光とともに現れた。それが4400人だったのですが、50年前に失踪した人も、3年前に姿を消した人も、その間、歳を取ってないし、記憶もないのです。これ自体がかなりのミステリーですが、もちろん原因も分からず、かといって、ずっと隔離することもできないので、社会に戻すことに。ところが、戻ってきた人たちには、どうやら超能力といえるような、不思議な力をもっているようなのでした。


 この謎を追う捜査官ふたりと、数人の「4400(フォーティフォーハンドレッド)」と呼ばれることになる帰還者が物語の中心となります。その「4400」には、予知能力を持つ少女、黒人差別が激しかったころに失踪した黒人の空軍パイロット、その彼と恋に落ち失踪前には身に覚えのない妊娠をしている白人の女性、いとこと一緒にいるところを失踪し帰還してから生命力をコントロールできるようになっている男などがいます。このいとこはそれ以来ずっと昏睡状態になり、その父親が捜査官のひとりとなっています。

 ドラマの魅力としては、ひとつには、失踪という大きな謎のもつ牽引力で、「LOST」に通じるところがあるように思います。もうひとつは、特殊な能力をもってしまった「4400」のそれぞれのドラマが単純に面白いというところでしょうか。
 
 近いうちに、シーズン2にも手を出したいと思います。ただ、今日の深夜から同じ枠で「HEROES」がはじまるので、どっちを優先しようか迷ってますけど。
posted by 行き先不詳 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(2) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月21日

「異能の画家 伊藤若冲」

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 伊藤若冲を紹介した本で、中の図版も豊富で、「動植綵絵」以外の作品にも多く触れられていました。


 今回、とりあえず印象に残ったあたりでいくと、
 
 画家になってわずか4年の町絵師に鹿苑寺の障壁画の依頼があったということと、そこから見て取れる当時の京都の文化力には、改めてすごいなと思います。

 寺に奉納される仏画なのに、蓮の葉が腐ってて穴だらけだったりすることが常識はずれだということ。

 若冲には春画がなくて、注文がなかったのも、男色の気があって周りに知られていたからでは、という推測が出てます。ただ、菊花流水図に男色の表現を見ているのには、ちょっと私には理解できなかったですけど。

 
posted by 行き先不詳 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月20日

「東山魁夷展」

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 東山魁夷の生誕100年記念となる展覧会だとのことです。かなり大規模な回顧展となってます。来週から、展示替えになるというタイミングでした。東京国立近代美術館です。

 無知なもので、代表作であろう「道」くらいの認識しかなかったのですが、この人すごいですね。認識を新たにしました。

 戦後の「道」にいたるあたりまでの作品群の、風景画というより、風景を見ている主体を意識させるような精神性を感じさせる絵にもかなり惹かれましたが、後年に登場する、独特な造形感覚というか、ちょっとヘンなところがあるのが魅力的です。

 ふだん、音声ガイドって利用しないんですけど、今回は東山魁夷本人の講演から引っ張ってきた解説だということで、聞いてみました。合計で31分になるプログラムです。それもあってか、全部見通すのに、2時間弱かかっちゃいました。


 
posted by 行き先不詳 at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ロス:タイム:ライフ」も終わって

 最後まで、ロスタイムのシステムがすっきりとしないドラマではありましたが、やっぱり、そういう細かいところを気にするようなドラマではないようです。私は、気になってしまうほうなんですけど。

 死の直前に、突然、数時間のロスタイムを与えられ、やり残したことを実現したりするわけですが、こういう設定だと、いかに、振り幅のある話を作っていくかが見所になるかと思います。

 そういう中では、上野樹里の看護師編が4回目にして、変化球を投げてきた面白さがあったような気がして好きでした。毎回出演する温水洋一が活躍してて、ふたりとも自殺を図ることで知り合うのですが、万一助かったときのことを考え病院から飛び降りようとするとか、ウニを知らずに死ぬなんてと無理矢理勧めるシーンとかも笑えました。それに、唯一の延長戦に突入した回でしたね。

 ほかに、好きだったのは、伊藤淳史の幼なじみ編、真木よう子の部長編、あたりです。
posted by 行き先不詳 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「週刊 真木よう子」3話

 いやぁ、びっくりしました。「週刊真木よう子」の3話に、こんなものを持ってくるとは。「おんな任侠 筋子肌」って。

 やくざの組長の情婦が主人公。組長に裏切られ、命を落とすものの、体が筋子となって、復讐を果たそうとするという、かなりバカバカしいものになってます。左腕が筋子で、殴られるとなぜか熱いみたいで、組員を倒していくのです。ヤクザ映画のスタイルを使ったパロディで、かなりなB級テイストです。

 真木よう子が情婦、組長が阿藤快、組長を守るハットトリックの由起夫を阿部サダヲ(ハットトリックっていうのは、3本同時に放つダーツが武器だということで)。

 全編、筋子が出まくりで、組長が筋子アレルギーだということ(組長の命を狙った刺客が筋子丼を出してきて、それを見た組長は顔が真っ青に)、裏切られた主人公が網走女子刑務所で海鮮筋子丼を食べてたり、挿入歌に真木よう子唄の「筋子ブルース」とか、いやあ、本当にバカバカしかった。

posted by 行き先不詳 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月19日

重松清『カシオペアの丘で 上・下』

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 先頃発表の本屋大賞で10位でしたね。
 ちょっと読むのに時間がかかってしまったのですが、読みにくいとかつまらないということではもちろんありません。

 昔は炭鉱の町で、今はさびれた北海道の北都というところが舞台です。そこでの幼なじみ4人の、過去に背負うものの大きさとこだわり、諦め、許しだったり、そのうちのひとりが末期がんになってしまって、どのようにして人生の締めくくりを迎えようとするのかが描かれます。

