2008年10月30日

「私生活」

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 昨日、シアタークリエに行ってきました。元々、チケットを買わずにおいて、様子見をしてたんですけども、観ずにおくには魅力的なキャスティング+評判がよさそうだったので。

 内野聖陽、寺島しのぶ、中嶋朋子、橋本じゅんという4人(あとメイド役で中澤聖子)という顔ぶれで、個人的には橋本じゅんが一番の決め手にはなってますが、それぞれ実力派な俳優たちですね。

 「私生活」は私ははじめてでしたが、有名な作品のようで、ノエル・カワードという作家の1930年に書かれた戯曲です。演出はジョン・ケアード。


 ハネームーンにやってきてた2組の新婚夫婦。偶然、ホテルの隣同士になってたところ、それは元夫婦の再婚相手だったのです。そして、再会を果たした2人がもとの鞘におさまって、駆け落ちをするのですが…。

 全編を通して、男女の口喧嘩と仲直りが繰り返されるという作品になっていて、やたらとキスシーンもあれば、殴り合いもあったりもします。後半には駆け落ちで残された2人も加わって4人の修羅場が待っていて、ボルテージが上がっていくのです。


 全体に面白かったんですけど、第2幕の前半では、少々睡魔に負けました。ずいぶん、客席の笑いの反応がよくて、自分の印象からすると受け過ぎなくらいに感じたのが正直なところです。

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2008年10月28日

「LOST シーズン2」をやっと…

 いやぁぁぁ、やっと観終わりました。ていうか、終わってないし。←これも2度目。シーズン3がある時点で、期待はしてませんでしたが、シーズン2の最後で、それなりに決着がついてるということは全くなく、かえってあおられながらシーズン3へというパターンです。シーズン2に手を出したときに、ある程度は覚悟してましたけど。

 それはそれとして、このドラマは非常に野心的だなと感じます。長い、ということを除けばオススメできるんですけど。
 とてつもなく大きな謎があり、シュールともオカルトじみたとも言えるような世界観や、いまだ得体の知れない人たち、外の世界との新たにわかった接点なども謎めいていながら、抒情的なシーンやヒューマンドラマがあったりします。それぞれの過去のドラマが秀逸ですし、キャラクター間の人間ドラマも見応えがあります。先が長いことを思うと、ときどきイライラしますが、とても面白い、ということは否定できません。

 とりあえず、録りだめている連ドラに向かうことができそうです。
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乾くるみ『カラット探偵事務所1』

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 ときどき、こういう軽いミステリを読みたくなるんですよ。読みやすくて、気が利いてて、あんまりシリアスでないような。それでいて、人生とか世の中の裏側をちょっと見せるようなところがあれば、さらに魅力的だったりします。

 金持ちの道楽的に開いた謎解き専門の探偵事務所に舞い込む依頼を鮮やかに解決していく短編集です(探偵と助手は高校時代からの友人)。
 正直なところ、個々の事件の謎解きにはそれほど感心しませんでしたが、読み物としてはそれなりに楽しめました。短編集全体での仕掛けもあって驚かされましたが、それもどうなのかなぁ、という感想です。

 シリーズ化されたとして、次を読むかは未定です…。
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2008年10月27日

土曜ドラマ「ジャッジ2 島の裁判官奮闘記」

 第1弾のときに「続編があればぜひ観たい」なんて書いてましたが、ちょっと地味めな作品でしたから、果たして?というところが正直ありました。ですから、よくぞシリーズ化されたと喜ばしい。こういうところがNHKのいいところです。

 先週の土曜の初回のタイトルは「過信」。休日開放された校庭での子どもの事故をめぐって、外から島に移ってきた家族が学校側の管理責任を問うて訴えるという案件。狭い島のことだからと和解を勧告しますが、そのことで学校側が過剰反応を引き起こします。それを三沢(西島秀俊)は、島に来て1年経って、島のことがわかってるという自分の過信があったと反省をするという、誠実のかたまりのような姿を見せます。ここには、グッときました。

 そんな“過信”からスタートした第2シリーズがどう展開するのかを楽しみにしたいと思います。
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2008年10月26日

