「地球ゴージャス」の第10回公演にして、15周年記念となるとのことで、足を運んでみました。三浦春馬はこれが初舞台となるんだとか。
はじめのうち、時代や場所の設定が明らかでなく、だんだんとわかってきてから、そんな話になるんだとちょっと驚かされました。そこだけですが、なんとなく映画「アポカリプト」を連想しちゃいました。
島に暮らすある民族の話で、津軽だとか倭人だとかいう単語が出てくるので、アイヌをモデルにして、日本から蹂躙された民族の歴史といった物語となるのかなと予想しましたが、それに近いかんじではあります。
物語としては、その島に男(三浦春馬)が流されたところからはじまります。その男は本土の人間なのですが、記憶を失くしていたこともあって、そこで暮らすようになるうち、その島の人々の生き方に影響を受けるようになるのです。これが、日本の近代の歴史の暗部を反転させたような理想を体現している民族だという切り口です。共存の困難さというものがそこにはあります。
たいへんスケールの大きい話で、重くて悲劇的な物語でもあるのですが、エンターテインメント色が強く、歌とダンスと殺陣と笑いで埋めこまれています。
ミュージカルがあまり好みでない私からすると、前半はあまり乗り切れなかったりもしたんですけど、もちろん十分楽しませていただきました。
作・演出 岸谷五朗
主なキャスト 岸谷五朗 寺脇康文 木村佳乃 三浦春馬 音尾琢真
赤坂ACTシアターにて

