2009年04月29日

「あんなに楽しそうな酔っ払いに、将来なりたい」

 ケラリーノ・サンドロヴィッチblogを読んでたら、草なぎ剛が「捕まる前日に『神様とその他の変種』を観にきてくれていたのである」とあって、今回の騒動についてのコメントがある中に、あぁそういえば読んだ記憶があると思って、探したら2007年の3月2日の記事でした。


おとといの受賞式のあと、草剪剛くんと少し呑んだのだが、SMAPでさえ、俺よりは余裕があるように見えた。

剛くんは、普段からかなり面白いが、酔っ払うとSMAPとは思えぬほど面白い。
精神的余裕がない人間にあんな酔い方ができるとは思えないのだ。
俺よりはるかに忙しいハズのSMAPに、どうしてあんなに余裕があるのか。
人間の差か、年齢の差か。

わからない。

あんなに楽しそうな酔っ払いに、将来なりたいです。 

 
 とくに今回のことで言いたいことがあるわけでもないんですけど、謝罪会見を見て、泥酔したということに対して粘着質な質問攻めをされている図に、痛々しさ以上に、不条理劇を見るようなシュールさが私には感じられました。
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NYLOM100℃「神様とその他の変種」

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 日曜の昼公演を観ました。
 今回は“異色作”らしいんですけど、私はそんなに「いつにも増して異色作」といった印象は受けませんでした。やっぱりケラ作品だなと思いましたし、かなり好みな世界でした。

 子どもをもつ夫妻を中心に、ナンセンスなやり取りを交えてサスペンスが進行します。子どもの新しい家庭教師、近くの動物園の飼育係、近所の主婦、子どもをいじめた相手の両親、担任の教師、自称神様などが登場します。子どもの母親が抱く殺意がどのような意味をもって、どう決着するのかということが物語で大きな位置を占めるポイントになっています。

 冒頭から神様と自称するホームレス然とした男が登場しますが、この人をどういう風に最後に使うのかというのはちょっと期待してて、それに結構近い形で出たと思ったら、完全にそこからもハズしにかかって、とてもバカバカしかったのが、半分は大笑いし半分はビミョーなところでありました。


 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演 峯村リエ 山内圭哉 犬山イヌコ 山崎一 水野美紀 みのすけ 大倉孝二 長田奈麻 植木夏十 藤田秀世 廣川三憲 猪岐英人 白石遥
 本多劇場にて
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2009年04月25日

「赤い城 黒い砂」

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 片岡愛之助、中村獅童、黒木メイサ主演の舞台に本日行ってきました。日生劇場にて。

 主演の3人もそうですが、シェイクスピアの作品を蓬莱竜太がアレンジ、演出が栗山民也ということで、観るかどうか迷いましたがチケットは買ってませんでした。そしたら、同僚が急に行けなくなったので、買い取らせてもらった次第。ずいぶんいい席で、申し訳ないくらいでした。

 シェイクスピアの「二人の貴公子」を元にしているとのことですが、全く知りませんので、どの程度原作と違うのかわかりません。赤い国と黒い国の争いがあって、黒い国の二人の英雄(片岡愛之助・中村獅童)と赤い国の王女(黒木メイサ)らの間で繰り広げられる壮大なドラマです。野心や裏切り、愛憎などドロドロしたところ満載な物語です。

 人は争い続けるものだという諦めを描くことで、暴力に対するアンチテーゼを語っているように見えました。

 私が引っかかったのは中村獅童の演技で、前半と後半とで対照的なのはいいとしても、前半のオチャメなアドリブ風な芝居ぶりが世界観に合致してないと感じられました。あれはあれでハマることもありますが、今回はそうではないと思います。
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2009年04月22日

万城目学『プリンセス・トヨトミ』

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 著者の三都シリーズ(?)のラスト・大阪を舞台にした物語で、発想の突飛さにうならされました。

 大阪に出張してきた会計検査院の調査官3人と、地元の性同一性障害っぽい男子中学生とその幼なじみの女子中学生のふたりを中心にストーリーは進行し、しだいに大阪の歴史の裏側にどんな秘密があるのかが明らかにされるという展開。


