2010年11月30日

現代能楽集X『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』

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 このシリーズははじめて観ました。現代能楽集Wは「The Diver」の英語上演版だとのことで、その日本バージョンを観たくらい。25日夜公演を観てきました。

 能と現代演劇の融合といっても、能のほうに馴染みがないもんですから、敷居の高さは否めません。今回観ようと思ったのは、演出が倉持裕だったというあたりが一番でした。

 「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」の3部構成となっていて、それぞれの物語がどうこうというよりは、美術や衣裳、振付などの、演劇としてどう表現するかという見せ方の部分で面白いなと思うところは多かったです。それも3作品とも違った形からのアプローチだったように思います。

 一番好きだったのは「俊寛さん」で、素直に楽しい、わかりやすさでした。奇抜なくらいの衣裳とメイク、ユーモアのある展開、能っぽいセリフ回しが入ったりするところも面白かったです。


 作 川村毅
 演出 倉持裕
 出演 岡本健一 久世星佳 ベンガル 西田尚美 小須田康人 玉置孝匡 粕谷吉洋 麻生絵里子 高尾祥子
 シアタートラムにて
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2010年11月29日

「少年メリケンサック」

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 宮藤官九郎が監督、宮崎あおい主演のコメディ。

 レコード会社の契約社員が動画サイトに投稿されていた25年前のライヴ映像を見て、そのパンクバンドを現役だと勘違いしたことをきっかけに、なんとか再結成させ、全国ツアーを実現させていくハメに陥るという展開です。ポンコツになっちゃってるメンバーなので、まともなライヴなんて絶望的でしたが、ツアーを続けていくことになるのです。

 かなりムチャな設定なもんで、そこを乗り切るためかドタバタコメディなノリですが、そのわりに笑いは少なかったように思います。とりわけユースケサンタマリアの社長ぶりが、ここでは悪く出ちゃってて、前半のうちはチープなコント作品のように見えました。
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2010年11月28日

「マイレージ、マイライフ」

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 ジョージ・クルーニーが主演の今年春に日本公開されてた作品。監督のジェイソン・ライトマンは、「サンキュー・スモーキング」「JUNO/ジュノ」の人で、本作も含めてどれも私好みのテイストです。


 仕事柄、毎日のように出張ばかりして飛行機に日常的に乗っている男が主人公です。秘かに1000万マイル貯めるのを狙っています。徹底して身軽な生活をしていて、それは人間関係についても同様で、結婚をする気はなく、家族とも深い付き合いはないといったところ。彼は雇い主に代わってリストラを宣告していく仕事をしていますが、そのかたわら、人生哲学の講演を依頼されて人気上昇中です。

 ここで、ふたりの女性との関わりが出てきます。ひとりは、新入社員の女性で、彼女は出張なんかしなくてもコンピュータの画面越しに対面すれば効率的ではないかと提言し、そのことに反発した主人公とともに、実地のリストラ宣告の体験をしていきます。

 もうひとりは、空港のバーで出会った女性で、主人公とは出張先などで落ち合ってつき合うようになります。あくまで割り切った関係として。

 このふたりとの関係と主人公の変化が、人生観とか人とのつながりにどういう結論を導くかを見守る展開へと至りますが、これからの主人公がどういう生き方を選択するのかを考えると、なんとなく溜め息をつきたくなるような着地点でした。

 マイルを貯める男の話という設定だけ聞いた上で観ると、期待以上の作品だと思える効果があるような気がします。思ったより深いと感じて。ただ、何より前半の空港と飛行機での生活の快適さに満足している主人公を描く軽やかさがとても面白いです。だからこそ後半の苦さが活きるんでしょうけども。

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2010年11月27日

「カーディガン」

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 中井貴一と市原隼人が主演のウェルメイド・コメディです。20日の夜公演を観ました。

 2人部屋の病室にいる入院患者。ひとりは車に轢かれて足にギプスをしているサラリーマン風の男(中井貴一)。もうひとりは、チンピラやくざ風の粗暴な態度を見せる男(市原隼人)。この対照的なふたりが、しだいに交流を深めていくことになりますが、それぞれ輸血をしたからか、性格がまるで入れ替わるかのように変わっていってしまいます。カーディガンは、この中では優しさや従順などを象徴していて、実際重要な道具立てとして使われます。

 ストーリーは佳作だという印象ですが、何より、中井貴一のコメディアンぶりがぴったりとハマっていて盛り上げてくれます。そこそこのひねり、そこそこの悪意、などもアクセントになっていますが、いい意味でそこそこなところがあるのかなという気がします。面白かったです。

 一部でスタンディングオベーションになったり、隣の席の観客が終盤、明らかに泣いてたので、グッと来る人には、かなりのものなのかなと思います。 


 脚本・演出 田村孝裕
 出演 中井貴一 市原隼人 中尾明慶 キムラ緑子 石橋杏奈 菊地均也 伊藤俊輔 冨田直美 外山誠二
 パルコ劇場にて
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劇団競泳水着「りんごりらっぱんつ」

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 20日の昼公演を観ました。

 「劇団競泳水着、しばらくお休みします」って、公式HPにあるのを観終わってから知りました(本公演については、ってことだそうですが)。そんな劇団競泳水着を観るのは、今回で4本目になりますが、印象としては前作の「女ともだち」と一番テイストが近いかなというところです。

 主人公といえる女性がいて、確かに中心にいるんですが、どちらかというと群像劇としての側面が強い気がします。その女性の恋愛と家族と夢と仕事を、長い時間の経過の中で繊細に描いてます。完成度が高いと思います。物足りなく感じる人もいるんじゃないかと想像しますし、私も若干そう思わないでもないんですが、下手なことすると壊れてしまうような気もしました。

 それから、全体的に出演者が美男美女です。


 脚本・演出 上野友之
 出演 細野今日子 大川翔子 川村紗也 今村圭佑 金丸慎太郎 川上友里 木村美月 倉田大輔 澤田慎司 ザンヨウコ 根津茂尚 真下かおる 和知龍範
 サンモールスタジオにて
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燐光群「3分間の女の一生」

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 19日の夜公演を観ました。この回は、別役実と坂手洋二によるアフタートークがありました。

 燐光群は今回がはじめて。社会派な作品が多い印象のところへ、いろんなことを3分という切り口で見せる、という変わった試みですから、すっごく面白いことになるかも、という期待があり、足を運びました。

 「すべてのシーンが3分間で描かれる」というわけにはいかなかったようですし、それって俳優にとって大きな負担になるというのは、聞けば納得しますし、観てる最中には、ほぼ3分間なんだなという、感覚的な了解はあったと思います。

 アフタートークで、別役実がさかんに冒頭の軽さが後半に至ってストーリー性をもつことで重くなってしまったことを残念がっていたのがおかしかったです。ただ、私は後半にドラマへと移行したことには、作品としての必然性を感じて観てましたし、惹き付けられるものがありました。といいつつ、私も最初のほうの軽さが好きです。


 作・演出 坂手洋二
 出演 竹下景子 円城寺あや 中山マリ 猪熊恒和 鴨川てんし 川中健次郎 大西孝洋 さとうこうじ 杉山英之 小山萌子 松岡洋子 樋尾麻衣子 笹野鈴々音 長尾純子 安仁屋美峰 西川大輔 武山尚史 鈴木陽介 橋本浩明 高木充子 渡辺文香 桐畑理佳 矢部久美子 横山展子 根兵さやか
 座・高円寺1にて
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2010年11月24日

司馬遼太郎『竜馬がゆく 8』

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 私はふだん全8巻の小説なんて、相当の気合いが入らない限り読めそうもないんですけども、今年は大河ドラマ「龍馬伝」と並行しながら、歴史小説の諸作品を回遊しようという企画を考えていました。それは、結局は挫折したのですが、「竜馬がゆく」だけは無理なく並走できました。

 まず、文章が平易で読みやすいということ。それから、違う本を間に挟んで読んでも、ドラマを観てるので入り込みやすかったこと。また、ドラマとの視点や設定などの共通点や相違点を互いに意識しながら楽しむことができたことが、大きなポイントでした。
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パラドックス定数「蛇と天秤」

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 パラドックス定数は今回が3回目です。14日の昼公演を観ました。

 フェイク・ドキュメンタリーっていうことになるんでしょうか。「都民の健康ライブラリー」という講演を聞く体裁となっていて、客はその聴衆として参加するような恰好です。会場がイベントスペースのようなところで、客席はパイプ椅子でそこに講演内容である『現代の結核』というちゃんとした資料が置かれたりして本格的です。そして、講師の医師がしゃべり出すのですが、そこに乱入する形で現れる男が製薬会社の人間だと知れ、病院内で立て続けに薬の副作用で病死したという出来事をめぐって、言い合いがはじまります。

 病院側が3人と製薬会社側の3人という組み合わせですが、それぞれが違った立場でもあり、果たす役割も違います。真実が解明されていくと、どっちの側が善玉・悪玉なのかということではなく、何かしら壊れてしまっている人々というふうにも見えてきます。この緊迫した言い争いの臨場感が素晴らしく、その場で明らかになることを息を呑みながら見届けることになります。その点では、時間が過ぎるのを忘れるほどに面白かったです。

 ただ、この形式で一貫して気に掛かるのは、これを聴衆の前で続けるものかな、ということでした。密室ではないところで話をしたいということで話し合いが続行されてるのですが、ラストへと至る核心部分に近づくほどに、その疑問が頭から離れませんでした。演じられていることの迫真性が魅力なだけに、違った設定のほうがいいのではないかとも思えました。

 作・演出 野木萌葱
 植村宏司 西原誠吾 井内勇希 加藤敦 生津徹 小野ゆたか
 恵比寿siteにて
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双数姉妹「20年目の正直」

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 千秋楽となる13日の夜に観てきました。双数姉妹は20周年なんだそうですが、私は今回がはじめて。

 埋蔵金の発掘を本気でやってる人たちがいて、その人たちの1993年夏と、2010年冬になってもまだそのまま探し続けている姿を完全に同時並行的に進行させていきます。もちろん、時間経過に応じたドラマがそこにはあって、それだけの時間が経過してしまったことが恐ろしくもあるような真相が明らかになったりします。

 同一の空間にいながら、2つの時間軸で同時進行し、しかし、途中、浸食する場面もあり、そこに演劇的な仕掛け(どちらかに照明があたるとか、止まっているとか)がなくて、私はこういう表現ははじめて観たような気がしました。同じ役を2人の俳優が演じていて、しばらくは誰と誰が同じ人物なのかが、すぐには把握しきれません。観客にとっては、17年の歳月を越えて癖とか仕草などから、だんだんと識別できていくのです。その動きのデフォルメぶりは、バカバカしくて笑えるところもありますが、正直やり過ぎだという感想のほうが強いです。

 劇団が20周年だということなので、どうしてもこの宝探しが演劇をやってきたことの比喩として捉えてしまいます。果たして、そのことがいいのかもよくわからないところです。


 作・演出 小池竹見
 出演 今林久弥 小林至 佐藤拓之 野口かおる 吉田麻起子 井上貴子 五味祐司 中村靖 辻沢綾香 青戸昭憲 熊懐大介 河野直樹 小池竹見 野村美樹
 赤坂RED/THEATERにて
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2010年11月23日

「隅田川 江戸が愛した風景」江戸東京博物館

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 終了前日の13日に観てきました。

 江戸東京博物館の所蔵作品を中心に、隅田川というくくりで江戸時代を映した作品が展示されていました。ということで、多くは浮世絵です。

 江戸の風景が賑やかで活気があり祝祭的に見えるところがあって楽しそうに見えます。花火を描いたセクションなんかはその点、一番の見所だったような気がします。ただ、それとは逆に「文化四年八月富岡八幡宮祭礼永代橋崩壊の図」という、人が押しかけ過ぎて、その重みで橋が崩落している様を描いた絵が、起きていることの凄みが出ててインパクトありました。

 場所がテーマなだけに多彩な作家が集まっていましたが、広重とか北斎にはやっぱり目が止まりがちでした。
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「闇の子供たち」

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 梁石日の原作を、阪本順治監督が映画化した作品で、一昨年公開されてました。主なキャストは日本人俳優では、江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市、鈴木砂羽、豊原功補といったところ。

 これはまさしく問題作ですね。人身売買というテーマだけは知っていましたが、はじまってすぐに絶句するような事実を突き付けられます。ただ、どの程度までが現実に即しているのかが不明なのも問題作らしいところです。


 タイを舞台にして、幼児の人身売買の先にある臓器売買と売買春の両方が描かれます。臓器売買のほうは日本人の子どもの心臓移植のために、売られた子が、言わば殺されてしまうということになるのですが、それを日本人記者(江口洋介)が取材し、NGOのボランティア(宮崎あおい)が何とか食い止めようと奔走します。その過程で、人身売買されてる子どもたちの実態が映し出されて、吐き気を催すような嫌悪感が残ります。 


 基本的には、グロテスクな現実を前にどうすることもできないもどかしさ、無力感が表現されてるように感じられます。そのグロテスクさが映像によってダイレクトに伝わるものがあって、タイの子どもたちの顔つきには力強く訴えかけるものがあります。

 それから、意見が分かれそうなのは、最後に明らかになる真相です。明らかな伏線のほかに、途中、コレもしかして伏線かなと思わせる箇所が結構あることを思い出しました。それって、その可能性を無意識に封じ込ませながら観てるっていうことなのかなとか思ったり。この仕掛けについては、原作を改変したらしく、もっとシンプルに描いたほうがテーマが伝わるのでは、という意見も理解できるところです。

 それから、終盤での銃撃戦へと至る発砲が唐突というか、今イチ意図がわかりにくかったです。 
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伊坂幸太郎『マリアビートル』

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 読みはじめたら止められないタイプの本でした。仕事中、昼休みに続きを読むのを楽しみにして待つなんて久しぶりのことです。

 『グラスホッパー』の続篇的作品ということですが、そちらは私にはそんなに強い印象がありません。というか、著者のちょっとだけ現実離れした世界観に若干の食傷を覚えたところがあったと記憶しています。そしたら、本作がとんでもなく面白くて、『グラスホッパー』を読み直そうかなと思ったくらいの興奮を得ました。とにかく、著者の作品の中でも、結構上位に食い込んでくるくらいに気に入りました。 


 東京発盛岡行きの東北新幹線に乗り込んだ、裏の世界の仕事をしている人たちの交錯が描かれます。ずっと新幹線の車両内での出来事だけで押していて、私なんかはそれだけでわくわくさせられるものがあります。登場人物それぞれが別々の思惑で動いていくことで、意外な展開を呼び寄せていくわけですが、数人の視点で話が進む中、この先どう転ぶかが気になって気になって仕方がないという状態がずっと続きます。キャラクターも魅力的ですし、逆に悪意を象徴するような子どもの憎たらしさも強烈で、とてもよかったです。
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2010年11月22日

「タンゴ」

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 7日の昼に観てきました。

 ポーランドの巨匠だというムロジェックという人の戯曲を長塚圭史が演出、主演が森山未來という舞台です。

 主人公の男が家族の堕落っぷりに苛立って、秩序を打ち立てたいとするべく格闘します。シュールさが強くて、笑いはあるものの、難しいと感じるところはありました。作品の背景を知らないもんですから、実は全体主義国家の恐怖政治下で、自由を求める青年のネガ像として表現されてるのかと疑いながら観てました。どうやら、全然そうではないようですけども。どちらにしても、森山未來の熱演については、大いに惹かれました。

 インパクトがあったのは、吉田鋼太郎が演じる「実験演劇」ですが、ほかの出演者は素で笑ってるように見えました。ほとんど飛び道具です。それから、串田和美による演出にまで踏み込んだ美術だそうですが、長塚圭史も舞台上に登場したりもしていました。舞台装置については、見た目ほどにはそれほど素晴らしい効果を挙げてるようには思えなかったです。

 作 スワボミール・ムロジェック
 演出 長塚圭史
 出演 森山未來 奥村佳恵 吉田鋼太郎 秋山菜津子 片桐はいり 辻萬長 橋本さとし
 シアターコクーンにて
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五反田団「迷子になるわ」

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 観たの6日の昼ですから、2週間以上経っちゃいましたね。

 若い女性が、ある男性との再会から交際し、別れに至るまでの話という骨格ではあります。ただ、それが極めて日常的でナチュラルな会話のやり取りと、そこに入り込むヘンな感覚、シュールな設定によって進行して、思わず笑いがもれるようなおかしみがあります(母親の手足が異常に長いとか、その腹から父親が顔をのぞかすとか、主人公の体内に入っていくとか、など)。その上、過去・現在・未来の時間を超越した神的視点やメタ的発言、妄想や幻想なども織り交ぜられて、その自在な展開が楽しいです。そこに気負いを感じさせず、力の抜け方が不思議な味わいでした。

 作・演出 前田司郎
 出演 伊東沙保 大山雄史 後藤飛鳥 前田司郎 宮部純子
 東京芸術劇場小ホール1にて
posted by 行き先不詳 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする