2013年01月26日

「96時間 リベンジ」

 前作の続編になってまして、倒された悪いヤツらの父親が復讐にやってきて、家族もろとも大ピンチになってしまうのを、どうやって防ぎ、逃れ、反撃するかというストーリー。

 よりストーリーらしさはあって、ふつうに面白く、かつ、96時間の暴走ぶりも楽しめる作りです。ただ、前作のシンプルさ、高いテンションで突っ走る痛快さには敵わないものがあるかと思います。

 このブライアン(リーアム・ニーソン)のような暴走する父親ってのは、それが家族のためであっても、理解されずに距離を置かれる結果になりがちだと思うんですけど、さすがブライアンの家族ってくらいに馴染みはじめてるというか、そのトレーニングの結果が本作になっちゃってるくらい。そういう意味でも、こんな父親の娘の彼氏というのは、ほんと分かって付き合ってるのかと心配になってしまいますよ。
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横山秀夫『64』

 著者7年ぶりになる長篇小説だということで、これは出るって聞いたときにかなりアガりましたし、もう書いていないのでは、と心配してたくらいのブランクです。

 広報官を主人公にした警察小説で、事件の捜査ではなく、記者との駆け引き、組織内の軋轢、家族に起こっている問題、などが主人公にプレッシャーを与えていきます。この圧力の高さが主人公の感情の昂りにエネルギーを注入して、揺さぶられるものがあります。かなり面白かったです。

 そんな中で、娘が父親似の顔に絶望している設定に違和感を覚えたことと、最後に明らかになる真相のカギが現実味を越えてるようにも感じられて、ちょっとだけ引っかかるところでした。ちょっとだけですけど。
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2013年01月21日

「もうひとりのシェイクスピア」

 ローランド・エメリッヒ監督作だということが観る前から耳を疑う的に意外で、それがすでにいいつかみになっている本作です。

 シェイクスピア別人説について詳しくないのですが、たしかにいろいろと疑問が湧くのも分かる謎があります。この映画では、ある解釈を元にした歴史ドラマが描かれています。正直なところ、本当のシェイクスピアがあの人であっても、こういうふうな展開ではなかろうに、という気はしました。シェイクスピアと当時のイギリスの歴史をある程度、知っておいたほうが断然楽しめるかと思います。
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2013年01月20日

青☆組「初雪の味 会津編」

 初雪の味
 再演を重ねているようですが、私ははじめて。今回の公演では、2バージョンということで、箱庭円舞曲の古川貴義が方言翻訳と演出をした会津編と、吉田小夏の作・演出の鎌倉編が上演される企画となっています。

 出演者も6人中2人以外は別の俳優だということもありますし、両方観るのもありはありでしょうし、どちらかだけなら鎌倉編がふつうの選択かなと思ってたんですが、結局千秋楽に行くことになり、それが会津編ということでした。

 まあ、そのこと自体はさして問題がなかったくらい違和感はなかったです。会津の家に集まる家族という設定は、これはこれで効果を上げている面は大きいのではないかなと思ったほどです。

 家族が集まる大晦日の夜を4年に渡って描いていて、それぞれ25分程度なんでしょうけど、居間での風景が繰り返されます。もちろん、年を経ることでの変化があって、それはその風景が失われようとすることだったり、家族の抱える事情などがほの見えるといったもので、派手な事件が起こるわけでも、驚くような仕掛けが用意されているわけではないのですが、淡い情感や郷愁を覚えるものでした。

 作/吉田小夏
 方言翻訳・演出/古川貴義
 出演/鈴木歩己 羽場睦子 和知龍範 小暮智美 石松太一 大西玲子
 1月6日昼
 こまばアゴラ劇場
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「フランケンウィニー」

 ティム・バートン監督のストップモーションアニメの3Dモノクロ映画。短篇作品の長篇化ということですが、そちらは未見です。

 科学と映画が趣味のヴィクター少年の愛犬スパーキーが死んでしまうのですが、授業の実験をヒントに生き返らせることに成功して…という物語。主人公のヴィクター少年は、スパーキーが生き返ればそれでよく、また、表沙汰にはできないと親にも隠しているのですが、それがクラスメートにバレたりして、だんだんと影響が広がっていくのです。

 この実験は荒唐無稽ですが、生き返らせる場面の盛り上がりは大きな見せ場のひとつ、音楽も効果的でした。
 スパーキーやほかの登場人物のパペットの造形が、ヘンでかわいいのと、ストップモーションアニメとして動きなどを観てるだけでも驚きと楽しさがあります。

 科学技術は目的によってよくも悪くもなるといった教訓をついつい導きたくなる物語でした。
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2013年01月12日

「ルビー・スパークス」

 設定だけ聞くとどうかなと思わせるところもあったのですが、これがスゴい。

 デビュー作が傑作らしく有名作家(ポール・ダノ)となったものの2作目が書けずにいるスランプ中の男が主人公。人付き合いはほぼなく、兄とカウンセラー程度。そんな彼が、夢に出てきたかわいい女の子を登場人物にした小説を試しに書いてみたら、どういうわけか現実に家に現れて…、という設定です。

