2009年07月27日

「フランス絵画の19世紀 美をめぐる100年のドラマ」横浜美術館

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 コンセプトとしては、19世紀のフランス絵画となると革新的な動きに目が行きがちだけど、当時の主流である保守的なアカデミズムを再評価しようというところ。しかも、新しい美術の流れと、全く切り離されたところにあるのではなくて、相互に影響をしあっているということもポイントとなってます。

 そういう視点って理にかなってるなと思いますし、そのことで新しい美術を捉える視野が更新される印象を受けました。やはり、私には知らない名前が目白押しでした。ただ、今回ちゃんと覚えた名前ってのもないままですが…。

 当然のことながら、神話や聖書をモチーフとしているものが多く、解説がなければ理解不能なものばかりで、すべてにキャプションがついているのは助かりました。

 そんな中で強く印象に残ったのは、レオポルド・ロベール「春の寓意」と「夏の寓意」、ビュラン「無垢な結婚」、カバネル&ジュルダン「ヴィーナスの誕生」、ヴェルネ「アブラハムに追放されるハガル」などなどでした。
 
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2009年07月26日

「シャカリキ!」

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 曽田正人の同名マンガの映画化作品。とのことですが、そっちは知らず、自転車競技ということでは「茄子 アンダルシアの夏」とか『サクリファイス』が印象深くて、そんなイメージで観はじめました。

 廃部の危機にある高校の自転車競技部に現れた主人公が自転車バカ(ただし、ロードレース未経験)で、果たしてこの男は救世主となるのかというところからはじまります。遠藤雄弥が演じる主人公の輝は坂を登ることに異様な執念を燃やし、負けず嫌いから部活に参加してレースに挑みはじめます。個性的なチームの仲間とか、チームのエースとそのライバルとの因縁とかがありながら、レースを盛り上げていくといった流れ。そこには、ロードレースならではのチームプレイとか、疾走感とか、青春映画としての爽快感とかがポイントになるのかなと思います。

 といったところが私にはちょっと不満なところがあって、とくに、単純なストーリーで既視感あるものだけに、自転車競技の力強さとかスピードとか、レース自体の魅力に期待がかかるところですが、残念ながらそういう要素に関しては今イチな印象を受けました。
posted by 行き先不詳 at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペンギンプルペイルパイルズ「cover」

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 金曜の夜公演を観ました。

 30年前に失踪した姉が風船で飛ばした手紙をきっかけに、2組の兄弟が出会い、それぞれの家族の謎めいた来歴や隠された真相などが明らかになったり、ならなかったり…。

 謎がすっかり明かされない部分はありますが、難解とか理解できないといったタイプの話ではないと思います。家族をめぐる哀切なドラマが中心にあるってかんじ。とはいっても、セリフの微妙なニュアンスや組み立てに終始笑ってばかりいました。


 作・演出 倉持裕
 出演 鈴木砂羽 小林高鹿 ぼくもとさきこ 玉置孝匡 近藤智行 吉川純広 谷川昭一朗
 本多劇場にて 
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2009年07月23日

北尾トロ『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』

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 著者の裁判傍聴記第1弾『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』を読んだときは、衝撃的に面白くて、もう少しで傍聴に行ってたくらいでした。

 それくらい好きで読んでたわりには、続編が出たのに手を出さず、今年はじめに文庫化されたのを、ようやく買ってみたということですが、これが大間違い。やっぱりメチャクチャ面白く、リズミカルな語り口にハマっていくのでした。

 小さな事件を好んで傍聴している著者ですが、そんな無名の事件でもドラマがあります。事件への接し方が、ギリギリ不謹慎なかんじなのも意外とちょうどよく、被告人の言動なんかへのツッコミが笑えます。でも、ふざけてるのではなくて、健全な感覚がそこには感じられ、スタンスは共感できます。
posted by 行き先不詳 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

「ブラックバード」

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 予備知識なしに行ったので、こんな話だったんだぁ的驚きがありました。なかなかショッキングでスリリングで緊張感のある舞台です。
 今日の昼公演を観てきました。

 二人芝居と言えるかと思います。ある部屋に中年の男(内野聖陽)と若い女(伊藤歩)。男の職場に女が突然訪ねてきたことが窺われますが、ふたりのやり取りからは、どういう関係で、どういう過去をもち、何の目的で女がやって来たかがすぐにはわかりません。ある種のぎこちなさや硬さがセリフにあって、不穏な気配を感じます。

