大河ドラマ「八重の桜」
何度か途中でやめようかと思いながらも最後まで観ました。綾瀬はるかの役づくりでは、終盤には自立した女性でいながら勇ましいだけでない歳の重ね方を見せていましたし、新島襄(オダギリジョー)も出番が少なめだったことを考え合わせると、幕末に時間を掛け過ぎだったのではという気もするところです。
「あまちゃん」
ハマりました。ふだん朝ドラは観ないのですが、「カーネーション」を観なかったのを後悔気味だったのと、宮藤官九郎の脚本ということで。ただ、一応録画だけしておいて、でも、観ないかもなぁくらいのテンションでした。それが、評判を聞くに自分好みっぽいなということで、5月の連休明けになってやっと観始めたら、しばらくして習慣的かつ中毒的になっていました。
北三陸編から東京編になるとき、つまらなくなったらどうしようと心配になったくらいにハマってましたが、それも杞憂。その上、はじめのうちから震災をどういう形で迎えるのかということがずっと気に掛かっていたことへの結果があのように描かれたことにも感動しました。
土曜ドラマ
「七つの会議」
「太陽の罠」
「実験刑事トトリ2」
「七つの会議」
全4回で、主演が東山紀之。池井戸潤原作のドラマで、しかも「半沢直樹」と同時期に放送されていましたが、テイストは違っていて、似てるのは、同じ池井戸潤原作の土曜ドラマ「鉄の骨」の方です。
「鉄の骨」は談合でしたが、「七つの会議」は隠蔽がテーマ。主人公は営業4課の課長で、覇気のない人物でしたが、1課の課長が更迭されたところに据え置かれます。はじめは戸惑うのですが、真相を知るうち会社にとって致命傷になるような不祥事に辿り着いてしまうことに。そこで、どうやって対処していくかということに対する主人公の葛藤や決断があります。主人公が真相に近づいて、それにどう立ち向かうかが成長過程ともなっています。
原作小説とどう違うか分かりませんが、ドラマでは主人公の考えの移り変わりが唐突にも感じられるのが分かりにくいところでした。
脇を固める俳優が、豊原功補(情報通で野心家のため社内政治家と揶揄されるカスタマー室長)、吉田鋼太郎(「半沢直樹」では部長役でしたが、こちらでは万年係長だけど実は…という役)、石橋凌(押し出しの強い営業部長で直属の上司)、長塚京三(社長)など。
「太陽の罠」
特許マフィアが題材になっていて、大きな罠にハマった主人公が翻弄されます。出てくる登場人物の多くが、加害者と被害者の立場を入れ替わるような目まぐるしい展開で、企業ドラマという枠を超えている反面、大掛かりに過ぎる嫌いもあったかもしれません。
西島隆弘、伊藤歩、塚本高史、尾美としのり、伊武雅刀 ほか。
「実験刑事トトリ2」
2では、マコリン(栗山千明)がトトリの妹だということが判明したことと、トトリの相棒・安永(高橋光臣)がトトリの活躍がめざまし過ぎて、肩身が狭いどころか、刑事を辞めようかと思い悩むところが大きなところだったでしょうか。
「ハードナッツ! 数学girlの恋する事件簿」
BSプレミアムで全8話。作/蒔田光治、主演/橋本愛、高良健吾。
天才数学者の女子大生に刑事が事件に対する数学的なアドバイスを求めるという設定。天才数学者役の橋本愛の変人キャラが楽しく、大きな見所です。もちろん、理系の専門家に頼るということなんかは「ガリレオ」を連想させますが、実験刑事トトリも理系だし、理系探偵のミステリって流行りなのかと思ったところです。
それから、高良健吾が演じる刑事が裏の顔を臭わせながら進むのがミステリアスな味付けでした。主役ふたりともに、家族にまつわる過去のいきさつが明らかになりますが、キャラクターの背景は生かしきれていない展開ですし、続編はあってもおかしくない終わり方でした。
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