 ルビー・スパークス(ゾーイ・カザン)というのが女の子の名前。小説に即しているので、書き加えていくとキャラクターもそれに合わせて変わっていきます。そんな奇跡が現実になって、はじめは完全にコメディとして描かれているのですが、シリアスな展開へと移行していきます。

 いわば創造主と創造物の関係になるわけですが、主人公自身は前と変わらず、ルビーは自分の意思をもつ他者として振る舞うので、結局は以前と同じ恋愛過程を経て失敗しそうになるのです。その最終段階には凄みを見せて、本当に素晴らしいです。作家の創造とか昇華や恋愛と人間的成長がカギになってるのかなと思います。

 監督は「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスということで6年ぶりなんだとか。脚本は、ルビー役でもあるゾーイ・カザン。 
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2013年01月08日

「音のいない世界で」

 子どもにも楽しめるというのはコンセプトのひとつらしく、絵本とか童話のようなお話でした。キャストの並びから、もっとダンスが取り入れられるような内容を予想してましたが、あくまで物語が主で、そこに振付などのアイディアが添えられているといった趣きです。

 ある貧しい夫婦の家から蓄音機になっているカバンが盗まれて、音楽がない世界の中を、夫婦がそれぞれ探しものをしに出かけ、人との出会いがありながら…といったような話でした。
 

 作・演出/長塚圭史
 振付/近藤良平
 出演/近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子
 1月5日昼
 新国立劇場 小劇場
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2013年01月07日

「ペントハウス」

 ニューヨークの超豪華マンションに住む大富豪に託した年金基金をだまし取られたマンションの従業員たちが、隠し資金を奪い返してやろうとする計画の顛末が描かれます。

 従業員らはマンションと住民については熟知しているという点で計画を立てる上ではプラスですが、盗みのほうは素人なので、こそ泥に教えを乞うたりしながら、実現の道を探ります。そして、計画を実行してからの展開が面白く、ある場面では手に汗握るヒヤヒヤ感が最高でした。

 この作品では、アメリカの格差についての批判的視点が盛り込まれているんだろうと思いますが、そこは押し付けがましくなく、コメディタッチで面白おかしく描いています。痛快で、笑えて、ハラハラする作品でした。
 ただ、こういうホテルマンのようなマンションの従業員という存在がよくわからず、はじめのうちはなかなかつかめなかったところはありました。

 監督 ブレット・ラトナー
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「生きてるものはいないのか」

 五反田団の舞台の映画化ですが、とても演劇的な作品だとも思ったので、どんなものになるのかは興味を引かれました。

 大学のキャンパスと大学病院の周辺に限った空間での群像劇ということでグランドホテル形式に近いんでしょうか。浮気した男と相手の女性ふたりとの話し合いの場面とか、学生の他愛ない会話などは、おかしみがあってまず面白いところです。

 そこから、とくに原因の説明もなく次から次へと人が死んでいくというシュールな展開となるわけですが、舞台だとデフォルメされた死に方と死体が残ったまま進行していくことの効果があるのは違うところ。それでも、死に方についてはある程度、映画でも見所のひとつかもしれませんけど。

 終盤に、世界の終焉を思わせる画もちょっとあるのですが、外界がどうなっているのかは想像にまかせるのみで、もう少し映像ならではなサービスカットがあってもいいのにという気もしました。基本的には、世界がどうこうより、人の生死というミクロな終わりの理不尽さに意識が向くように感じられました。

 おそらく、不条理な内容に面食らう人もいるでしょうから、人を選ぶのかもしれません。

 監督は石井聰亙 改め 石井岳龍
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「007/ゴールデンアイ」

 007シリーズ第17作。ピアース・ブロスナンが5代目ボンドとして登場したのがコレ。私はこのブロスナン版ボンドははじめてでしたが、ふざけ過ぎてなくて、それでいてユーモアもあって、ちゃんとかっこよく、バランスの取れたボンドなのではと思いました。

 諜報活動の存在意義とか、女性の扱いとか、敵役の設定など、「007 スカイフォール」と共通するところがあるとも感じました。また、これがジュディ・デンチがMとして初登場するわけですが、ボンドとは緊張関係にあったりもして、シリーズを通してどう変化してきたのか興味をそそられました。
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2013年01月03日

2012年秋ドラマ

「ゴーイング マイ ホーム」
 是枝裕和/監督・脚本・編集
 出演/阿部寛・山口智子・宮崎あおい・YOU・安田顕・新井浩文・バカリズム・夏八木勲・阿部サダヲ・吉行和子・西田敏行 ほか
 音楽 ゴンチチ
 熱狂的に好きになるような派手さはないですし、視聴率的にも苦戦したようですが、かなり好きなドラマでした。ゆるやかな日常の描き方、空気感、キャラクターのおかしみ。今期1番でした。

