2012年06月24日

角田光代/穂村弘『異性』

 “恋愛考察エッセイ”ということですが、往復書簡的に引き継いでいくスタイルで書かれてます。当然、男女それぞれの恋愛観などがそこには反映されています。それぞれが異性のことについて新たな発見を得て、驚きや納得していくのが面白いところです。

 このふたりの組み合わせが絶妙で素晴らしいことを前提としてですが、それぞれの見解や考察を男の代表、女の代表としてまとめることには違和感があります。というのも、私自身がどちらにも共感したり、しなかったりするところがあったので。やっぱり違う組み合わせであれば、違った結論にもなるんだろうなぁと。
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「外事警察 その男に騙されるな」

 NHKの土曜ドラマでハマった私ですが、ふだんなら好きなドラマでも映画化されたところで、あまり足を運びたくなるわけではないんですけど、好評なようだったので、気になったというところでした。

 ドラマの世界観をそのままにスケールアップさせた狙いは実現されているように思います。日本、北朝鮮、韓国をめぐる諜報線と核によるテロの脅威ということになりますが、ドラマ同様に公安の協力者を得る過程が大きな問題になってきます。怒りの感情を利用して人の心をコントロールしようとする住本。人の心なんて測りきれない部分もあるし、不確定要素が入り混じるので、計画にほころびが生じてしまうという面があるのかなと見えました。

 本作では田中泯の、どアップ顔の迫力といい、存在感が立ち上がりまくっていて、公安の面々に負けてません。


 主なキャスト 渡部篤郎 田中泯 真木よう子 尾野真千子 キム・ガンウ イム・ヒョンジュン 
 監督 堀切園健太郎
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スティーグ・ラーソン『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上・下』

 ハリウッド版の映画化を機に読みはじめ、間を置きながら3部作を読み通しました。期待に違わず、かなり面白かったということは言えますし、リスベット・サランデルのキャラ立ちぶりが素晴らしかったのも月並みな感想でしょうけど、最大のポイントだろうと思います。

 第2部のときにも感じましたが、とくに第3部ではまるっきりの続編というか、後日談のような導入で、もしかしてこれといって事件もないのでは、と思えるくらい。それでも、面白く読めるのと、次第に本筋が見えてきてからはさらに盛り上がっちゃうわけです。

 あと、3部作に共通してのは、とても細かく書き込まれていて、どうしてまどろっこしいとか説明過多とは感じないんだろうと、何度も疑問に思ったところです。
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2012年06月17日

アマヤドリ「幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい」

 ひょっとこ乱舞からアマヤドリに名を変えての出発を記念する公演で、わたしがひょっとこ乱舞と出会った衝撃的な作品(ちょっと大げさですけど、その年に観た中ではかなり上位に入るインパクトでした)である「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」の改訂だとのことで、相当観ておきたい公演でした。

 何の検証もしていないんですが、ストーリーや演出面でスッキリとさせてる印象をもちました。終盤に向けての緊迫感は素晴らしかったです。

 今回とくに、自分を監禁している自分という考え方とそこで窓を開けて空気を入れることの意味がより響きました。

 作・演出 広田淳一
 出演 笠井里美 松下仁 広田淳一 小角まや 榊菜津美 稲垣干城 田中美甫 糸山和則 中村早香
 5月27日昼
 STスポット
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青☆組「キツネの嫁入り」

 昨年観た公演が気に入ったので楽しみにしてました。そしたら本作の世界観が民話的でちょっと戸惑った恰好です。文字通り、キツネが嫁入りするという文化があって、男しかいない村にキツネがやってくる話です。キツネはもちろん人に化けてるのですが、よく尽くす嫁として迎えられます。そんな昔話みたいな設定をリアルな芝居で描いていて、不思議ななまめかしさがありました。ただ、個人的にどうも惹かれなかったです。好みの問題ということかもしれませんけど。

 作・演出 吉田小夏
 5月26日夜
 こまばアゴラ劇場
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「ファミリー・ツリー」

 観たのは5月後半くらいで、公開の翌週だったかと思いますが、どうやらそこまでヒットしてないような印象です。わたしは、アカデミー賞がらみの中では、一番これが気になってた作品でしたから、ちょっと意外といえば意外ですが、確かに派手さはないかもなという気もしなくもないところです。

 ジョージ・クルーニー演じる主人公がいろんな家庭をめぐる問題に向き合っているうちに家族の再生を果たす物語といったところ。昏睡状態となってしまった妻の浮気問題と長女のちょっとヘンな彼氏、まだ小さい次女のしつけ、広大な土地の譲渡話、などが問題として登場しますが、中心となるのは浮気問題。妻が浮気をしていることを長女から知らされるものの、妻は昏睡状態で聞くことができず、にわかには信じられません。浮気の実態を調べていくことになりますが、その過程で家族の絆を深めていったりして、ほかの問題に対しても解決する方向性を見出しているという展開です。

 ジョージ・クルーニーがカッコよくないのが、本作のポイントなのはよく指摘されていて、なるほど主演男優賞候補だなとは思うのですが、個人的には長女役の女優が魅力的に映りました。それだけに、なぜこの男と?と逆に疑問が出てくるくらいの彼氏のキャラでした。


 監督 アレクサンダー・ペイン
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2012年06月03日

「宇宙兄弟」

 小栗旬と岡田将生が主演の人気マンガの映画化という話題作。そちらの原作マンガは1巻が積ん読のままという状態でして、原作と映像化との比較についてはわたしはわかりません。

 子どもの頃に、UFOを目撃した南波兄弟は宇宙のことに夢中でした。弟は、順調に夢を実現して、2025年の現在、月へ向かう宇宙飛行士となっていました。兄のほうは、そこまで優秀ではなかったということで、違う道を歩んでいたのですが、仕事を辞めることになってしまったことから、弟きっかけで再び宇宙飛行士を目指し、試験を受けることになるのでした。

 物語は、兄の宇宙飛行士の選考試験の状況と、弟の月探査とそこで起こる重大なアクシデントを中心に描かれます。ロケット発射シーンもアガりますし、月でのアクシデントが起こる瞬間の虚を衝かれたところもよかったです。選考試験の様子も興味深いですが、兄のポテンシャルが自明のように描かれていて、それならなぜあんなに悲観的なのかがおかしいという気がしてしまう嫌いがあるかなと。あとは、宇宙飛行士候補生たちのキャラがなかなか個性的で、本当ならもう少しまともじゃないかと予想しますが、魅力的で面白かったです。そのほか、途中の軽くコミカルな笑いどころも、おおむねおかしかったです。


 監督 森義隆
 主なキャスト 小栗旬 岡田将生 堤真一 麻生久美子 井上芳雄 濱田岳 新井浩文 塩見三省 吹越満
posted by 行き先不詳 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ロミオ&ジュリエット」

 佐藤健と石原さとみによるロミオとジュリエット。
 わたしは結構気に入りました。ロマンティックでもあり、コミカルなところが楽しくもあり、満足して観ました。ふだん舞台をほとんど観ない人が主演のふたり目当てに来ても、十分に楽しめたんじゃないかなと想像します。個人的には、圧倒的にキムラ緑子の乳母役がおかしすぎました。 

 上演台本 青木豪
 演出 ジョナサン・マンビィ
 5月23日夜
 赤坂ACTシアター
posted by 行き先不詳 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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