2010年09月26日

ゴジゲン「美しきラビットパンチ」

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 ゴジゲンはこれで2回目。「アメリカン家族」があまりによかったので、ぜひとも観たかったところです。
 20日の昼公演を観ました。

 アフタートークでの話によると、前半部分は以前よりの構想に基づいていて、後半は今の気分が反映されている、ということでした。それで、腑に落ちるのですが、前半と後半の変化が、私にはちょっとついていけなかったようで、途中から、なかば醒めて観てました。

 前半は、高校のボクシング部のアツい男たちと、後ろで笑ってるヤツらという配置になってます。アツい方は、デフォルメされた青春ドラマ風な過剰さがおかしくて、それを笑ってる方は、負け犬的な存在です。そして、負け犬側が実は何の目標に向かっているかという、表と裏で同時進行していく二重性のバカバカしさがおかしいです。

 そのボクシング部のふたつの目標が交錯する時をさかいに、それまでのドラマを無にするような展開へ。スポーツバカとやる気ゼロなヤツらの衝動が共鳴し、生への手応えをもたらす、といったところでしょうか。よくわかりませんけど。しかも、最後はミュージカルっていうのも、私にはミュージカルという捉え方をしてなかったので、驚かされたところです。唐突に苦笑する場面があったとはいえ、ストーリーがあらぬ方向へ行ってしまった感を抱えながら観てました。


 作・演出・出演 松居大悟
 出演 加賀田浩二 東迎昂史郎 星野秀介 目次立樹 本折智史 善積元
 駅前劇場にて
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「ハーパー・リーガン」

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 サイモン・スティーヴンスというイギリスの劇作家による作品で、長塚圭史が演出しています。
 19日の昼公演を観ました。

 ハーパー・リーガンは主人公の名前。小林聡美が演じています。父親の病床へ向かう「旅」が描かれ、ほとんどが1対1の対話で進行します。職場の上司、寂しげにしていた青年、娘、バーで出会う男、母親、など。その対話ひとつひとつに見応えがありましたが、残念ながら、第1幕の後半で睡魔に襲われました。全体の流れとしては単調といえば、単調でしたから。

 2日間だけの「旅」の中で、思い切った行動に出たり、隠されていたことが見えたりもするのですが、決定的な変化があるわけではなく、そこをくぐり抜けて、これからの生き方を問題も抱えながら引き受ける力強さを見せていると感じました。

 チラシのモノクロの写真は本作の空気と見事に呼応しています。舞台美術も印象的でした。  


 出演 小林聡美 山崎一 美波 大河内浩 福田転球 間宮祥太朗 木野花
 パルコ劇場にて
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2010年09月25日

乾くるみ『スリープ』

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 著者の作品は『リピート』以来。かなり好きだったわりにその後、手が伸びませんでした。

 スリープといっても、扱われているのは冷凍睡眠です。
 科学番組のリポーターだった女の子が、ある研究所をリポートするためスタッフとともに訪れます。彼女は中学生にも関わらずタレント並みに人気を博していました。そこで、冷凍睡眠の技術がもたらす可能性と、影響の大きさ、課題について説明を受けます。その研究所にはすでに冷凍されている人がいて、国家秘密級の重大なトップシークレットとなっている。主人公はそれを思わぬ形で知ってしまうのです。

 それから30年後の世界で突如意識が戻った彼女は、その研究所で冷凍睡眠されていたと知らされます。といっても、まだ技術が確立されていませんし、倫理的な問題の大きさから実行が許されていないのです。そんな中、主人公を冷凍睡眠から起こす技術を開発した博士は、昔の科学番組の中学生リポーターの一人でもあり、彼女のことを好きだった男でもあるのです。

 冷凍睡眠の技術がまだ社会的に認められていないことから、彼らの逃亡がはじまるのですが、30年後の未来の社会がどうなっているかという中での逃亡と彼らを追う追跡側の視点での物語が進行してきます。

