2013年11月10日

東野圭吾『プラチナデータ』

 近未来SFということでもあるんでしょうが、遺伝子情報を国が管理し、犯罪捜査に役立てるというシステムを題材にしたミステリです。そのシステムが導入されていく状況という設定で、それでもまだ不完全だったり、国民が拒否反応を起こしていたりするというところが、現代と地続きでリアリティを感じさせるところです。

 このシステムの関係者に殺人事件が起きて、研究者がこのシステムを利用して調べると、身に覚えがないにも関わらず自分自身を指し示したため、逃亡することになるのです。

 この逃亡がはじまってから、本当であれば面白くなるべきでしょうけど、私にはわくわくさせるものがあまりなく、ミステリ的興味もそれほどそそられませんでした。意外な犯人ではありましたが、事件の背景となる真相は絵空事感を感じたくらいです。

 本作は今年映画化されて、私は観る前提で、公開直前に読んだのですが、結局、劇場には足を運ばずじまいになりました。
posted by 行き先不詳 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「駆ける少年」

 1985年のイラン映画。アミール・ナデリ監督の伝説的傑作の劇場公開ということで観ることにしました。といっても、昨年の「CUT」ではじめて知って、衝撃を受けたようなナデリ初心者の私ですが。

 本作は極めてシンプルながら、全身からほとばしる少年の生きるエネルギーそのものの映画でした。

posted by 行き先不詳 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ピアフ」

 初演を見逃したら、結構な評判でしたので、再演に足を運びました。

 シャンソン歌手のエディット・ピアフの半生で、その壮絶な生き様を演じる凄みが大竹しのぶならではですし、ピアフの歌う場面が見せ場になっています。ただ、私自身はピアフは不案内なもんで、ピアフとの比較という視点はもてないのですが。

 作/パム・ジェムス
 演出/栗山民也
 出演/大竹しのぶ 梅沢昌代 彩輝なお 藤岡正明 小西遼生 碓井将大 谷田歩 横田栄司 畠中洋 辻萬長 岡村さやか
 2月9日昼
 シアタークリエ
posted by 行き先不詳 at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

坂木司『和菓子のアン』

 デパ地下の和菓子屋を舞台にしたほのぼのミステリにして、お仕事小説となってます。ミステリといっても、日常の謎系というか、それ以上にいかにもな謎解きということでもないので、ミステリとは意識しないかもしれません。日々の仕事を通じて主人公が成長し、和菓子の世界の奥深さが紹介されるといった展開でした。
posted by 行き先不詳 at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!ファイナル』

 2012年8月に出て、単行本化は一応のラストということになってます。ラジオでの放送はその後も続いていますので、絶対的なファイナルということでもないんでしょうけど。

 2008年7月の第139回(芥川賞=楊逸「時が滲む朝」、直木賞=井上荒野『切羽へ』)から2012年1月の第146回(芥川賞=円城塔「道化師の蝶」・田中慎弥「共喰い」、直木賞=葉室鱗『蜩ノ記』)まで。

 それから、帯にも“さらば、石原慎太郎”なんてあるように、選考委員を退いたことは単行本化を進める大きな要素になったようで、特集までされてます。
posted by 行き先不詳 at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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