「ピサロ展」大丸ミュージアム

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 美術検定の会場が中央大学の後楽園キャンパスで、そのあと東京の大丸へ行って、ピサロ展を観てきました。

 私の中では、いわゆる印象派な絵ってピサロやシスレーでして、好きではあるんですけど、決定的な個性というかインパクトがないようなイメージをもってます。この展覧会では、ピサロの絵がずらーっと並んでるわけではなくて、フランス風景画からの流れとか、ピサロの子どもたちも画家になってたようで、その子どもの作品なんかが展示されてて、ピサロ狙いだとちょっと少ないと感じるかもしれません。

 私は、フランス風景画も息子のリュシアンの絵も、カミーユ・ピサロの展示作品もいいなと思うものがいくつかあって、観てよかったです。
posted by 行き先不詳 at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

美術検定

 美術検定を受けてみました。以前はアートナビゲーター検定といっていたやつで、新しく美術検定となってからは第2回となってます。

 4級と3級を受けましたが、4級と3級のレベルがずいぶん違ってて、3級のほうは確実にわかったのは半分程度でしたからダメかなぁという感触です。

 受けてる最中にもずっと思ってたんですけど、趣味の検定なんで、受験勉強や昇任試験とかと違って、鉛筆を転がしてたまたま当たってもしょうがないんじゃないかなぁと。健康診断の直前だけダイエットするみたいなもんで。だから、一応ジタバタしながら答えは出しましたが、淡泊なところはありました。

 自分の不得意分野がわかったり、より深く知ろうというきっかけになるので、目標をもって勉強するにはよさそうで、次回こそはという気でいます。私の場合、20世紀美術と彫刻が弱点だということが再認識されました。
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2008年10月25日

「八犬伝の世界」千葉市美術館

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 千葉市美術館は今回がはじめて。美術館に2時間半ほど費やして、行き帰りのことを考えると、かなりの時間を使った計算です。とはいえ、行ってよかったと思える内容でした。

 曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」、またそれが歌舞伎にもなって、浮世絵の題材に取り上げられることが多かったようです。歌川国芳や三代目歌川豊国、歌川国貞、二代目歌川国貞などの作品を中心に多数展示されてますが、動きがダイナミックで楽しいものばかりでした。個人的には、絵をパッと観て、作家の違いを見分けられないかと思いましたが、どうもそこまでの目はありませんでした。

 「『南総里見八犬伝』あらすじ」が配布されていたりとかもあって、たしかに内容を知っていたほうが、理解が深いでしょうが、途中から気にするのはやめました。それくらい展示点数が多いのと、知らなくても見応えは十分あったもので…。

 しかも、自然と同時開催の所蔵作品展「ナンバーズ・数をめぐって」に導かれるようになってて、そちらにも八犬伝ものが多数あったりして侮れません。
posted by 行き先不詳 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

西村賢太『小銭をかぞえる』

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 西村賢太の相変わらずの私小説風のダメ男小説です。

 まるで、1冊1冊を超えた連作短編集を読んでるようです。藤澤清造がその印になってるような。なもんで、恋人との仲がうまくいっているときには、このままいくわけないよなぁ、と思うわけで、暴言が出て修羅場が出現すると、お約束と化していて、笑っちゃいます。いや、これがこの作家の楽しみ方としてどうなのかはわかりませんが、少なくとも、淡々と自分のダメさが綴られ、そのあたりが自覚的でして、主人公に共感をさせるような書き方でもないので、怒りとか悲しみのような感情は喚起されないような気がします。

 今回も藤澤清造全集の刊行が当分目処が立ちそうもない様子でしたが、いつか本当に出るときに、私小説風の“風”がどうなって現れるのかを気長に楽しみに待ちたいと思います。
 
posted by 行き先不詳 at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月23日

「から騒ぎ」

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 昨日の夜、彩の国さいたま芸術劇場で、シェイクスピアの「から騒ぎ」を観てきました。

 演出は蜷川幸雄、主要なキャストが小出恵介、高橋一生、長谷川博己、月川悠貴、吉田鋼太郎、瑳川哲朗。小出恵介はこれが初舞台とのことです。

 オールメール・シリーズ第4弾だそうですが、つまりは出演者全員が男性で、女性役を男優が演じています。主要なキャストに挙げた中では、高橋一生と月川悠貴が女性を演じていて、高橋一生はふつうにかわいかった。私は、「お気に召すまま」のシアターコクーンでの再演を観たくらいで、ほかのは観てないのですが、そのときも月川悠貴が女性役を演じてて、素の顔が想像できない状態です。

 第1幕は完全に“ラブコメ”でニヤニヤしながら楽しめました。小出恵介と高橋一生が演じる男女が皮肉を言い合って、なかば口喧嘩をしてるのですが、全然好きどうしでもないのに、周りのいたずらで互いを意識させるという展開。また、長谷川博己と月川悠貴が演じる男女のほうはカップル成立となって結婚という話になるのに、ある男が妬みから結婚の話をぶちこわそうと策謀をめぐらすということで、ともにから騒ぎが起こるということです。

 第2幕では、話が思った以上にハードな展開で、おいおいそれで解決かよッてくらいの流れからハッピーエンドへ向かいます。

 ストーリーはかなりメチャクチャなくらいですが、コメディ色を強調した演出で、しかも全体に固まっていないように見えるような、アドリブが結構あったのではないかという空気がありました。セリフが飛んでも温かい笑いが生まれてましたし。それにしても、レトリックに富む膨大なセリフは相当すごいです。私にはちゃんと言えてないんじゃないかと疑わしいところもあったりしましたが、とても楽しい舞台でした。

 
 
posted by 行き先不詳 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月19日

「思い出トランプ」

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 評判を待ってから決めようとチケットを買ってなかったんですが、どうやらよさそうだということで、昨日当日券を購入して(キャンセル待ちになりましたが)観ることができました。

 向田邦子原作、ONEOR8の田村孝裕が脚本・演出、それと田中麗奈にとって初舞台となる本作です。

 ひとつの家のセットのままで、過去と現在のいろんな場面が演じられていきます。はじめに、祖母の通夜が行われたあとの孫夫妻の話によって、夫は指を欠損していること、祖母とよくババ抜きをしていたこと、そのジョーカーを見るとのけ者にされた母親を連想させ嫌だったことなどがわかります。

 そして、過去へと戻ると母親中心の物語へと移行します。母は自分の不注意もあって、息子の指を包丁で切り落とすことになるのですが、そのことでいかに肩身の狭い思いをすることになるかが描かれます。夫は頼りにならず、自分の支えにはなってくれない。姑は皮肉を言って責め立ててくる。実家に戻ってはみるが、息子と放れて新しい生活をはじめることができるのか。非常に苦しく辛い思いを抱きます。

 実家は実家で父親が脳卒中の後遺症を患っているほか問題を抱えてもいて、父親の友人夫妻の浮気をめぐるドラマなんかが絡んできます。

 母親がどういう生き方を選ぶことになるのか、ラストに明らかになりますが、軽くて深い結論といった答えです。人生について、リアルで地に足のついた、しかし平凡なだけでもない見せ方がすごいなと思います。

 主演の田中麗奈もよかったですが、姑の根岸季衣、実家の両親、阿知波悟美と山口良一、夫の野本光一郎がたいへん印象的です。根岸季衣が出てるシーンは、重苦しくて濃密な空気が漂い、本当に胸がつまるような気分でした。それでいて、くすぐりもあちらこちらに用意してあって、救われます。そして、最後には温かい気分になったのでした。


 脚本・演出 田村孝裕
 出演 田中麗奈 根岸季衣 中島愛子 弘中麻紀 宮地雅子 八十田勇一 冨田直美 和田ひろこ 恩田隆一 野本光一郎 山口良一 阿知波悟美
 青山円形劇場にて
posted by 行き先不詳 at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森見登美彦『美女と竹林』

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 エッセイとも小説ともつかないような作品です。
 竹を刈りつつ、竹林にまつわる想い出のあれこれを書いてゆくという、エッセイと言うのも後ろめたい、じつは嘘八百を織り交ぜたヘンテコな文章

 なんて文中にもあるくらいです。竹林の手入れをする話の紆余曲折や脱線ぶり、著者独特の文体の面白さ、あるいはこの題材でどんな展開になっちゃうのかというスリルみたいなものを楽しむところなんでしょうけど、正直、途中で飽きてしまいました。随所に笑わせていただきましたが、逆にそれがなければ、最後まで読めなかったです。
posted by 行き先不詳 at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Piper「ベントラー・ベントラー・ベントラー」

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 水曜に観に行ったのに、なかなか書く時間を取れず…。

 「スプーキー・ハウス」「ひーはー」に続く“お屋敷シリーズ”第3弾。コンセプトとしては、ある場所を関係のなかった人たちが、入れ替わり立ち替わり現れて、互いに誤解や思い込みを与えながらドタバタにストーリーが転がっていく、といったかんじ。

 登場人物の誰と誰が現れ、それによってどんな勘違いが生まれるのかというところで笑いが生まれるわけなんですけど、登場のタイミングの不自然さや退場の必然性のなさが気になって冷めました。いくらなんでもムリヤリすぎるということで、許容範囲を超えてるように私には感じられました。観客の受けは悪くなく、完全に置いていかれたような状況に。それでも、随所に笑わせていただきましたが。

 カーテンコールで紹介されたのが、DVD特典用の副音声で、出演者でもある後藤ひろひとの上演中の発言をマイクで拾ってる(出演してない時間のほうが圧倒的に多いので)という、それは画期的な企画だなと気になりました。


作・演出 後藤ひろひと
出演 Piper(川下大洋 後藤ひろひと 山内圭哉 竹下宏太郎 腹筋善之介) 楠見薫 平田敦子 鈴木蘭々(平山あやが降板して代役) 松尾貴史
 全労済ホール/スペース・ゼロにて
posted by 行き先不詳 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

「村上春樹と橋本治」内田樹の研究室より

 内田樹のブログでハッとしたので、メモ程度を。

 「村上春樹と橋本治」の中で、橋本治が批評家から無視されている状況に対して、不信感を抱いてるということを述べてます。『窯変源氏物語』なんかでは、ある新聞記者が自社の学芸関係の記事を調べたらゼロだったという事実もあったとか。
 知性というのは「うまく説明できないこと」にこそ抗いがたく惹きつけられるものではないのか?
 少なくとも科学の世界ではそうである。

 科学の世界では、というところで目から鱗が落ちた気がします。
 思考を促されたり、言葉があふれてくるような反応を引き起こすものもあるでしょうが、よさを言葉にしにくかったり、考えるとっかかりが見つけにくいようなものもあるわけで、そういう何だかわからないものに取り組んで、新しい知見を導きだすことこそ批評的なんだろう、ということです。

 
posted by 行き先不詳 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「横浜トリエンナーレ 2008」

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 昨日、横浜方面に行く用事があったので、横浜トリエンナーレに行ってみるかと、考えもなしに訪れました。どこでやってるかもよくわからずに、ただ赤レンガ倉庫が会場なのだけは知ってたので、まずはそこから行ってみました。そのあとメイン3会場を。ほかにも何カ所かで開催されていて、チケットも2日有効になってるので、もう1回行くことができるようになってるわけです。

 映像作品はほぼスルーしました。ほかに、わけわかんないもの、一体これでどう感じろっていうんだとか、そういう感想しかわき起こらないものが少なくなかったです。音声解説が有料で聞けるようでしたので、手がかりになるだけ、聞いた方がよかったような気がします。

 個人的に印象に残ったのはいくつかありますが、作家や作品名があやふやです。赤レンガ倉庫ではミランダ・ジュライ「廊下」、新港ピアのペドロ・レイエス「ベイビー・マルクス」、その隣でクマとねずみのぬいぐるみが息してるやつ、日本郵船海岸通倉庫では「友情の測定」といったあたり。

 でも、トリエンナーレとは全く知らずに見かけてハッとした、ランドマークタワーの「落っこちたら受け止めて」が一番記憶に残るかも。
 
posted by 行き先不詳 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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