 つまりは、SFでもありサスペンスでもあるところ、実はミステリでもあって、ちゃんと仕掛けが用意されてます。最後まで知った後では、主人公を助ける男の純愛ぶりが不自然に思われましたが、とても面白かったです。
posted by 行き先不詳 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月21日

コマツ企画「よわいもんいじめ」

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 コマツ企画を観るのはこれがはじめて。18日の夜公演を観ました。

 「イエスの方舟事件」がモデルになってるようです。私は、知識としてのみですが、予備知識なく観てすぐに想起する程度には知っていました。教祖的な男性を中心に、女性の駆け込み寺のような教団での共同生活が描かれます。そこでの人間関係、周りからの誤解と軋轢なども面白いですが、私が好きだったのは、逃げ込んだ女の子たちが自らキャバレーのホステスとして働くことに決めるのですが、そこでのホステス論が素直に勉強になった気がしました。また、それを語るキャバレーのママを演じる柿丸美智恵は随所に重要な役を演じていて、最大級に印象的ですし、素晴らしいです。


 内と外での見え方の違いや世論とのギャップということでいえば、森達也監督のドキュメンターリー映画「A」を思い出すところもありました。ただ、タイトルから昨今の集中的にバッシングする風潮に対しての違和感の表明なのかなと想像しました。にしても、なぜ今「イエスの方舟」?という疑問は終始拭えませんでした。


 作・演出 小松美睦瑠
 出演 本井博之 川島潤哉 柿丸美智恵 玉置玲央 幸田尚子 佐野功 近藤美月 満間昂平 東谷英人 宍戸香那恵 中川鳶 斎藤加奈子
 三鷹市芸術文化センター 星のホールにて
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虚構の劇団「エゴ・サーチ」

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 18日の昼公演を観ました。
 エゴ・サーチというのは、自分の名前などをネットで検索することで、自分の情報がどう流れているか確認するということ。ネット社会での個人情報のコントロールという意味合いです。

 テーマ設定としては、鴻上尚史らしさを感じますし、「虚構の劇団」では「グローブ・ジャングル」が近いところでしょうか。ただ、社会的なテーマは前面に出ていなくて、ストーリー全体としての面白さが強かったです。でも、親父ギャグ的なのはないほうがよかったですけど。


 内容についてですが、ある駆け出しの作家が編集者にブログの記述を指摘されるも全く身に覚えがなく、検索すると確かに自分と同姓同名でプロフィールも一部を除いてほとんど全部一致している人物によるブログが書かれている、というのが発端。いったいこのブログの存在は何を意味するのか、といったことがまずあり、これが物語の中心となります。

 この作家の書く小説が過去の現実とリンクしたり、女性をダマしてる謎のカメラマンが出てきたりする中で、しだいに謎が明らかになっていきます。

 それから、ネット上の情報を虚実交えて広告に利用するビジネスが紹介され、クライアントの「骨なしチキン」というフォーク・デュオが、実力が伴わないのにネット上の評判を創り上げちゃうという手法が使われます。この「骨なしチキン」がクライマックスといえる修羅場的局面に登場することで、一気に脱力させる瞬間は最高でした。

 
 ネットの口コミ的な情報についての虚実、あるいは情報流出による被害などを、エンターテインメント性あるストーリーに流し込ませていて、さすがだなという印象です。


 作・演出 鴻上尚史
 出演 山崎雄介 古河耕史 小野川晶 大久保綾乃 渡辺芳博 高橋奈津季 小沢道成 大杉さほり 三上陽永 杉浦一輝
 紀伊國屋ホールにて
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2010年09月19日

「自慢の息子」

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 17日の夜公演を観ました。同時期に進行している松井周の新作2作品ですが、蜷川幸雄演出の「聖地」のほうは来週行くことになってます。私は、サンプルということでは今回が3回目、松井周の作品ということで「ハコブネ」が間に入ってますが、それでも4本目ということです。

 正(ただし)という男が“自慢の息子”に当たっていて、引きこもりとカリスマを折衷したような存在で、「正の国」の王として存在します。そこに仕事に疲れた女性が正に誘われ、今までの生活を捨てて、兄とともにやって来るのです。この兄妹は奇妙さがおかしくもある近親相姦的な関係です。ほかに、正の母親、正の国への案内をするガイド、隣人である若い女性などが登場します。

 神話的といえなくもない物語にもなっていますが、どういう意味があるのかよくわからないエピソードとか、空間の切り取り方とか、変態的な発想の作品への取り込み方とか、かなり独自なものを感じます。どうやって思い付くんだという変わった手触りで、随所に笑えるヘンさもあり、得難い面白さです。ただ、これはいかにも万人受けしないだろうなぁという感想ももったところではあります。


 作・演出 松井周
 出演 古舘寛治 古屋隆太 兵藤公美 奥田洋平 野津あおい 羽場睦子
 アトリエヘリコプターにて
posted by 行き先不詳 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ホタルノヒカリ2」終

 シリーズ前作がかなり好きだったので、今回も観てました。
 あれから、雨宮蛍(綾瀬はるか)が香港へ3年間赴任し、やっと帰国した、というところからのスタート。その間、高野部長(藤木直人)とは遠距離恋愛かと思ったら、ほとんど音信不通になっていたという、筋金入りの干物っぷりも驚かされますが、帰ってきて早々に部長が蛍に結婚をしようとプロポーズしたところも意外性があったところです。

 この「2」では、いろんな課題や出来事に翻弄されながら結婚まで至る、というストーリーに一応なっているとは言えます。とはいえ、その中に、本気で波乱が起こりそうな要素はあまりなく、四角関係やら三角関係にしても、極めて安心して観ていられます。しかも、プラトニックなまま進行していく蛍と部長の関係も含め、ドラマとしては平板といえるくらいですが、逆に、ストーリーはほぼ必要ないんじゃないかという点で新しいラブストーリーかも、とか勝手に思ってました。

 それだけに、ヘンに盛り上げようとしなくてもいいんじゃないかという気がしてました。毎回の個々のエピソードについてはムリがあって醒めるところも少なくなかったですし、何より主人公の蛍のキャラが魅力的ですから。日常生活における、干物女なぐうたらぶりにとても脱力させられ、癒されました。
posted by 行き先不詳 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

「イリアス」

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 原作は古典中の古典といっていいのでしょうが、ほとんど知らず、岩波文庫にあるなぁくらいの認識でした。ホメロスの叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』のうちの『イリアス』だということで、元は戯曲ではありません。内容的にも分量的にも、戯曲にしていく作業はたいへんだったようです。
 11日の昼公演を観ました。
 

 ギリシアと小国トロイア(トロイ)とのトロイア戦争(トロイ戦争)の中のある短い期間の物語で、作中でも言及されますが、トロイの木馬とか有名な顛末の一歩手前で終了します。

 神話的な世界観が同居していて、いわゆる運命の女神とかいうときの女神が実在する世界のあり方といったらいいか、そういうところが、いかにも古代ギリシアなところなんでしょう。独特なものがあります。

 個人的に好きな場面は、パトロクロス(チョウソンハ)の死に様の壮絶な芝居っぷりと、アキレウスとヘクトルの戦いのバックで見守ってるプリアモス王らの姿も含めて絵になってる感じとか、でした。あと、音楽が生演奏でしたが、これがまたなかなかよかったです。

 語るということによって物語が立ち上がるような作りが口承文学的な原作を活かしているということのようです。俳優それぞれの力量の大きさなどは伝わるものの、物語そのものの躍動は感じにくい嫌いもあるかと思いました。観客側が感じ取る力もあってこその力作だったというところでしょうか。


 原作 ホメロス
 脚本 木内宏昌
 演出 栗山民也
 主なキャスト 内野聖陽 池内博之 高橋和也 馬渕英俚可 新妻聖子 チョウソンハ 木場勝己 平幹二朗
 ル テアトル銀座にて
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2010年09月13日

柳広司『キング&クイーン』

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 『ジョーカー・ゲーム』シリーズで知った著者ですが、結局まだほかの作品を読んでなくて、新作に手を伸ばしてみました。

 元SPの主人公が伝説の天才チェスプレーヤーを非公式に護衛することになったという話。主人公の女性がSPを辞めるに至った経緯と、チェスの天才が見出されるストーリーなんかが、挿し込まれつつ進行していきます。

 ヤバい話に巻き込まれた形の元SPの警護についてのプロフェッショナルな行動と、チェスの天才の伝説的なエピソードが魅力的です。最後にサプライズも用意されているのですが、私には、一瞬驚かされるという効果はあるもの、そこからの数ページによって、かえって小説の魅力が失われてしまったような印象で、残念な結果となってます。
posted by 行き先不詳 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「トイ・ストーリー 1&2」

 現在、まだ3がかろうじて劇場公開中といったタイミング、遅いっちゃ遅くて、1と2が面白かったらとか思ってるうちに、最寄りのシネコンでは上映が終わっちゃってるということになってます。

 ピクサーの作品については、食わず嫌いとまでは言わないまでも、なかなか観ずにいたのを、「ウォーリー」や「カールじいさんの空飛ぶ家」を皮切りに、期待以上の面白さを味わっているだけに、やはりこの機会を放っておくわけにはいかないかなと。

 結論からすると、1と2それぞれ、かなり面白かったことに変わりはないのですが、個人的には、「ウォーリー」や「モンスターズインク」のほうが好きかなといったところ。

 1では、ウッディとバズ・ライトイヤーがちぐはぐさを残しながら協力することで友情が築かれるという流れの中で、引っ越しで置いてかれてしまうピンチを何度もくぐり抜ける冒険活劇としての面白さもあり、近所の悪ガキ・シドの、おもちゃからするとシリアル・キラーかマッド・サイエンティストかという暴虐ぶりもよかったです。

 2では、ウッディを助けるため、バズ以外のほかのおもちゃたちもチームとして動くところ、とりわけ、道路を横断する無茶っぷりが一番好きなところでした。日本へ送付するためのウッディの修復作業中に、私には、ウッディが生きてるものとして、ちゃんと観えていることが自覚されたところも印象に残ります。

 今のところ、1と2では、2の方が好きな場面が多いのですが、全体の面白さは1の方かなというところです。

 3では、おもちゃの持ち主の子どもが大学生になって、おもちゃがどうなっちゃうかということになってるようですが、1と2でも、おもちゃという存在が、いつ飽きられたり捨てられたりするかわからないといった危機意識があって、そこが少しシニカルでもあり、嘘くさくないところです。
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2010年09月05日

シス・カンパニー公演「叔母との旅」

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 グレアム・グリーンの同名小説をジャイルズ・ハヴァガルが劇化したという本作ですが、ストーリー以上に、演劇作品への仕上げ方にこそ目が行く作品です。
 4日の昼公演を観てきました。

 50代にして銀行を辞め、隠居生活のように庭でダリアの世話をしているヘンリー。母の葬儀で久しぶりに会った奔放なオーガスタ叔母に誘われて、旅をしはじめ、振り回されるうちに、今後の生き方に大きな影響を受けていくという話。最後はパラグアイまで行っちゃいます。

 4人の出演者が多くの役を演じ分けるというだけでなく、主人公のヘンリー自体も4人が代わる代わる演じていくという見せ方。それでいて、混乱はなく、メリハリの効いたキャラの演じ分けや、人物が次々に転換していく切り替えの動きなんかも素晴らしく、また、各所でおかしみがあって、とても楽しかったです。

 多くの役を演じ分けるということで言えば、私の中では「バンデラスと憂鬱な珈琲」や「THE 39 STEPS」が記憶に新しいのですが、それぞれ段田安則と高橋克実、浅野和之が出演していました。