 会計検査院の調査官の個性的な顔ぶれと、女子の制服を着て登校しはじめたことで反発を食らうことになる男子中学生らとの、結びつきにくい取り合わせの奇妙さが目をひきます。

 会計検査院の調査官のキャラがもっと活かされてほしいこととか、肝心の大阪の歴史を地の文で説明するだけで済ませてしまってることなんかが、私には不満な点ではありますが、なにより、こういう物語を構築してしまうところは、今後も期待させるところです。
posted by 行き先不詳 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月20日

「HEROES シーズン2」

 「第9話、あなたも必ずアッと言う。」ってCMで言ってたので、とりあえず9話までは観ようと思ったら、11話で終わちゃってるんですよね。それじゃあ、9話の時点でほとんど観ちゃってるわけで。

 ストの影響で短くなったようですが、やっぱり物足りなさを感じるところです。

 シーズン1の4ヶ月後というスタートで、新たな能力者も出てきますが、ほとんどは前シリーズの人たちで、あの人生きてたんだ的なところもあったりします。今回は、親世代の積み残しの総決算といった話ですが、日本の描写だけは首をひねる場面多数でシュールに映ります。

 
posted by 行き先不詳 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「帰ってこさせられた33分探偵」

 10話からはじまったのは33話を目指してるから、ってのも本当か冗談かわかりませんが、そういう力の抜けた感じがこのドラマらしいです。私は前シリーズより、メタな笑いだったり、水川あさみのツッコミだったりがハマりました。どういうドラマかがわかってるので、必要以上の期待もなく構えずに観たのが、より楽しめた一因かもしれません。
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2009年04月19日

「月岡芳年展 描く」専修大学図書館本館 研修室

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 昨日の朝(というか昼近くになってましたが)、この企画の存在を知って衝動的に足を運びました。今度の金曜で終わるので、日曜休館では昨日がラストチャンスだろうからということで。入場無料でした。

 浮世絵の美術展に行くようになってから知ったのですが、明治になっても活躍してた浮世絵師ということと、色彩や題材でインパクトがあったりして、記憶に残る名前なので、興味はありました。

 ただ、ほとんど何も知らない状態で、三島由紀夫や江戸川乱歩に影響を及ぼした、ということも今回はじめて知りました。「皮はぎ絵」にも、何ていう絵を描くんじゃ、と驚きましたし。個人的に一番気に入ったのは役者絵でしたが、ほかにも躍動的だったりグロかったり強烈な美意識だったり、見所は多いように感じました。

 特設サイトの無料壁紙を早速ダウンロードさせていただきました。

 
posted by 行き先不詳 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ムサシ」は観に行けず。

 今日が「ムサシ」の楽日でしたが、結局行けずじまいでした。どういうわけか今月残業続きになってしまったのが誤算でした。

 前売りは買えなかったので、当日券をねらいたかったのですが、抽選ということになっていたようで、果たして行ったらどのくらいの確率で取れたのか。でも、彩の国さいたま芸術劇場まで行っての抽選って、ちょっと気合いがいります。

 ということで、私の作戦では、2回公演のある日に賭けるというものでしたが、平日は休めず、土曜は起きられなかった、という結果に終わりました。

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posted by 行き先不詳 at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月13日

三崎亜記『廃墟建築士』

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 なんか作風が確立しちゃってる感があります。あぁ三崎亜記らしい本だな、とか思ったりするような。4篇収録されてて、それぞれ建物が重要なモチーフになってますが、どれも現実とちょっとズレたシュールな世界観です。

 冒頭の「七階闘争」が好みでした。七階で事件が多発するからと七階だけを撤去しようとすることでおこる反対運動をめぐる物語。これはほかの3篇とちょっと違ってて、主人公の男が違和感をもってます。
 「七階」という階が、他の階から切り離されて単独で大地に建つ状況を想像してみる。それはどうしても、「一階」にしか思えなかった。

 こういうとぼけた感想が出てきたりして、おかしみを誘います。主人公は巻き込まれるうち自ら関わっていくようになるのです。


 ほかの作品も含めて、それぞれの小説世界を支える背景となる言葉が印象的です。「七階闘争」で、六階と八階の間に七階が置かれるきっかけとなった歴史的事件が“イルムーシャの七階”だったり、「廃墟建築士」で全長七キロ以上の“スラッシュマスの連鎖廃墟”とか、“廃墟認定”とか“みなし廃墟”なんて行政っぽい用語が登場したり、「図書館」では四十年前に起きた暴走した本による閲覧者の死亡事故が“図書館の暴走”だったり。もっとふくらませたくならないものなのかなと思うようなあっさりとした扱いだったりですけど。

 最後の「蔵守」は「ゴドーを待ちながら」まではいかないまでも、ちょっと抽象的な趣で、これはこれでいいバリエーションとなってます。
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2009年04月12日

「百万円と苦虫女」

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 百万円を貯めたら引っ越しをして、はじめての街へ行くという設定で、ある種のロードムービーのような仕上がりです。

 主人公の鈴子(蒼井優)はしがらみから逃れようとしているわけですが、新たな生活をはじめることで、なじんでいったり、巻き込まれたりしていくことになります。海、山、地方都市という3ヶ所が舞台となりますが、そこでの出会いと別れが温かかったり、切なかったり、おかしかったりで、とても心地よいのです。

 どこでも必ず男がキーになってきますが、竹財輝之助、ピエール瀧、森山未來の3人いずれもが好印象を残します。それから、鈴子の弟が受けてるいじめの描写が続きますが、弟との手紙のやり取りによって、離れたふたりの姉弟にとって最後に希望を感じさせるところがまたよかったです。


 脚本・監督 タナダユキ
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2009年04月11日

津村記久子『八番筋カウンシル』

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 これまで読んだ著者の本は3冊ですが、これはちょっとほかのと違うなと思いながら読みはじめました。

 寂れた商店街で再出発をはかろうとしている幼なじみの日々が、中学時代の頃も交えて描かれます。商店街を揺るがすショッピングモール建設計画から、街を追われた同級生との再会があり、それは街の人たちが後ろめたく思っている過去の出来事の再浮上となるのです。また、幼なじみらも一通りではない思いを抱えているのです。 


 この過去の出来事が明らかになるあたりから、急速に面白くなってきた印象ですが、ちょっと長いなという感想をもっちゃいました。
posted by 行き先不詳 at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月05日

「淫乱斎英泉」

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 1975年の矢代静一の浮世絵三部作のひとつなんだそうで、「写楽考」はおととし観た記憶があります。本作は天保の改革頃から開国へ向かう時代を背景に渓斎英泉と高野長英のふたりを中心に描いています。

 淫乱斎英泉というのは、渓斎英泉が春画を描くときの雅号ですが、奔放でいい加減で、取り澄ましたところのない、冗談で生きてるような人物です。そんな人となりが前面に出ている第一幕が最高で、英泉役の力の抜けた山路和弘が素晴らしいです。一方、浅野和之が演じる高野長英はそれとは対照的な堅物ぶりで、時代の先を見据えてもいるのです。そこから時が流れる第二部ではそれまでとは印象が変わって、軽さから凄みのあるドラマへと動いていきます。
 
 個人的には、第一幕の山路和弘が最大の収穫でありました。

 演出 鈴木裕美
 出演 山路和弘 浅野和之 田中美里 木下政治 高橋由美子
 あうるすぽっとにて
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「JUNO/ジュノ」

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 高校生のジュノが心の準備もないまま妊娠してしまって、養親になってくれる夫婦を見つけ、産むことを決める、その妊娠・出産をめぐって起こる人間模様的ストーリー。

 妊娠ということに対して、ここまで湿っぽさがないということがどういう意味をもっているのかわかりませんが、とにかく主人公のシニカルで乾いた笑いを引き起こす饒舌な減らず口が魅力です。変わってるとか個性的と周りからも言われてるジュノですが、観てるうちにそのことが伝わってくるものの、それでいて魅力的に映ります。

 妊娠の過程で、養子に出すことになっている夫婦やお腹の子どもの父親である男、家族との関係なんかが変化していくことで見えてくるものがあるわけです。

 
 監督のジェイソン・ライトマンは「サンキュー・スモーキング」の人だっていうことですが、このテーマ真正面でない、斜に構えたスタンスといい、シニカルなおかしさといい、今後の作品にも要注目かなと。
posted by 行き先不詳 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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