世田谷パブリックシアターで、昨日観てきました。
二組の夫婦(余貴美子と渡辺いっけい、高橋ひとみと高橋克実)の倦怠と危機、周りの人々との人間関係が網の目のように張り巡らされていて、そこから見えてくるドラマが描かれます。カウンセリングも登場して病んでる人が多く登場する印象もありますが、そこが前面に出てるわけでもありません。どちらかというと、笑いは少ないほうかなという気がします。
はじめに高校時代の友人である妻同士の再会があって、だんだんと人間関係が明らかになっていくうちに、あっちこっちで接点があることがわかってきます。頭の中で人物相関図が書き換えられながら観ることになるのですが、その錯綜ぶりが特徴でしょう。
キャスティングには驚かされました。買う前にはチェックしてたでしょうけど幕が開いてから、この人たちが一緒にいる、という組み合わせが新鮮に思えたわけです。柄本佑と金井勇太に赤堀雅秋、村上大樹なんて顔ぶれでとくにそう思えました。ほかにも岩佐真悠子や萩原聖人もいたりして。
一番、印象的だったのは赤堀雅秋で、粗野でがさつで無神経な役どころですが、兄(渡辺いっけい)やその娘(植木夏十)との関係が最後にちゃんと着地してたところには泣きそうになりました。
公演のパンフレットが2000円でした。買うかどうかはいつも、パンフレットの内容そのものと値段、公演の期待と満足の関数で決まってくるのですが、今回は後ろ髪を引かれながら買わずに終わりました。1800円なら買ったと思うんですけども。たいへん面白かったんですが、あのパンフレットに1800円なら出せても、2000円出す気を起こさせるほどではなかったのかなと。かなり微妙な差ですけど…。
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 余貴美子 高橋ひとみ 萩原聖人 岩佐真悠子 柄本佑 金井勇太 赤堀雅秋 村上大樹 三上真史 植木夏十 山西惇 渡辺いっけい 高橋克実