「結婚しない」
 菅野美穂、天海祐希、玉木宏がそれぞれ、結婚したいとは思ってるけど結婚できないまま35歳になって焦りを感じている女性、仕事を優先して結婚するつもりはない女性、画家を目指すのをあきらめアルバイト生活をしていて結婚する経済的な余裕はないとあきらめている男性が中心の物語。結婚と生き方ということをテーマにしていて、前半はまずまず面白かったのですが、中盤から菅野美穂と玉木宏とのラブストーリーになる方向となってから、回りくどくなったと感じました。
 
「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」
 木村拓哉がサラリーマンを身に覚えのない理由で解雇され、ホームレスとなってしまってから、わらしべ長者的に成功をしていく話。主人公がポジティブで行動的、他人を信用する上で、人を巻き込むタイプのキャラで、それが成功につながっていきます。主人公は解雇された会社社長(藤木直人)の異母兄弟で、そのことが物語設定の起点となっていますが、血縁関係のドロドロ感はないですし、ホームレスになっても悲惨な印象がないので、リアルさではなくファンタジーとして楽しむドラマでした。

「遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜」
 四万十市を舞台にした若者の群像劇。シリアスな悩みや問題を抱え、かといって暗くならずに描かれていて、いいドラマを観た感はありました。中心となる若者たちを生田斗真、真木よう子、香椎由宇、桐谷健太、国仲涼子、柄本佑、木村文乃が演じていました。

「高校入試」
 湊かなえの脚本で、高校入試をめぐるミステリードラマ。ほぼ2日間なのに、連続ドラマとして展開するということで、なかなか事件は起きないのですが、後を引くところが海外ドラマのような趣きでした。

「実験刑事トトリ」
 NHKで全5回の倒叙形式の刑事ドラマでした。動物行動学者から刑事に転身した都鳥(三上博史)が名探偵役で、理系なので実験と論理的思考を重んじるということでキャラ付けされていて、設定はいろんなドラマを連想させるのですが、シリーズ化されてもおかしくない面白さでした。
posted by 行き先不詳 at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

7月〜12月に読んだ本

長嶋有『泣かない女はいない』
長嶋有『パラレル』
天沢退二郎『光車よ、まわれ!』
オスカー・ワイルド『サロメ』平野啓一郎/訳
冲方丁『OUT OF CONTROL』
伊坂幸太郎『夜の国のクーパー』
柳広司『パラダイス・ロスト』
筒井康隆『家族八景』
長嶋有『ぼくは落ち着きがない』
阿刀田高『ギリシア神話を知ってますか』
今野敏『同期』
三好十郎『浮標』
月村了衛『機龍警察』
月村了衛『機龍警察 自爆条項 上・下』
小沢征爾×村上春樹『小沢征爾さんと、音楽について話をする』
津村記久子『やりたいことは二度寝だけ』
朝井リョウ『学生時代にやらなくてもいい20のこと』
大島真寿美『ピエタ』
三浦しをん『まほろ駅前番外地』
窪美澄『ふがいない僕は空を見た』
津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』

 以上は、なんとか読了したもので、ほかにも挫折したものがいくつかあるものの、かなり読書量が減りました。こまめに読むという習慣が減った上に、家でじっくり本を読むといった時間をもつことがほとんどなかったことによります。

 読書傾向として、ほとんどすべて文芸書で、映画や舞台を観る前後にその原作を読んだものが多いです。ということと、購入したものがほとんど文庫本になってます。
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12月に観た舞台

パラドックス定数「D51-651」
作・演出/野木萌葱
上野ストアハウス

「あっこのはなし」
作・演出/藤田貴大
STスポット

劇団競泳水着「すべての夜は朝へと向かう」
脚本・演出/上野友之
サンモールスタジオ

ヨーロッパ企画「月とスイートスポット」
作・演出/上田誠
本多劇場

「組曲虐殺」
作/井上ひさし 演出/栗山民也
天王洲 銀河劇場

劇団☆新感線「ZIPANG PUNK 五右衛門ロックV」
作/中島かずき 演出/いのうえひでのり
東急シアターオーブ

「祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜KERAバージョン」
作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
シアターコクーン
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12月に観た映画・DVD

「北のカナリアたち」
「007 スカイフォール」
「のぼうの城」
「キツツキと雨」
「砂漠でサーモン・フィッシング」
「007/ロシアより愛をこめて」
「007/ムーンレイカー」
「007/ゴールドフィンガー」
「宇宙人ポール」
「レ・ミゼラブル」
「トイ・ストーリー3」

 12月は新作は少なめでした。
 007シリーズは、ダニエル・クレイグ以前のものをほとんど観ていなくて(シリーズ初期のいくつかは観ているもののかなり前の記憶でよく覚えていない)、スカイフォールを観たら、シリーズ過去作を観たくなったということで、いくつか拾ってみました。全作を観ようとするとしんどいので、順不同でもうしばらく観て行く予定です。
posted by 行き先不詳 at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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