2009年08月31日

「ブーリン家の姉妹」

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 ブーリン家の姉妹というのは、エリザベス1世の母親であるアンとその妹メアリーのことで、この姉妹をナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンが演じてます。

 世界史の教科書では、ヘンリー8世の離婚とイギリス国教会の独立といったあたりの話。ヘンリー8世はアン・ブーリンと再婚するために、王妃・キャサリンと離婚をしようとするというわけです。そして、破門され、カトリックから分離という流れ。

 この時、アンとエリザベス1世には言及されるわけですが、この映画では、アンと妹のメアリーに焦点を当てています。原題では、「THE OTHER BOLEYN GIRL」となってますから、ニュアンスとしては妹のメアリーという存在をクローズアップしたものなのかなと想像します。

 はじめは仲のよかった姉妹。妹は身分の高くない男との結婚による平凡な幸せを得ようとしていました。姉は理知的だったため、家の政略的な思惑から王に接近させようとさせられるのですが、逆に妹が王の侍女となってしまい、姉が裏切られたと感じて強い嫉妬に燃えるのです。この後の、姉妹のわだかまり、野心とプライドに翻弄される運命は壮絶です。

 後々の結果を見るに、姉妹と弟の3人が野心の道具となって、あまりに哀しく見えてきます。それから、ヘンリー8世がバカ野郎な人に見えますし、ブーリン姉妹の父親もたいへん愚かしい。それに比して、最初の王妃であるキャサリンやブーリン姉妹の母親の威厳や聡明さは対照的で、もっと見せ場があってもいいかなと思うくらい。

 ストーリーは、大胆な省略によって、とてもわかりやすく描かれています。おそらく、アン・ブーリンについてはある程度知った上で観ることが想定されてるんでしょうけど、知らなくてもかえって楽しめるのではないかと思います。

 この後、ケイト・ブランシェットの「エリザベス」につながるので、また見直したくなってくるのでした。
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2009年08月30日

「ドリアン・グレイの肖像」

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 昨日の昼公演を観ましたが、ちょっと寝ちゃいました。
 オスカー・ワイルドの長篇小説を鈴木勝秀が舞台化。ドリアン・グレイを山本耕史が演じています。

 『ドリアン・グレイの肖像』は学生のときに読んだので、だいたいの話は知ってるけど、細かい内容は覚えてないくらい。そんなに思い入れもないので、今回の公演については正直観るか迷ったところです。

 寝てしまった身からすると、淡々と静かに進行していくようで、ちょっと退屈に感じるところがあったのです。すいません。耽美的な印象もあまり感じなかったですし。

 あと、音楽はよかったです。ピアノの生演奏で、作品世界に寄与するところが大きく、素晴らしかった。


 構成・演出 鈴木勝秀
 山本耕史 須藤温子 伊達暁 米村亮太朗 三上市朗 加納幸和
 世田谷パブリックシアターにて
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2009年08月29日

シス・カンパニー公演「怪談 牡丹燈籠」

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 今年観た「奇ッ怪〜小泉八雲から聞いた話」の中の「宿世の恋」が「怪談牡丹燈籠」の話でした。その作品の目指すところも演出意図もかなり違って対照的です。
 今週水曜に観てきました。

 本作は三遊亭円朝原作の噺を文学座のために大西信行が脚本を書いたものだとのことで、新劇や歌舞伎で上演されるようになった名作的作品なんだとか。

 私はそっちのほうは観たことがないもんで、今回観て、“怪談牡丹燈籠”の部分というのは、全体の中でも意外と占める割合が少ないことを知りました。「奇ッ怪」のほうでは、「怪談牡丹燈籠」の第1幕で終わってたんですけど、第2幕に至ると全くイメージが変わってきます。

 1幕目は怪談で、多少幻想的だったりホラー的要素はありますが、2幕目では人間ドラマになってて、人間の欲望だとか因縁だとかが描かれ、1幕目の怪談が2幕目に活かされるような作りになってます。今回の公演では、2幕目のほうが面白かったです。

 私は、音楽や映像の使い方、デフォルメされた演技に違和感を覚える箇所が多くあって、とくに伊藤蘭のセリフ回しには首をひねります。第1幕の見せ方としては「奇ッ怪」のアプローチのほうを支持します。
 それでも、梅沢昌代なんかは2役の効果にしてもメリハリの利き方にしても素晴らしかった。

 それにしても、シス・カンパニー公演のパンフレットは内容もちゃんとしてるのに良心的な価格設定で、ほかもこうであってほしいと思っちゃいます。


 作 大西信行
 演出 いのうえひでのり
 出演 段田安則 伊藤蘭 秋山菜津子 千葉哲也 瑛太 柴本幸 梅沢昌代 大河内浩 松澤一之 市川しんぺー 西尾まり 保坂エマ 粕谷吉洋 森本健介
 Bunkamuraシアターコクーンにて
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2009年08月23日

Team申「狭き門より入れ」

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 本当に前川知大はスゴいです。ここ数ヶ月で、イキウメの本公演「関数ドミノ」、「奇ッ怪 〜小泉八雲から聞いた話」ときて、これですから驚異的です。

 Team申第三回公演ということですが、第二回公演の「抜け穴の会議室」が前川知大を知ったきっかけですから、ぜひにとも観たかった公演です。

 ひとことで言えば、最後の審判の話です。あるコンビニが舞台で、新型ウィルスのパンデミックで物流も機能不全に陥りはじめているという状況。会社を辞めた男が、父親が店長をしているコンビニに帰ってきます。ただし、父親は脳卒中で倒れ、弟が代わりを勤めています。帰る途中で会った男から、「世界の更新」が近いと宗教がかった警告を受けますが、相手にしません。しかし、コンビニの常連の客たちと異界へと行き来しながら、そのコンビニが、更新される世界に関係していることがわかってくるのです。そして、世界が更新されるとはどういうことなのか、が明らかになってきて、狭き門より入れというタイトルが浮上してくるのです。

 イマジネーションとその構成力が素晴らしい。SF的設定で、はじめのうちはどういうルールなのかを読み取ろうとするために、固唾をのんで見入らせます。それが途中でだいたいわかってきても、さらなる謎が出てきて、長い間その状態が持続されます。そして、それが変わった設定だというだけでは終わらせない深さがそこにはあって、それを支えるのが俳優の説得力ある演技です。

 佐々木蔵之介のアツさと有川マコトのとぼけた対比といい、浅野和之のダメな感じもいいんですが、なんといっても、手塚とおるの人間らしからぬ異様な存在感と振る舞いが忘れられません。


 作・演出 前川知大
 出演 佐々木蔵之介 市川亀治郎 中尾明慶 有川マコト 手塚とおる 浅野和之
 パルコ劇場にて
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「斎藤幸子」

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 昨日の昼公演を観てきました。

 月島のもんじゃ焼屋の次女・斎藤幸子(斉藤由貴)を主人公にした、ドタバタな下町人情コメディといったところ。第1幕では、高校教師と駆け落ちするに至り、第2幕ではその結婚がどうなったのかという結果と、さらなる騒動が起こります。

 幸子も周りの登場人物でも、色恋沙汰が多いのですが、10人以上いるキャストがそれぞれに見せ場があって楽しめます。キャスティングが魅力的ですが、ル テアトル銀座らしからぬ芝居のような気はします。

 ただ、その中で、首ふり君というキャラが、しゃべってる時だけでなくて、ずっと首をふってるのだけは、私には面白くなくて醒めましたけど。


 作 鈴木聡
 演出 河原雅彦
 出演 斉藤由貴 粟根まこと 千葉雅子 明星真由美 中山祐一朗 松村武 弘中麻紀 小林健一 鬼頭真也 伊藤正之 柳家喬太郎 きたろう
 ル テアトル銀座にて
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2009年08月22日

ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』

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 ずっと前からいつかは読みたかったんです、これ。アームチェア・ディテクティヴものの名作短篇集っすね。

 超有名な表題作は、「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ」という一文から推論を積み上げていったら前夜の殺人事件の真相に突き当たった、という設定だけは知ってて読みはじめるわけで、半信半疑もありつつ、わくわく感をもって楽しみました。

 最初の推論が「まず話し手はうんざりしているね」ですからね。なんでもないところからスタートするのが、一層わくわくさせます。当然、絶対とは言えないだろうという推論もありますが、純粋な論理の積み重ねによって鮮やかな跳躍が見られるのが素晴らしいです。これだけは、即座に3回読み返しました。

 ほかの収録作も、なんでもないような疑問点から意外な結論が導きだされたりして引けを取りません。
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2009年08月16日

虚構の劇団「ハッシャ・バイ」

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 第3回公演は、第三舞台の「ハッシャ・バイ」の上演です。劇団員を成長させるためのステップなのかなと想像しましたが、第三舞台と比較されたりして、ハードルが高そうな気がします。私はといえば、1991年の再演時には、まだ第三舞台に出会っておらず観てません。今回の公演のために戯曲が改訂されているようですが、違いもわからないという状況です。

 私のコンディションが一番の原因ですが、途中、眠気に襲われました。この作品ならまず眠くなることはあるまいと安心しきってましたが、そんなことはなかった。ダンスのパートや笑いを誘われるはずの場面で、ちょっと距離を感じてしまって、入り込めなかったのが正直なところです。