 少しすると、15年前、女が12歳の時にふたりは性的な関係をもって、男は捕まったのだなということがわかります。そして、その時に何が起こったか、その後どのように生きてきたか、お互いへの本当の気持ちなんかが明らかになっていくのです。

 途中、激しい場面があったり、ふたたび向い合う瞬間があったりしながら、えっ、そういう終わり方?という幕切れで、鮮やかというのか、刺激的な舞台でした。


 作 デビッド・ハロワー
 演出 栗山民也
 世田谷パブリックシアターにて
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2009年07月19日

カニクラVOL.2「73&88」

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 カニクラは今回がはじめて。川田希と宝積有香の女優ふたりによるユニットだとのことで、脚本・演出もその都度違うようです。今回は作・演出が柴幸男。足を運ぶ決め手は、その柴幸男と出演に玉置玲央の名前が見えたから。サンプル「通過」のアフタートークで柴幸男が出てて、劇団競泳水着「NOT BAD HOLIDAY」に玉置玲央が客演してて、タイミング的にこれは行っとこうみたいなノリです。昨日の昼公演を観てきました。

 シンプルな真四角な空間があって、その箱のような部屋がコミュニケーションそのものとして表現されます。設定としては、テレパシーができちゃう人が1対1で話をしてるのですが、距離的に遠く隔たっていて、会ったことのない人ととで、そういう会話を続けることで、独特の交友関係が築かれます。4人いる登場人物のうち男同士と女同士の2組でそのコミュニケーションがなされますが、男1と女1、女2と男2の関係は別にあって、そこからドラマが広がっていきます。

 物語の冒頭と途中で随時、出演者の自己紹介からはじまって、ノンフィクションからフィクションへとするりと入り込むかんじが面白いです。テレパシーや電話でコミュニケーションを取るふたりが目の前で会話をして、終わると退出する見せ方が面白いところで、演劇ならではの表現だなと思います。

 個人的な好みでは、もっとトリッキーな仕掛けがあってもいいかなという設定です。本筋とは関係ないんですが、最後のほうで4人が、あと何回その人と会うか数字が見えるっていう設定について、話をしてるところがあって、私はそのアイディアがまた面白そうだなと気になったのでした。


 出演 川田希 宝積有香 坂本爽 玉置玲央
 アトリエヘリコプターにて
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ケラリーノ・サンドロヴィッチ『労働者K』

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 夕刊フジに連載されたコラムをまとめたもので、ケラリーノ・サンドロヴィッチの鬼才ぶりが発揮されてます。発想の面白さはもちろんあるのですが、生活力のなさとか、タバコへの粘着的なこだわり、とか怒りをぶつける角度とかが目を引きます。果たして、結婚したことで、どのような変化が起こってるのかが、一層興味深いです。
posted by 行き先不詳 at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

モダンスイマーズ「血縁 飛んで火に入る五兄弟」

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 モダンスイマーズ十周年記念公演なんだそうで。金曜の夜公演を観てきました。
 私は、前作「トワイライツ」がはじめてだったので当然観てないんですけど、今回は2006年の「赤木五兄弟」のキャラクターが再登場ということのようです。

 チラシによると、エピソードを話し合ってから、それぞれが受け持ったエピソードから台本を書いて、蓬莱竜太が直しを入れたりしながら作り上げられたということらしく、それで、作・演出がモダンスイマーズとなってます。それから、蓬莱竜太が五男役として出演してますが、きっと珍しいんでしょう。「今回に限っては出演します!全てを捨てます!」なんてあったし。

 この五兄弟が、マンガにでも出てきそうな中学生の兄弟のノリでそのまま大人になっている、ってかんじです。バカっぽくて、熱くて、粗暴で、異様に結束力があったりして。近所から“異常家族”と言われるのも納得できちゃうようなヘンな人たちではあります。

 この兄弟たちのキャラの濃さとか、行動の極端さに苦笑的なおかしさがあったりするところが面白かったのですが、オープニングの餅つきとか、中盤のマイケル・ジャクソン「スリラー」とか、突き抜けちゃってるところに惹き付けられました。


 キャスト 西條義将 小椋毅 古山憲太郎 津村知与支 蓬莱竜太 古川悦史 室伏ひかり
 赤坂RED/THEATERにて 
posted by 行き先不詳 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

「Mr.Brain」と「魔女裁判」も終わって

 先週土曜に終わった「Mr.Brain」と「魔女裁判」についてちょっとだけ。


 「Mr.Brain」は、ミステリー部分以外の見所としては、脳科学ネタ、主人公の九十九龍介のキャラ、豪華なキャストといったところかと思います。十分楽しませていただきましたが、それら見所については、若干の不満がなくもないです。
 