 公演期間が長く、あと2週間残っているので、もう1回観てもいいかなと思ってます。


 作 グレアム・グリーン
 劇化 ジャイルズ・ハヴァガル
 演出 松村武
 出演 段田安則 浅野和之 高橋克実 鈴木浩介
 青山円形劇場にて
posted by 行き先不詳 at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

司馬遼太郎『竜馬がゆく 6』

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 大河ドラマ「龍馬伝」並走企画で、ここでまた追いつきました。
 第6巻では、亀山社中、薩長同盟、龍馬が寺田屋で襲撃されたり、おりょうさんと新婚旅行に行ったり、といったところ。

 今日放送の「龍馬伝」では、寺田屋を襲撃される回でしたが、伏見奉行所の同心らが来たことがわかった後の場面っていうのは、かなりわくわくさせるところでした。「龍馬伝」のリアルさを重視した演出では、こういうところこそ最も冴えるのではないでしょうか。さすがに、おりょうさん、裸じゃなかったですけども。

 で、「竜馬がゆく」に戻ると、薩長の同盟締結に至るまでの長州側の感情的なしこりを乗り越える過程が最も印象的でしたが、薩摩・長州・土佐の維新以後の動きも含めた射程でも言及されるので、そこをもっと追っていくと、立体的に理解できるような気がして、次につながるところです。
posted by 行き先不詳 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ヒックとドラゴン 3D 日本語吹替版」

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 映画の日にせっかく休みをとったので、何かしら観ようと思った中で、選んだのがコレ。ドリームワークスのCGアニメーションって、私たぶんこれがはじめてでしたが、ずいぶんと評価が高いようだったので。そしたら、かなり面白くて、期待した以上でありました。

 3Dを観たのは、3回目で、「カールじいさんと空飛ぶ家」と「アバター」以来です。本作が3Dだからこそという効果については確信がもてませんが、「カールじいさん」よりはあると思います。

 言わば害獣のような存在として、ドラゴンに悩まされているバイキングの住まう島。勇猛で屈強なバイキングたちの中で主人公のヒックは戦う気満々ではあるものの、体が貧弱で、周りからは期待されない存在です。そんなヒックが凶暴と恐れられている謎のドラゴンを手なずけて、周りに隠れて可愛がっていくのですが、バイキングとしてドラゴンと仲良くなってるなんて、とても言える空気ではないのです。ただ、ヒックがドラゴンの生態を知っていくことで、しだいに認められるようになりますが、ヒックとしてはドラゴンは実は敵ではないことを島のみんなに伝えなければならないと思うのです。


 ヒックがドラゴンとの戦い方を切り開くといった方向ではなくて、ドラゴンとの共存をしていく道に向かうという流れで、それでいてヒックの成長物語になっているし、ある種の苦さも残ります。そして、ドラゴンとの関わりについても、必ずしもヒックの特別さに由来するわけでもないところに、好感がもてます。ストーリー上の面白さとは別に、ヒックがドラゴンに乗って空を滑空していくスピード感なんかがとても気持ちのいい場面でした。
posted by 行き先不詳 at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DVDレコーダーの急死

 長年使っていたDVDレコーダーが突如不能に。修理業者によると、ハードディスクは九分九厘ダメになってるだろうという忠告だったため、修理も諦めました。観た後に消すのがもったいなくて残してた番組もありましたが、ほとんどはまだ観ていない、たとえば成瀬巳喜男や溝口健二らの映画とか、BSーNHKで放送された舞台作品、それから、ここ1週間のドラマなど、約200時間がすべて消え去りました…。

 少なからぬ落胆もありますが、それでいて、リセットされたような、ちょっとスッキリした気分もなくはなく、何はともあれ、急遽買いに走ったブルーレイディスクレコーダー、今回は東芝は止めてパナソニックに変更させていただきました。
posted by 行き先不詳 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 埋め草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする