2010年09月21日

虚構の劇団「エゴ・サーチ」

egosearch.jpg


 18日の昼公演を観ました。
 エゴ・サーチというのは、自分の名前などをネットで検索することで、自分の情報がどう流れているか確認するということ。ネット社会での個人情報のコントロールという意味合いです。

 テーマ設定としては、鴻上尚史らしさを感じますし、「虚構の劇団」では「グローブ・ジャングル」が近いところでしょうか。ただ、社会的なテーマは前面に出ていなくて、ストーリー全体としての面白さが強かったです。でも、親父ギャグ的なのはないほうがよかったですけど。


 内容についてですが、ある駆け出しの作家が編集者にブログの記述を指摘されるも全く身に覚えがなく、検索すると確かに自分と同姓同名でプロフィールも一部を除いてほとんど全部一致している人物によるブログが書かれている、というのが発端。いったいこのブログの存在は何を意味するのか、といったことがまずあり、これが物語の中心となります。

 この作家の書く小説が過去の現実とリンクしたり、女性をダマしてる謎のカメラマンが出てきたりする中で、しだいに謎が明らかになっていきます。

 それから、ネット上の情報を虚実交えて広告に利用するビジネスが紹介され、クライアントの「骨なしチキン」というフォーク・デュオが、実力が伴わないのにネット上の評判を創り上げちゃうという手法が使われます。この「骨なしチキン」がクライマックスといえる修羅場的局面に登場することで、一気に脱力させる瞬間は最高でした。

 
 ネットの口コミ的な情報についての虚実、あるいは情報流出による被害などを、エンターテインメント性あるストーリーに流し込ませていて、さすがだなという印象です。


 作・演出 鴻上尚史
 出演 山崎雄介 古河耕史 小野川晶 大久保綾乃 渡辺芳博 高橋奈津季 小沢道成 大杉さほり 三上陽永 杉浦一輝
 紀伊國屋ホールにて


posted by 行き先不詳 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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