 母親との関係をキーにした自分探しの話ですが、現実と虚構、現実と夢、正気と狂気の間を行きつ戻りつし、しかも、それらが入れ子構造になっていて、迷宮にさまようような感覚があります。その切り替えの自由さとスピード感が演劇ならではだなと感じさせますが、ただ、丹念に追うのを眠気が邪魔したのでした。


 作・演出 鴻上尚史
 出演 大久保綾乃 小沢道成 小野川晶 杉浦一輝 高橋奈津季 三上陽永 山崎雄介 渡辺芳博 大杉さほり
 座・高円寺にて
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2009年08月15日

山本弘『アイの物語』

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 著者の小説を読むのはこれがはじめてでしたが、これは素晴らしく面白く、感動的です。

 数百年後の地球が舞台で、アンドロイドが支配的になっている世界ですが、そういう設定から想像していたものとは違った世界観に更新されていったところに驚かされました。SFは敷居が高いと感じることもありますが、やっぱり面白いなと思った次第。

 いくつかの物語が語られるという設定で、アンドロイドにまつわる作中作が出てきますが、とくに最後の2作品が最高です。それらが語られることで、未来の地球がどういう社会になっているのか、人間と機械の歴史はどういうものであったのかがわかってくるのですが、その先に、フィクションの力だとか、人間と機械という二元論を超えた思考だとかがあって、ポジティブで希望を感じさせます。とても快い読後感でした。
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2009年08月11日

「サマーウォーズ」

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 さっき、テレビで「時をかける少女」をやってて、観るとやっぱり面白い。ありふれた日常の一瞬一瞬のきらめきが切なく迫ってきて、ふつうを大事にしてる感覚があります。

 その細田守監督の最新作「サマーウォーズ」があまりに評判がよく、今日休みだったので、シネコンに行って観てきました。そしたら、これがまたすっごくよかった。

 主人公は、ちょっと弱っちいごくふつうの男子高校生・健二。数学オリンピックに出そこなったくらいに数学が得意です。彼が、先輩の夏希に誘われて、田舎の旧家に滞在することになります。そこの当主であるおばあさんが90歳を迎える誕生会があるのですが、そのために親戚一同が会するのです。

 そんな時に、ネット上の仮想空間で混乱が起こるのですが、気がつくと健二が犯人だと報道されているのです。しかも、仮想空間の混乱はさらに、現実世界に波及する事態へと発展します。旧家に集った親戚一同と健二は力を合わせて戦おうとするといった展開です。


 この話では、絶対的な悪役だとか、それと戦う強いヒーローとか、政府の偉い人なんかが登場したりしません。ネット上のある暴走に対して、親戚であるふつうの人たちが立ち向かうところが最大の特徴でしょうし、好感がもてるところです。

 仮想空間のグラフィックな映像がとてもかっこよく気持ちいいとか、アクションの面白さもありますし、現実世界の親戚の面々の個性的な書き分けとか、見所多数です。しかも、花札を使うセンスが絶妙です。
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2009年08月09日

こまつ座「兄おとうと」

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 吉野作造とその弟の物語。明治、大正、昭和初期の時代の流れや世相を背景にコメディタッチで描いてます。

 吉野作造といえば、民本主義という単語を暗記したところで止まってるんですけど、その思想といい、活動内容といい、もう少し知ってみたくなるような人物でした。

 弟のほうは兄の10歳下で、幼いころは交流はほぼなく、大人になってから、数年に一度会うことがあって、そんな場面が描かれます。弟も秀才で、官僚となって出世していくのですが、時代が右傾化するに従って、兄弟の思想的な立場の違いから関係性に変化が生じます。それぞれの妻が姉妹でもあって、ふたりを取りもったり、トラブルに機転を利かして対処したりするのです。

 個々の場面は十二分に面白いんですけど、全体を通してのうねりとかラストへの盛り上がりには若干欠ける嫌いがあるように感じました。


 作 井上ひさし
 演出 鵜山仁
 出演 辻萬長 大鷹明良 剣幸 高橋礼恵 宮本裕子 小嶋尚樹
 紀伊國屋サザンシアターにて
 
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津村記久子『カソウスキの行方』

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 カソウスキとは、仮想好き。とばっちりから飛ばされた職場に通うのに、モチベーションを上げるため、同僚を好きだと仮定してみるという主人公の試みがタイトルになってます。饒舌でユーモアがあるしゃべくり口調で語られ、楽しく読みました。

 全部で3篇収録されてて、それぞれ短めです。どれもちょっと変わった行いのようなことがアクセントになってますが、大げさでもなく、奇を衒ってもいなくて、ある種の気分が描かれてるような印象です。
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土曜ドラマ「リミット 刑事の現場2」最終回

 全5話終了しました。エネルギーが充満する刑事ドラマでした。第1回の時の感想では“怪作”になるかも、と書きましたが、怪作とまではいかずとも、異様さは全体を貫いていたように感じます。

 破天荒な行動をするベテラン刑事・梅木(武田鉄矢)と組む若手刑事の主人公・加藤啓吾(森山未來)が行動をともにするうちに反発をし、互いに理解もし、影響し合いながら、それぞれが抱える葛藤や復讐心と向き合う話、といったところ。梅木は、恋人を殺した男が釈放されたら復讐しようと決意してしまっていて、問題刑事として扱いに困る存在となっていました。

 ふつう問題刑事の逸脱行動っていうのは、多少行き過ぎても裏にはちゃんとした理由があって…、というのが定石だと思いますが、コメディタッチならともかく、リアルな刑事ドラマとしてはあり得ないムチャクチャさで、そのギリギリアウトぶりが「24」のジャック・バウアーの暴走を思わせます。もしかしたら一線を踏み越えてしまうのでは、という緊張感が生まれてました。

 みんな妙にテンションが高いです。しょっちゅう感情を昂らせたり怒鳴り合ったりしています。力業でねじふせて納得させようというくらいの演出なんでしょうか。ふだんからそんなかんじですから、最終回なんて、尋常じゃないです。森山未來の表情なんて、見たことないような獣のような顔になってて、咆哮してました。

 加藤啓吾と恋人・青井茉莉亜(加藤あい)との間に残る暗さ、わだかまり。これは、過去に恋人がひき逃げにあって亡くしたという事件が影響しているのですが、これも復讐を愛と憎しみのどちらで乗り越えるのかというところにつながっていくのです。

 ドラマとしては、最終回の流れが妥当な結論になったのは、ちょっぴり残念な気もしましたが、それは仕方ないところでしょう。それにしても、続編にこのような展開をもってきたところがすごいです。さらなる続編があるのかどうか。


 脚本 遊川和彦
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劇団、本谷有希子「来来来来来」

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 観たのは、先週の日曜です。まだ買ったパンフレットを読み終わってないんですけども。

 山村の家に嫁いだ妻が主人公。夫がすぐに入れ替わるように失踪してしまい、残されたというか、身代わりにされて逃げられたような恰好です。閉鎖的な状況で、義母や義姉からいろいろと押し付けられたりします。ふつうだったら出て行くだろう的なところですが、我慢をし、それを試練と受け止めて、乗り越えようとするのです。その状況のクレイジーさ、グロテスクさが、ユーモアを含んで面白くて、そこが最大の見所かと思います。本谷有希子らしいとも言えますし、長塚圭史っぽいようにも感じました。

 主人公が試練を前向きに乗り越えようとする徹底ぶりが異様にさえ映ります。それが、途中でつけ込まれるのですが、個人的には映画「シークレットサンシャイン」で、信仰による許しを徹底しようとしたときに裏切られるのを連想しました。

 そういった試練を克服した後に起こされる終盤の決断や行動にはちょっと説得力を感じず、置いてかれた心境でした。


 作・演出 本谷有希子
 出演 りょう 佐津川愛美 松永玲子 羽鳥名美子 吉本菜穂子 木野花
 本多劇場にて
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2009年08月08日

ラックシステム「お祝い」

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 「ピースの煙」を観て、その後の夜公演ということで、こちらへ。

 “お祝い”というのは初潮を指します。戦前の日本が舞台で、冒頭、布団屋の若旦那の妹が初潮だということでお祝いムードになるのですが、一転して、交通事故に遭って亡くなるという悲劇へ。初潮を男子にからかわれたことが発端の事故というのです。ここから、若旦那は生理用品開発へ情熱を燃やすという展開です。

 途中は、布団屋の男衆が生理用品のために研究するというギャップのおかしさを前面にだして、ちょっとやり過ぎ感があるほどでしたが、冒頭のショッキングな悲劇も含めて、シリアスシーンがずっしり重かったりして、ずいぶんメリハリが効いてます。若旦那が嫁にとるのが女郎だとか、女っぽい男が出てきたり、虐げられる存在への共感が全体的に感じられる印象も受けました。


 作・演出 わかぎゑふ
 出演 コング桑田 朝深大介 野田晋市 千田訓子 上田宏 谷川未佳 祖父江伸如 福井千夏 小末春奈 山下明里 わかぎゑふ 美津乃あわ 桂憲一 中川浩三 泉しずか 出口ルナ 森崎正弘 伊藤えりこ
 日替わりゲスト 曽世海司
 全労済/スペース・ゼロにて
posted by 行き先不詳 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする