2015年01月04日

「モリのアサガオ」

 2010年秋にテレビ東京で全10回で放送された連続ドラマ。郷田マモラの同名マンガが原作。

 ハードディスクに録画したまま放置されてるドラマのうち最も古いのがこれだったのですが、消去するのも惜しくそのままにしていました。それを正月休みに気まぐれに観始めたら最後まで一気に、というかんじです。

 死刑制度をテーマにした重いドラマなので、なにも正月にって気もするところでしたが、シリアス一辺倒なテイストでもないヒューマンドラマになってました。

 サブタイトルが『新人刑務官と或る死刑囚「絆」の物語』であるように、新任刑務官の及川(伊藤淳史)と、死刑囚として拘置所に送られてくる男との関係が物語の主軸です。その死刑囚は、及川と少年時代に同じ野球チームに所属していた渡瀬満(ARATA)。彼が殺人を犯したとき被害者の娘が巻き添えで亡くなっているのですが、娘の存在に気付いていないのではないかということが死刑になるかの争点となっていました。途中で、証言を翻して罪を認め、死刑に至るのですが、その裏にある真相が終盤に明かされることになるのです。

 死刑制度の是非についての論点で挙がるような、冤罪の可能性、国家による殺人、刑務官への心理的な負担、死刑囚の更生、被害者による復讐心などの問題が、自然と扱われています。また、死刑囚それぞれの犯した罪や、その罪への向き合い方なども一通りでなく、生きた人間としての存在感をもたせていました。

 その死刑囚たちを演じているのが、柄本明、温水洋一、平田満、六平直政、石橋凌、中村獅童、津田寛治、大倉孝二、といった豪華な顔ぶれ。特に柄本明と温水洋一が強い印象を残します。

 主人公の及川は、刑務官としては、おそらく死刑囚との接し方が深入りし過ぎじゃないかと思えるのですが、そうでなかったとしても、人と人との関わりをもって処遇する仕事ということが見えて、たしかに死刑執行はかなりキツいだろうなとは理解できました。
posted by 行き先不詳 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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