 脳科学ネタについては、どこまでが確かな話なのかが不明で、トリビア的に紹介されても、あまり興味がわかなかったです。

 空気が読めない変わり者という九十九キャラについては、もっと突き抜けてもよかったのでは、という感想です。それか、木村拓哉が演じるとエキセントリックさが中和されちゃう効果があったりして。気のせいか、最終回はちょっとキテたかもしれません。

 香川照之にしても水嶋ヒロにしても綾瀬はるかにしてもかなり好演してたと感じますが、それ以外にも多数いる豪華な出演陣が十分活かされてないような印象を受けたのは残念なところです。

 とはいえ、今後続編があるなら、期待して観ちゃいますけど。



 「魔女裁判」は、あんなに後味が悪い結末を用意していることが、最近の連ドラでは珍しくて、逆に見直しました。ただ、あのような結果となったことは、出そろった証拠の評価によるものなわけですから、決して敗北ではないはずです。それにしても、魔女側にしてみれば、どう転んでもおかしくなかったので、たいへんリスキーでした。合理的ではないですね。

 全体的にツッコミどころが多いというべきか、リアリティを感じない展開で、期待したドラマとはだいぶ違ってました。

 
posted by 行き先不詳 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(2) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月11日

土曜ドラマ「リミット 刑事の現場2」第1回

 今日からNHKではじまった「リミット 刑事の現場2」は、1回目から飛ばしてるというか、怪作になるんじゃないかという異様さを感じさせる雰囲気です。

 「刑事の現場」の続編ということですが、加藤啓吾(森山未來)が名古屋中央署に異動になったという設定で、ほとんど連続性はないようです。

 個性的な刑事との衝突や軋轢を描く人間ドラマといったところで、少なくとも初回の事件にはミステリー要素はなかったです。その個性的な刑事というのが梅木(武田鉄矢)で、相当ムチャクチャなことをしでかすのですが、その破天荒さに爽快感があるとかでもなく、本当に問題な人物といった振る舞いです。正論タイプの加藤啓吾と暴論タイプの梅木といったかんじ。

 武田鉄矢のギラギラ加減が半端なくて、この前の「BOSS」の犯人役でも発揮されてましたし、さらにもっと前のTBSのドラマ「白夜行」が忘れられないところです。今日の1話でも、感情のたかぶったセリフを吐くシーンには心を揺さぶられるものがあって、惹き付けられました。

 犯人に会わせるために、遺族の父親(斉藤洋介)に自分を殴らせて逮捕をし、留置場で会わせるなんて、まともなテンションでやったらドラマとして成立し得ないほどのムチャクチャさです。

 ほかの、伊武雅刀や斉藤洋介なんかも演技が濃くて、全体的に味付けが濃厚でした。

 ということで、観る前はNHKの手堅いドラマを期待してましたが、違った意味で先が気になる面白いドラマとなりました。

 それから、加藤啓吾の恋人(加藤あい)がまた陰を感じさせ、今後どうなるか気がかりなところです。
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「メキシコ20世紀絵画展」世田谷美術館

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 この展覧会の存在は今朝知ったのですが、メキシコの美術について、というより、メキシコそのものについても、ほとんど知らない状態。そんな私からすると、今日行くと「メキシコ絵画の魅力」という記念講演会を聞けるということが、行く決め手となりました。

 講師が加藤薫という美術評論家で神奈川大学の教授ということだったんですけど、メキシコの地理や歴史から1時間半ほどの講義を聞けて、その後に、展覧会に向かったのは、大正解でした。

 展示作品のスタイルの違いなんかを理解する上でも、メキシコの歴史の流れを漠然とでも知っておくのは大きかったですし、メキシコ美術の特徴を先にざっとさらえたので。

 私には、メキシコ美術というものが頭になかったので、藤田嗣治という名前が出たときにも、あぁそういえば、南米を回った時代があったよなぁと、いわば再発見したような具合です。


 チラシでもフリーダ・カーロの自画像がクローズアップされてますし、最初の展示作品でインパクトありますが、基本的には壁画運動の三大巨匠が存在として大きいんですね(フリーダ・カーロの夫である、リベラもそのひとりなわけですが)。ディエゴ・リベラの壁画は実物を観てみたくなりました。


 今回、とくに印象的だった作品はサトゥルニノ・エラン「収穫」、ギエルモ・メサ「信仰心篤い人たちの頭部」、ガブリエル・フェルナンデス・レデズマ「恐ろしい災難」といったあたり。

 
 今日は本当に行ってよかったんですが、復習が必要な気分です。
posted by 行き先不詳 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(1) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「奇ッ怪 〜小泉八雲から聞いた話 」

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 小泉八雲の「怪談」から、五つの話を取り上げて、前川知大が舞台作品として創ってます。三軒茶屋のシアタートラムで、水曜の夜公演を観ました。

 主演が仲村トオルだったので、個人的には前川知大を知るきっかけだった「抜け穴の会議室」を思い出します。今回は、ほかに池田成志、小松和重、歌川椎子とイキウメから伊勢佳世、浜田信也、盛隆二、岩本幸子というキャストです。

 昔は寺だったという旅館にやってくるふたりの男(池田成志と小松和重)。そこには、作家(仲村トオル)が滞在しています。話をしているうちに、地元の言い伝えを、順番に語っていくというスタイルで、小泉八雲の「怪談」から「常識」「破られた約束」「茶碗の中」「お貞の話」「宿世の恋」が再現されるようにして演じられます。そして、個々の奇怪な物語を再話するだけでなく、ふたりの男と作家の出会いが偶然ではないということがわかってくる、という構成です。

 それぞれの話によって、テイストが違っていて、背筋がゾッとするような怖さのものもあれば幻想的なものや、おかしみが感じられるものもあって、個別の作品のセレクションとレイアウトが素晴らしいです。

 見所としては「破られた約束」の亡くなった妻の亡霊登場シーンとか「宿世の恋」の浪人が引き裂かれる思いに揺れるところなんかが、盛り上がりますし、怖かったりもするのですが、全体的に、池田成志が過剰なくらいに、面白さが突っ走ってるもんですから、そこが強烈なアクセントになってます。そんな私は「茶碗の中」のような軽さが好きです。
 
 私は、原作のほうの小泉八雲『怪談』にほとんど興味をもったことがなかったのですが、今回、読んでみたくなりました。
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2009年07月05日

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』

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 著者の作品では『婚礼、葬礼、その他』以降のものを読んでるので、こういうタイプの小説を書いてたんだとちょっと意外でした。

 青春小説というくくりになるでしょうが、いかにもな青春を描いてるわけでもないんですよねぇ。主人公のアザミの人物造形によるところが大きいのですが、それが小説全体の構想や文体と密接にかかわってきて、創り上げられています。その人物造形については、必ずしもネタバレだとまでは思わないまでも、予備知識なしに読みはじめたいところです。

 冒頭のバンド解散危機、っていうか解散しちゃいますが、それと受付の男子高校生との接近というすべり出しから、ありがちな筋書きを全く進みません。細かい日常の描写が積み重ねられますが、これが読んでて飽きさせないです。

 私には、アザミというキャラクターが愛しくて、かつ、切なく感じます。
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2009年07月01日

地球ゴージャスプロデュース公演Vol.10「星の大地に降る涙」

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 「地球ゴージャス」の第10回公演にして、15周年記念となるとのことで、足を運んでみました。三浦春馬はこれが初舞台となるんだとか。

 はじめのうち、時代や場所の設定が明らかでなく、だんだんとわかってきてから、そんな話になるんだとちょっと驚かされました。そこだけですが、なんとなく映画「アポカリプト」を連想しちゃいました。

 島に暮らすある民族の話で、津軽だとか倭人だとかいう単語が出てくるので、アイヌをモデルにして、日本から蹂躙された民族の歴史といった物語となるのかなと予想しましたが、それに近いかんじではあります。

 物語としては、その島に男(三浦春馬)が流されたところからはじまります。その男は本土の人間なのですが、記憶を失くしていたこともあって、そこで暮らすようになるうち、その島の人々の生き方に影響を受けるようになるのです。これが、日本の近代の歴史の暗部を反転させたような理想を体現している民族だという切り口です。共存の困難さというものがそこにはあります。

 たいへんスケールの大きい話で、重くて悲劇的な物語でもあるのですが、エンターテインメント色が強く、歌とダンスと殺陣と笑いで埋めこまれています。

 ミュージカルがあまり好みでない私からすると、前半はあまり乗り切れなかったりもしたんですけど、もちろん十分楽しませていただきました。


 作・演出 岸谷五朗
 主なキャスト 岸谷五朗 寺脇康文 木村佳乃 三浦春馬 音尾琢真
 赤坂ACTシアターにて
 
posted by 行き先不詳 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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