 読みはじめから、これはハードルが高いなあ、と思います。生半可なことでは書けないだろう筆力、というか人間力を感じます。まさに、真正面から書ききった、というような感動的な小説です。なんですけど、私は、この真正面さがあまり好みではないのか、正直、強い思い入れが起こらなかったところがありました。あくまで、好みの問題ですけど。
posted by 行き先不詳 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「クローバーフィールド/HAKAISHA」

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 話題のパニック映画で、これはぜひとも早いうちにスクリーンでと思ってたんですが、やっと観ることができました。


 ニューヨークが舞台で、日本に栄転するロブを囲んでパーティが行われ、ビデオカメラでパーティの模様を撮影したり、メッセージを吹き込んだりするのですが、そのテープが後に回収され、資料となったらしい設定です。

 このパーティで、微妙な人間模様が垣間見えたりもするのですが、そこで、突然、訳のわからない巨大な化け物が、街を襲い、人々が逃げ惑うことに。そんな状況が、その一台のビデオカメラを持って逃げる人によって、記録されているというわけです。

 エンターテインメント性あふれるパニック映画というよりは、「今、この場で、自分が、突然訳の分からない巨大な化け物の襲撃に遭遇したら」という感触が、この映画のポイントかなと感じました。

 この手法はストーリー展開上、制約にもなるので、観てる最中、これからどうするんだろうと、多少心配になったりもしました。もうひとつくらい別の視点が存在しているだけでも、物語に奥行きがあったり、面白さを追求できるような気もします。ただ、そうではなく、パニックに襲われるのが、ほかの誰かではなく、“自分が”体験するというような臨場感を達成させるには、こういう方法がいいのかな、と思いました。
 
 私は、街が破壊されているのに、何が起きているのか分からないために、パニックに陥っているあたりのシーンが、最大に引き付けられました。


 それから、手持ちカメラの撮影なので、常時、画が揺れ、劇場の注意書きにもありますが、私も、若干の気持ち悪さを覚えました。
posted by 行き先不詳 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

「神聖喜劇ふたたび」

 この前の日曜にNHK教育で「神聖喜劇ふたたび」を放送してたのを、やっと観ました。

 私のイメージでは、埴谷雄高『死霊』と大西巨人『神聖喜劇』が戦後文学の2大巨峰というかんじで、とかいって、両方ともいつかは読むつもりで買ってはいるものの積ん読になっていて、当分手を出すことはあるまいと思っている代表格となってます。

 『神聖喜劇』は、自身の軍隊での体験をもとに、その理不尽さに対して、記憶力のよさを武器に戦うような小説、ということです。実際、著者自身、記憶力はよかったそうです。作者自身が登場しますが、現在91歳なんだそうで、まだ現役です。

 俳優の西島秀俊が大西巨人に会いに行ってもいるんですけど、番組の中では、塩見三省や伊藤淳史なども出演する朗読劇もあって、作品世界を紹介しています。番組を観てたら、思いのほか面白そうだなと思って、読みたくなってはきました。それでも、文庫本5冊ですから、果たして、いつになることやら。
posted by 行き先不詳 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「天然コケッコー」

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 職場の同僚に、原作のマンガを薦められていたんですけど、なかなか手を出せずにいたら、映画化の話を聞いたので、とりあえずそっちにしようかなと思っていたのでした。

 全校生徒が数人という少なさで学校は廃校も間近いような、そんな田舎が舞台です。主人公は夏帆演じる中学二年生の女子中学生。そこに、転校生がやってきます。彼女のはじめての同級生。イケメンさんやねぇ、とか思ってたら、ちょっと冷たい一面なんかもありながら、それでも、少しずつ距離が近づいていくのです。

 田舎町が舞台ですから、そこでの風景や暮らしぶりも見所ではあるでしょうが、そんななかでゆったりと描かれる初恋に、穏やかな気持ちで楽しむ作品かなと思います。

 ただ、なんにしても、夏帆の印象が強く残ります。一方で、男子中学生(岡田将生)のほうの顔が思い出せないくらいの差があって(それは、私だけかもしれませんが)、とにかく、圧倒的に夏帆の映画になっているような気がしました。


 原作 くらもちふさこ
 監督 山下敦弘
posted by 行き先不詳 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

「どん底」

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 ゴーリキーの「どん底」をケラリーノ・サンドロヴィッチが潤色・演出して上演しています。月曜にシアターコクーンに行ってきました。

 私は、原作も読んだこともないのですが、思えば、黒澤明監督の「どん底」も観てないなあと気がつきました。ですから、今回、どの程度のアレンジがなされているのかをよく分かってません。原作にない登場人物がいるようですが。

 木賃宿を舞台に、社会の底辺に生きる人たちの暮らす姿を描く群像劇といったところですが、どん底というには、あっけらかんとした明るさがあって、幸せそうではないにしても、いかにも不幸だとか惨めな境遇とも見えない力強さがあるような気がします。

 後半で、雪が舞うシーンでのクライマックスには、かなり引き込まれるものがありますが、最初のうちで、物語がすぐに動かないところで、睡魔が襲ってきそうになったたところも正直ありました。

 キャストを開演前に改めて見てると、多少バラバラなところも含めて、楽しみになりますが、キャスティングも見所なのかなと思いました。


 上演台本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演 段田安則 江口洋介 荻野目慶子 緒川たまき 若松武史 大森博史 大鷹明良 池谷のぶえ マギー 三上市朗 松永玲子 犬山イヌコ 皆川猿時 山崎一 あさひ7オユキ 黒田大輔 富川一人 大河内浩 ほか
posted by 行き先不詳 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする