2015年01月04日

「モリのアサガオ」

 2010年秋にテレビ東京で全10回で放送された連続ドラマ。郷田マモラの同名マンガが原作。

 ハードディスクに録画したまま放置されてるドラマのうち最も古いのがこれだったのですが、消去するのも惜しくそのままにしていました。それを正月休みに気まぐれに観始めたら最後まで一気に、というかんじです。

 死刑制度をテーマにした重いドラマなので、なにも正月にって気もするところでしたが、シリアス一辺倒なテイストでもないヒューマンドラマになってました。

 サブタイトルが『新人刑務官と或る死刑囚「絆」の物語』であるように、新任刑務官の及川(伊藤淳史)と、死刑囚として拘置所に送られてくる男との関係が物語の主軸です。その死刑囚は、及川と少年時代に同じ野球チームに所属していた渡瀬満(ARATA)。彼が殺人を犯したとき被害者の娘が巻き添えで亡くなっているのですが、娘の存在に気付いていないのではないかということが死刑になるかの争点となっていました。途中で、証言を翻して罪を認め、死刑に至るのですが、その裏にある真相が終盤に明かされることになるのです。

 死刑制度の是非についての論点で挙がるような、冤罪の可能性、国家による殺人、刑務官への心理的な負担、死刑囚の更生、被害者による復讐心などの問題が、自然と扱われています。また、死刑囚それぞれの犯した罪や、その罪への向き合い方なども一通りでなく、生きた人間としての存在感をもたせていました。

 その死刑囚たちを演じているのが、柄本明、温水洋一、平田満、六平直政、石橋凌、中村獅童、津田寛治、大倉孝二、といった豪華な顔ぶれ。特に柄本明と温水洋一が強い印象を残します。

 主人公の及川は、刑務官としては、おそらく死刑囚との接し方が深入りし過ぎじゃないかと思えるのですが、そうでなかったとしても、人と人との関わりをもって処遇する仕事ということが見えて、たしかに死刑執行はかなりキツいだろうなとは理解できました。
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2014年春〜秋のドラマ

 最近は、ドラマを遅れずに観ることが難しくなっているところもあったので、結局まとめることにしちゃいました。2014年冬ドラマだけは、前に書いたので、春〜秋の3クールをまとめて。


 まずは、2014年春に観てたドラマですが、以下の通りになります。
「BORDER」
「MOZU シーズン1」
「アリスの棘」
「弱くても勝てます」
「ブラック・プレジデント」
「極悪がんぼ」
「続・最後から二番目の恋」
「リバースエッジ 大川端探偵社」

 このほか、NHKの「ロング・グッドバイ」は録画してあって、1話だけ観て中断したままになってます。一応、まだ観るつもりではあるんですけど。

 このときは、事前の期待感が大きいドラマが多く、正直なところ期待外れというのは言い過ぎかもしれないですが、そう感じかねないくらい期待値が高かったです。ただ、振り返ってみれば、レベルの高いドラマが並んでるように感じます。

 この中では、「BORDER」が特に好きです。刑事ものでありながら、死者と対話できちるようになっちゃうという設定が禁じ手のようでいて、決して簡単に犯人が分かっちゃうとかではなく、逆にひとつの制約として機能しているのがミソです。しかも、毎回のバリエーションもありながら、連続ドラマとしての決着のさせ方が見事でした。

 
 2014年夏では以下の通り。
「家族狩り」
「おやじの背中」
「HERO」
「若者たち2014」

 この4本は、どれもそれなりによかった、という印象をもっていますが、それこそもっとスゴいんじゃないかと期待したものばかりです。

 「若者たち2014」は、人によって受け止め方が違うようで、最初にドラマのテンションに引いちゃった向きも多かったかもしれませんし、私もどうかなと思う部分があったのですが、観続けていくとその真正面ぶりに感動させられる力業でした。妻夫木聡、瑛太、満島ひかり、柄本佑、橋本愛、野村周平、蒼井優、長澤まさみ、吉岡秀隆らが出演している豪華過ぎるキャスティングでした。


 秋クールは以下の通り。
「昨夜のカレー、明日のパン」
「きょうは会社休みます。」
「ごめんね青春!」
「信長協奏曲」
「すべてがFになる」

 このほか、「Nのために」と「さよなら私」がまだ観れてません。

 この中で、話題性としては「きょうは会社休みます。」でしたし、私も笑いながら楽しんでいましたが、ストーリーなんかは特段どうということがない気がします。ただ、観ていて疲れないので、構えずに済んだということが大きかったです。

 逆に、面白さに反して視聴率が低いという話題を提供していたのが「ごめんね青春!」でした。宮藤官九郎のドラマは視聴率が取れないとかいうジンクスもありましたが「あまちゃん」があっただけに余計に目を引くのですが、本当に面白いだけに不思議な気がするところでした。ただ、私も録画してたクチですけど。


 ほかに朝ドラ「花子とアン」と大河ドラマ「軍師官兵衛」を観てました。
 「花子とアン」はドラマとしてはいびつなところがあると思うんですけど、特に中盤で伝助(吉田鋼太郎)が注目されたように、いろんな角度で話題にしながら楽しむようなものになってました。

 「軍師官兵衛」は、荒木村重の謀反と官兵衛が幽閉されてしまうあたりが最も目が離せなかったのですが、後半、一転してダークなキャラクターに変貌するところも迫力があって印象深いところです。
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2014年07月06日

2014年冬ドラマ

 最後まで観た連ドラは、以下の7本。

「私の嫌いな探偵」
「緊急取調室」
「僕のいた時間」
「隠蔽捜査」
「失恋ショコラティエ」
「福家警部補の挨拶」
「なぞの転校生」

 冬の連ドラでは「なぞの転校生」が一番好きでした。完全にSFでしたが、青春ドラマとしての瑞々しさがよかったです。中村蒼、桜井美南、本郷奏多の3人が素晴らしいキャスティングでした。

 スペシャルドラマで観たのは、以下の4本。
「眠りの森」
「黒い福音〜国際線スチュワーデス殺人事件」
「HAMU 公安警察の男」
「時は立ちどまらない」
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2014年01月16日

2013年のドラマ(NHK)

続いて、NHKのドラマを。

大河ドラマ「八重の桜」
 何度か途中でやめようかと思いながらも最後まで観ました。綾瀬はるかの役づくりでは、終盤には自立した女性でいながら勇ましいだけでない歳の重ね方を見せていましたし、新島襄(オダギリジョー)も出番が少なめだったことを考え合わせると、幕末に時間を掛け過ぎだったのではという気もするところです。


「あまちゃん」
 ハマりました。ふだん朝ドラは観ないのですが、「カーネーション」を観なかったのを後悔気味だったのと、宮藤官九郎の脚本ということで。ただ、一応録画だけしておいて、でも、観ないかもなぁくらいのテンションでした。それが、評判を聞くに自分好みっぽいなということで、5月の連休明けになってやっと観始めたら、しばらくして習慣的かつ中毒的になっていました。
 北三陸編から東京編になるとき、つまらなくなったらどうしようと心配になったくらいにハマってましたが、それも杞憂。その上、はじめのうちから震災をどういう形で迎えるのかということがずっと気に掛かっていたことへの結果があのように描かれたことにも感動しました。


土曜ドラマ
「七つの会議」
「太陽の罠」
「実験刑事トトリ2」

「七つの会議」
 全4回で、主演が東山紀之。池井戸潤原作のドラマで、しかも「半沢直樹」と同時期に放送されていましたが、テイストは違っていて、似てるのは、同じ池井戸潤原作の土曜ドラマ「鉄の骨」の方です。
 「鉄の骨」は談合でしたが、「七つの会議」は隠蔽がテーマ。主人公は営業4課の課長で、覇気のない人物でしたが、1課の課長が更迭されたところに据え置かれます。はじめは戸惑うのですが、真相を知るうち会社にとって致命傷になるような不祥事に辿り着いてしまうことに。そこで、どうやって対処していくかということに対する主人公の葛藤や決断があります。主人公が真相に近づいて、それにどう立ち向かうかが成長過程ともなっています。
 原作小説とどう違うか分かりませんが、ドラマでは主人公の考えの移り変わりが唐突にも感じられるのが分かりにくいところでした。
 脇を固める俳優が、豊原功補(情報通で野心家のため社内政治家と揶揄されるカスタマー室長)、吉田鋼太郎(「半沢直樹」では部長役でしたが、こちらでは万年係長だけど実は…という役)、石橋凌(押し出しの強い営業部長で直属の上司)、長塚京三(社長)など。

「太陽の罠」
 特許マフィアが題材になっていて、大きな罠にハマった主人公が翻弄されます。出てくる登場人物の多くが、加害者と被害者の立場を入れ替わるような目まぐるしい展開で、企業ドラマという枠を超えている反面、大掛かりに過ぎる嫌いもあったかもしれません。
 西島隆弘、伊藤歩、塚本高史、尾美としのり、伊武雅刀 ほか。

「実験刑事トトリ2」
 2では、マコリン(栗山千明)がトトリの妹だということが判明したことと、トトリの相棒・安永(高橋光臣)がトトリの活躍がめざまし過ぎて、肩身が狭いどころか、刑事を辞めようかと思い悩むところが大きなところだったでしょうか。


「ハードナッツ! 数学girlの恋する事件簿」
 BSプレミアムで全8話。作/蒔田光治、主演/橋本愛、高良健吾。
 天才数学者の女子大生に刑事が事件に対する数学的なアドバイスを求めるという設定。天才数学者役の橋本愛の変人キャラが楽しく、大きな見所です。もちろん、理系の専門家に頼るということなんかは「ガリレオ」を連想させますが、実験刑事トトリも理系だし、理系探偵のミステリって流行りなのかと思ったところです。
 それから、高良健吾が演じる刑事が裏の顔を臭わせながら進むのがミステリアスな味付けでした。主役ふたりともに、家族にまつわる過去のいきさつが明らかになりますが、キャラクターの背景は生かしきれていない展開ですし、続編はあってもおかしくない終わり方でした。
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2013年のドラマ(民放)

 遅くなっちゃいましたが、2013年の民放の連続ドラマで観終わったものをちらっと。まだ、録画したままで観てないものもあったりするのですが。


冬ドラマ
「最高の離婚」
「夜行観覧車」
「泣くな、はらちゃん」
「まほろ駅前番外地」

 最後まで続いたのは以上の4本。「最高の離婚」は、かなり好きでした。坂元裕二脚本では「それでも、生きていく」は最高にスゴいですけど重過ぎる部分も否定できないですし、この後に放送される「Woman」はドラマの水準としてこの上ないとは思いますが、つり込まれるような楽しさには欠ける嫌いがあるので、面白さと深みのバランスとしては、人にも薦めやすいところです。セリフの妙とかキャラクター設定の面白さが図抜けているにも関わらず、そこに寄せ過ぎずにストーリーが構築されています。予定されているSPも楽しみです。といっても、「それでも、生きてゆく」のほうがスゴいと思ってますし、「Woman」は溜め息が出るほど素晴らしいんですけど。

 「泣くな、はらちゃん」も観る前に予想したハードルを遥かに上回る作品でしたし、「まほろ駅前番外地」も長編の映画よりも、1話が30分強にまとまってる方が向いていると見ました。


春ドラマ
「空飛ぶ広報室」
「ガリレオ」

 こちらは、完全に終わってからしばらくして、録画してあるのを短期集中で一気に観ました。「空飛ぶ広報室」は、有川浩の原作で、主演が新垣結衣と綾野剛。航空自衛隊を題材にして東日本大震災を終盤にもってきているところはありますが、仕事をすることや職場の人間関係などを普遍的に描いていて、それを通して主人公が成長していくドラマになっていました。軸に恋愛はありますが、ラブストーリーのための恋愛にはなっていないです。登場人物たちのことを好きになるドラマでした。


秋ドラマ
「スターマン・この星の恋」
「Woman」
「SUMMER NUDE」
「半沢直樹」
「終電ごはん」

 「半沢直樹」は、久しぶりにほぼ全話をリアルタイムで観たドラマです。イヤなヤツにムカつくうちにドラマに惹き込まれているっていう、まさしく術中にハマったパターンです。濃厚でした。ただ、私は前半の大阪西支店時代のほうが好きで、浅野支店長や小木曽次長のキャラがよかった。それから、最終回のあの終わり方は、賛否あるのもよく分かりますが、私は、あれはあれでよかった派です。

 「Woman」は、とにかくもっと評価されていいはずなんですけど、半沢直樹とあまちゃんの陰に隠れた感がありましょうか。満島ひかりと子役たちもいいとはいえ、田中裕子と小林薫に至っては、このドラマを成立させている最重要要素なんだと見ていました。

 それと、「終電ごはん」。
 テレビ東京で、7月に1回あって、その後、10月に全4回放送されたコントっぽいユルいドラマ。終電で帰ってもかならず自炊するからって夜食を作る設定で、そのレシピを紹介します。オードリーの若林と酒井若菜が新婚夫婦役。夫の姉として佐藤仁美。脚本が岩井秀人でした。


冬ドラマ
「東京バンドワゴン」
「リーガルハイ」

 「東京バンドワゴン」は原作をシリーズ何作かまでは読んでいたことと、大森美香脚本ということで観はじめました。そんなに話題になってなかったですが、大家族ホームドラマとして楽しみました。個人的には、金子ノブアキが穏やかでクセのない優しい男を演じているのが新鮮でよかったです。

 「リーガルハイ」はますます虚構性とかパロディ要素を増して、もう法廷ドラマとしての面白さとは違う方向に行ってる感もありますが、リアルさを求めるわけでなければ、ふざけたところも魅力的です。
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2013年01月03日

2012年秋ドラマ

「ゴーイング マイ ホーム」
 是枝裕和/監督・脚本・編集
 出演/阿部寛・山口智子・宮崎あおい・YOU・安田顕・新井浩文・バカリズム・夏八木勲・阿部サダヲ・吉行和子・西田敏行 ほか
 音楽 ゴンチチ
 熱狂的に好きになるような派手さはないですし、視聴率的にも苦戦したようですが、かなり好きなドラマでした。ゆるやかな日常の描き方、空気感、キャラクターのおかしみ。今期1番でした。

「結婚しない」
 菅野美穂、天海祐希、玉木宏がそれぞれ、結婚したいとは思ってるけど結婚できないまま35歳になって焦りを感じている女性、仕事を優先して結婚するつもりはない女性、画家を目指すのをあきらめアルバイト生活をしていて結婚する経済的な余裕はないとあきらめている男性が中心の物語。結婚と生き方ということをテーマにしていて、前半はまずまず面白かったのですが、中盤から菅野美穂と玉木宏とのラブストーリーになる方向となってから、回りくどくなったと感じました。
 
「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」
 木村拓哉がサラリーマンを身に覚えのない理由で解雇され、ホームレスとなってしまってから、わらしべ長者的に成功をしていく話。主人公がポジティブで行動的、他人を信用する上で、人を巻き込むタイプのキャラで、それが成功につながっていきます。主人公は解雇された会社社長(藤木直人)の異母兄弟で、そのことが物語設定の起点となっていますが、血縁関係のドロドロ感はないですし、ホームレスになっても悲惨な印象がないので、リアルさではなくファンタジーとして楽しむドラマでした。

「遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜」
 四万十市を舞台にした若者の群像劇。シリアスな悩みや問題を抱え、かといって暗くならずに描かれていて、いいドラマを観た感はありました。中心となる若者たちを生田斗真、真木よう子、香椎由宇、桐谷健太、国仲涼子、柄本佑、木村文乃が演じていました。

「高校入試」
 湊かなえの脚本で、高校入試をめぐるミステリードラマ。ほぼ2日間なのに、連続ドラマとして展開するということで、なかなか事件は起きないのですが、後を引くところが海外ドラマのような趣きでした。

「実験刑事トトリ」
 NHKで全5回の倒叙形式の刑事ドラマでした。動物行動学者から刑事に転身した都鳥(三上博史)が名探偵役で、理系なので実験と論理的思考を重んじるということでキャラ付けされていて、設定はいろんなドラマを連想させるのですが、シリーズ化されてもおかしくない面白さでした。
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2012年09月30日

2012春ドラマ

 すいません、完全に1クール遅れてしまって恐縮です…。

 春のドラマで、唯一ちゃんと観てたのが「リーガル・ハイ」でして、かなり楽しみました。主演の堺雅人は負けなしの弁護士ですが、性格的に問題ありで口が悪く、裁判に勝つためなら何でもするし、社会正義よりも金が大事というタイプ。立石に水で、畳み掛ける早口のセリフも見所のひとつです。それと、パロディ的な仕掛けも多く、遊び心を感じさせるドラマでした。
 基本的にコメディといっていいのですが、第3話では泣いちゃいました。堺雅人の元で働くことにした熱血な弁護士が新垣結衣ですが、彼女が結婚式場から花嫁を連れ出したストーカーを弁護することになった回のラストの切なさがよかったです。


 そのほかでは大野智主演の「鍵のかかった部屋」をしばらく観てました(録画を消してないので、まだ観る可能性は残ってますが)。面白くは観ましたが、必ず次も観たいとまではいかないうちに、時間が経ってしまったというか。
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2012年05月03日

2012年冬ドラマ

 「ラッキーセブン」は月9らしからぬ作風で、第1話のアクションとかドラマの世界観がかなり楽しかったのですが、第1話を超える面白さはやってこなくて、個人的には尻すぼみな印象をもってます。

 「ストロベリーナイト」は誉田哲也の姫川玲子シリーズのドラマ化ということですが、「ストロベリーナイト」自体はスペシャルドラマで放送済みで、その後のシリーズ後続作品が連続ドラマになったわけです。原作はほぼ読んでるのですが、例によって忘れてるので、かなり新鮮に楽しんでました。
 署内の人間関係などがリアルめに描かれてて、とても面白かったです。西島秀俊が演じる菊田は、評判もよかったようですが、キャラクターの魅力もありますし、西島秀俊が好演していたと思います。

 「最後から二番目の恋」はこのクールで一番楽しみにしてたドラマです。小泉今日子と中井貴一が主演の恋愛ドラマでした。ふたりの会話が楽しいというのは大きな見所だったりもしますが、ドラマとしてのセンスが感じられて、作り手を信用できるという気持ちで観てました。ハマったといって差し支えないほど好きでした。
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2012年01月07日

2011年秋ドラマ

 10月〜12月の連ドラについては、言うまでもなく「家政婦のミタ」が最高に話題をさらってたのですが、私は初回をちょっと観て、止めてしまったという失態をおかしてます。あと「妖怪人間ベム」も、チェックくらいすればよかったと途中でちょっと後悔したりもしました。

 ここんところは録りだめして一気に観るみたいな視聴方法がほとんどで、今のところ「11人もいる!」「謎解きはディナーのあとで」「私が恋愛できない理由」の3本を観終わりました。“今のところ”なのは、「南極大陸」など録画だけしたものが残っているからですが、当面、これ以上観る予定はないかなと。


 「11人もいる!」は宮藤官九郎が脚本で、大家族のホームコメディ。かなり好きでした。きたろう演じる、おじいちゃんが実は…というのは、先に聞いちゃってたのに、油断して大笑いしました。唯一、気になったのは、ソアラは卵の黄身が食べられないんじゃなかったの?というところ。


 「謎解きはディナーのあとで」は原作をいまだに読んでなくて、もうドラマを観ちゃえば読まなくていいやと思ってます。北川景子はコメディとの相性はよいと見ます。


 「私が恋愛できない理由」は、ラブストーリーとしての着地を見せないところがよかったです。中心の女性3人(香里奈、吉高由里子、大島優子)に対して、男たちは基本的に添えものとまで言ったら過言かもしれませんが、人生の過程としての出会いと別れを描くための存在といったところです。反面、キャラクターが筋の都合に合わせた行動をするように見えたのが残念なところです。
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2011年10月10日

2011年夏ドラマ

 もう秋ドラマもはじまってきている中、遅ればせながら夏のドラマについてメモ程度に。

 連続ドラマで最後まで観たのを好きな順に並べると「それでも、生きてゆく」「勇者ヨシヒコと魔王の城」「全開ガール」「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」。あと夏の連ドラではないですが、NHKの「胡桃の部屋」も観てました。
 録画したままになってるのが「絶対零度 特殊犯罪潜入捜査」と「荒川アンダーザブリッジ」(1話だけ視聴済)。


 圧倒的に「それでも、生きてゆく」にハマりまして、個人的には今年の1位だとか、ドラマ史に残るんじゃないか、くらいの手応えです。脚本とキャストの演技が素晴らしいのですが、このような企画が実現したことを称賛したい。

 好きなシーンだけで、ベスト10とか書こうかなくらいに、あれやこれやが思い浮かびます。何しろ初回で双葉(満島ひかり)が歩道橋で兄を逃すために思わず洋貴(瑛太)を追いすがって引き止めるシーンには、これはただごとじゃないドラマがはじまったと思わせてくれました。大竹しのぶなんて、途中からいよいよ本領発揮とか思ってたら、観直してみると最初っからスゴかった。主演ふたりの会話がなごむのも大きな魅力ではあるのに加えて、洋貴とは、倉科カナ演じる女性が同じ被害者家族側で境遇が似ているとか、どっちがキレイとかを超えて、双葉との方が合ってると自然と納得させる空気が作られててるのも、よかったです。
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2011年07月02日

「鈴木先生」終

 ここ数年の連ドラの中でも、最終回をこれだけ楽しみにして観たのは覚えがないくらいのことでした。
 といっても、春の連ドラは前にも書いたように、「鈴木先生」と「生まれる。」のみでしたが。

 同名マンガが原作の本作ですが、私はそちらを読んでないもんで、違いがわからないんですが、ドラマでは、鈴木先生が生徒たちから糾弾されるかもしれないクラス会議が夏休み中の登校日に開催されることになったところでの最終回でした。

 最終回を観終わって、第1回から何回かを観直してみると、まず、生徒たちのキャラクターがよく頭に入ってきていることもあって、いろいろと発見するところもあったのですが、それ以上に、このドラマの意図が全体の構成にも表れていることがわかりました。


 鈴木先生は教育論の実践として、ふつうの生徒や優等生たちばかりでは活気のあるクラスにならないという常識に挑戦しようという目論みがあります。自由闊達な議論を通して、生徒が自ら気づき学んでいくよう教師が導くことで、クラスの意識改革をしていくというものです。

 そして、そのこと自体が最終回へと跳ね返って教師自身にも鋭く刺さると同時に、だからこそ本当の成果がそこで試されるという流れになっていて、素晴らしかったです。

 子どもたちの議論ということで「ブタがいた教室」を想起しましたが、あちらは議論の行方を子どもたちに任せっぱなしにしている上、教師自身に見識が見られない点が私の不満点ですが、そういう意味では鈴木先生の面白さは対照的です。ただ、もっと他愛のない問題について、真剣に討論をしてもよかった気がして、テーマ設定が観る人を選んでしまう面は否めないと思いました。それに、夏休み中で終わってることもあって、ぜひとも続編を期待したい(視聴率はかなり悪いようですが)。


 ふつうの生徒や優等生ばかりでも活気のあるクラスという部分は、学園ドラマとしても妥当するものとも取れ、一見、問題児がいなくて刺激的な事件がほとんど起こらなくても、面白いドラマは作れるんだという試みを見た思いです。
 
 それから、脇を固める教師役の俳優たちが魅力的でした。精神的に追いつめられてしまう教師も出てきますが、ああいう教師像も現代的であろうし、ドラマにはあまり出てこないのかもなと。
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2011年05月08日

2011年春ドラマは「鈴木先生」と「生まれる。」で

 今期は連ドラの視聴が復活しています。今のところ、月9「幸せになろうよ」が脱落で、「鈴木先生」と「生まれる。」のみを毎回観ようかと思ってるところ。で、次回を観たいと最も思わてくれるのが、「鈴木先生」です。

 「鈴木先生」は、テレビ東京で月曜10時、明日が第3話。全国放送ではありませんが、地域によっては流れていたり、GyaO!で期間限定の無料動画配信もあるようです。

 原作は同名のマンガですが、気になってるままで未読です。今回、改めて読んでみたくなりました。

 中学教師が主人公で、担任のクラスで次々に起こる問題に直面します。問題解決に主眼が置かれているようで、教育理念はあるものの熱血とは正反対の冷静さです。生徒を子ども扱いしてないなぁという印象があることと、理詰めで分析的なモノローグが多く、そこが好みです。

 第1話はどぎつ過ぎる題材(中2と小4の性交渉)のように思われましたが、一転して第2話では給食での出来事で、その些細な問題を真面目に取り組んでいるところと、その解決の着地点に好感がもてました。

 主演の長谷川博己については、私は舞台「シェイクスピア・ソナタ」ではじめて認識して、それ以降、蜷川幸雄の舞台(たとえば「コースト・オブ・ユートピア」にも)でたびたび見かけるなぁという印象でしたが、紹介記事には必ずといっていいほどNHKの「セカンドバージン」に触れられていて、そんなに“鮮烈”だったのなら観ようかなとか思ってるところです。今回の鈴木先生は、原作ファンはどう思うのか知りませんが、はまり役ではないかと思ってます。

 そのほか、田畑智子、富田靖子、山口智充、でんでん、赤堀雅秋らが教師役として個性を発揮していますが、でんでんを観れば、どうしても「冷たい熱帯魚」を想起してしまうということはともかく、初回でクラス編制をしているシーンで貴志祐介『悪の教典』を連想してしまって、不穏な気配を妄想的に感じ取ってます。



 「生まれる。」のほうはTBSで金曜10時。高齢出産をテーマにしていて、主人公(堀北真希)の母親(田中美佐子)が亡くなったばかりの父親の子を宿していることがわかり、キレイごとでは済まない状況と家庭内の状況が描かれていくようです。
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2011年05月05日

「2010年冬ドラマ」

 2011年1〜3月期の民放の連続ドラマは、1本も観ずに終わってます。これは私にとっては、かなり稀なことでした。といっても、何本か録画はしてたので、まだ観る可能性が残っているんですけども。いちばん興味があるのは「告発〜国選弁護人」(テレビ朝日 田村正和主演)かなと。


 そんな中で、「TAROの塔」だけは観てました。
 NHKの土曜ドラマで、全4回。震災で後半2話がちょっと間を置いての放送でした。

 岡本太郎の伝記ドラマとして、大阪万博の太陽の塔を中心に、子どもの頃から、亡くなったところまで、描かれてました。

 岡本太郎役を松尾スズキ(青年期は濱田岳、あと子役)、岡本(旧姓・平野)敏子に常盤貴子。あと、母・岡本かの子に寺島しのぶ、父・岡本一平に田辺誠一。なんといっても、岡本かの子がスゴかった。

 『今日の芸術』は何年か前に読んだことがあったものですから、テレビでの「芸術は爆発だ!」のイメージとはどうも違うんだなということはわかってましたが、逆に言えばその程度の認識でしたし、すでに岡本太郎の作品を馴染みがある存在として受け取っていただけに、いろいろと勉強になりました。
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2011年02月24日

ドラマスペシャル「迷子」

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 2月19日(土)の夜にNHKで放送したドラマです。脚本が前田司郎で、ほぼ2年前の「お買い物」がなかなかよかったので、今回も期待しました。

 雑踏の中に座り込んでいるおばあさん。通りかかった男子高校生3人が声を掛けてみると、外国人(中国人?)らしく言葉が通じません。警察に連れて行こうとする途中、見つけた警官らに引き渡そうとしましたが、警官の姿におばあさんが逃げ出してしまいます。それで、その高校生らのほか、同じく通りがかりの就職のため上京したばかりの女性、そこにいた警官らに職務質問を受けていた男らが、街を捜しはじめます。

 これとは別に、母子家庭で生活が苦しい女子高生と弟、その家の大家の息子である大学生らが、顔見知りのホームレスの男性といっしょにいるおばあさんと会って、どうやって助ければ良いかを考えあぐねます。
 

 映画の「誰も知らない」を連想したんですが、こちらは全く逆に、周りの見知らぬ人たちが、必ずしも責任があるというわけでもないのに、何とかしようと奔走します。この手の話って、都会の人間関係の希薄さか、そんな中でも心温まる感動的な話か、どちらかが前面に出がちなところですが、このドラマではそのどちらでもなく、自然な感情の延長線上にある放っとけなさが描かれていると見えました。それも、言葉の通じない他者的存在で、実際見つけた後にどう対応するかの答えもないままで、しかも、登場人物らがバラバラなまま別個に勝手に捜しているところが珍しいかなと思いました。

 後半におばあさんの背景がある程度明らかになりますが、物語としての起伏自体はあまりなく、これといった騒動も起こらず、さすがにもう少しキャラクターのドラマが観たくもありましたが、それぞれの登場人物の背景がちょっとした会話のやり取りなどでほの見える程度なのも面白いといえば面白いのかもしれません。

 一番魅力的だったのは、南沢奈央演じる女子高生で、ちょっと乱暴なくらいの言動があって、貧しい身の上が窺われるものの、非常に自分があって、前向きなキャラクターです。


 脚本 前田司郎
 主なキャスト ツ玉純 南沢奈央 金井勇太 忍成修吾 中村映里子 太賀 永嶋柊吾 山田健太 岡田廉 逢坂じゅん 
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2011年01月21日

「Q10」をようやく観終わって

 2010年秋の連ドラでしたが、ようやく観終えました。
 木皿泉の脚本ということで、観はじめたというところです。設定だけを聞いて、あるいは初回を観て、ふるい落とされた人は少なくないと思います。町に落ちてたロボット(前田敦子)が校長に拾われ、主人公の男子高校生(佐藤健)がたまたま起動させたことから、高校生として学校に通わせることになるというのが発端でした。そのとき、Q10=キュートと名づけられます。

 一応、Q10が何のためにいるかといった理由や背景は明らかになるのですが、Q10が現れてからの対応にリアリティがありません。ストーリー展開の面白さを望む人には、捉えどころがなく感じられるのではないかと思います。また、学園ドラマだとすれば、クローズアップされる生徒が少ないでしょうし。それと、主人公がロボットのQ10を強く想う気持ちは説得力を欠いているように思われました。

 それでも、このドラマが魅力的だったのは、ベタベタしてない独特の世界観とか空気感で、それはさわやかさとも違っていて、淡々と日常を描きながら、その中に深さが落とし込まれているような、そういう手触りです。主要な登場人物たちを並列的に描いて、そこに無理矢理なドラマをもちこまず、力みのなさを感じます。

 それから、ロボット演技の前田敦子には、ずっとこれでいくのかなと心配しましたが、うまくハマってました。ほかのキャストでは、蓮佛美沙子、池松壮亮なんかの役どころが印象的でした。それから、細田よしひこがまたも強烈な役をやってて、なんかすごかったです。
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2011年01月06日

「フリーター、家を買う。」

 この前、チェックしなかったのがちょっと悔やまれる的なことを書いたら、正月早々、2日と3日に再放送なんてするもんですから、一応観とこうということで。

 でも、ちゃんと観たというよりは、テレビをつけっぱなしにして、ほかのことをしてたり、録画したほかの番組を観たりしながらチェックしました。公式HPのあらすじを読んで補いながら。ですから、いいシーンを見逃してるところもあるかと思います。

 元々、有川浩の原作をそのうち読もうと思ってたことと、ドラマとして期待してなかったので、初回を見逃しました。


 二宮和也が主演で、仕事が長続きしないこらえ性のないフリーター役。次の仕事までのつなぎとして土木作業のアルバイトに就きますが、はじめのうちは土木への偏見も持ち合わせていました。しかし、職場の仲間といっしょに仕事に取組んでいく中で、少しずつ成長していきます。それが、ホームドラマとしての部分ともつながっていて、うつ病を発症した母親(浅野温子)、息子である主人公に厳しく当たる割に、無条件に尊敬できない父親(竹中直人)、嫁いだ先が医者の家で姑とうまくいかずにいる姉(井川遥)らの家族それぞれの問題やぶつかり合いも関わってきます。それから、建設会社の女性社員(香里奈)との恋も一応なんとかありました。

 
 まず思ったのは、いいドラマだなということと、地味とまで言っていいのかわかりませんが、派手さはないドラマだなということでした。奇をてらったところがないといったらいいか。とにかく、好感がもてました。
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2011年01月03日

「2010年を振り返って(テレビドラマ)」

 昨年は、個人的には「龍馬伝」の一人勝ちです。このブログで書くことがなかったのですが、毎週観てました。話題にもよく取り上げられていたとおり、カメラワークや照明、美術、撮影のスタイルなどが素晴らしく、何でもないシーンであろうが、見入ってしまう力をもっていました。それに、俳優陣も真に迫った熱演から怪演まで見応えある人ばかりでしたし。

 それ以外でもNHKのドラマは要注目で、昨年も土曜ドラマは素晴らしく、「チェイス 国税査察官」「鉄の骨」など、かなり面白かったです。単発でも「その街のこども」が記憶に残ります。
 民放の連ドラでは「モテキ」(といっても、テレビ東京の深夜ドラマでしたが)が1番でした。

 それから、海外ドラマをもう少し観る予定だったのに、なかなか手が回りませんでした。
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2011年01月01日

「2010秋ドラマも終わって」

 録りっぱなしになりがちでした。というのも、DVDレコーダーが秋口に壊れて、強制的に“断捨離”された結果、消去しないと録画できない自転車操業から解放されたから。それと、昨今、初回が時間延長してるものが多いですが、私にはそれがまたマイナスで、初回を観るのが若干かったるかったりします。

 今のところ、最終回まで観たのは「SPEC」「闇金ウシジマくん」「流れ星」「ギルティ」の4本。あと、「Q10」は途中までですが、そのうち少しずつ、「モリのアサガオ」はまだ初回さえチェックしてませんが、こちらも一応観たいと思ってるという状態です。ほかに、「フリーター、家を買う。」をチェックしなかったのがちょっと悔やまれるかなというくらいでしょうか。



 「SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」は、なんとなく堤幸彦ということから「TRICK」みたいな方向になるのかなとか思ってたら、特殊能力というのが本物だということで、虚を衝かれました。特殊能力(スペック)をもった犯罪者との対決に至る刑事ドラマで、公安の未詳と呼ばれる部署の刑事を戸田恵梨香と加瀬亮が演じています。過去に因縁のある一十一(にのまえじゅういち/神木隆之介)のスペックがかなり強力で、最終的な対決へと移りますが、実は…という展開でした。

 スペックの持ち主たちがたくさんいる世界というもっと広げられる題材を狭いところに押し込めた感もありますが、現実と隣り合わせの刑事ドラマという線を崩さなかったのは、よかったところだというふうに受け止めています。私はかなり面白かったです。

 初回時点では、瀬文(加瀬亮)がスペックを開花させつつあるのかと予想しましたが、そちらは外れました。そのほかの見所として、小ネタとか遊びの部分が大きく、細かいところを熱心にチェックするまではしてませんが、楽しませていただきました。




 「闇金ウシジマくん」はTBS系列の深夜ドラマ。1話30分の全9話。原作のマンガは人気があるのを知りつつも読んでおらず、ドラマを観て、改めて興味をもった次第です。

 山田孝之の扮装がヒジョーに危険なラインですが、全体的に戯画化されたキャラクターたちが登場するのでギリギリなところです。社会の底辺にいると言えるような人々の世界が描かれますが、なぜそこまで堕ちちゃうのか、という疑問もわくくらいです。共感や感情移入がしにくいキャラも多数。ダメな人のカタログを見るようで、肩入れはとくにしなかったりもしました。

 そんな人たちのヒドい状況と、闇金側が実は客こそが恐ろしいということも理解させるエピソードが連なっています。最終回がそれまでの世界観を壊しかねないくらいに、後味のよい着地になっているのと、ちょっと説明不足というか急ぎ過ぎの感もありましたが、あまりに救いがないのも…というところはよしとすべきでしょうか。それから、闇金が違法だということのテロップがエクスキューズでもアナウンスでもある以上にツッコミとして機能していて何度か噴き出しました。




 月9の「流れ星」は、一回観はじめたら止められなくなっちゃいました。上戸彩が元イメクラ嬢を演じていますが、兄(稲垣吾郎)の借金を肩代わりさせられたりしているからです。そこに、水族館職員(竹野内豊)から妹(北乃きい)の臓器移植のために契約結婚をもちかけられることになるのだが…、という話です。

 月9としては、この前の「夏の恋は虹色に輝く」ではシングルマザーとの結婚で、今回は元風俗嬢との恋愛かと、月9的な挑戦なのかなとか勝手に思ったところです。ただ、元イメクラ嬢については、ほとんどスルーされてましたけど。

 臓器移植のための結婚は許されていないということで、登場人物らの行動や運命に大きな影響を与えることになりますが、題材のわりに浅い扱われ方に見えなくもありません。このドラマでは、稲垣吾郎のひどい兄ぶりが、ほかの人たちを引っかき回して最も重要な要素でした。「十三人の刺客」の極悪ぶりと重なって印象を残しますが、最終回もかなり謎な人物像を提示しています。ただ、個人的には、竹野内豊のほうの兄妹の母親(原田美枝子)のほうが謎な部分が多かったです。息子のこととか、契約結婚した女性に対して、どういうふうに思ってるのかが、いまいちわからなくて、不気味にさえ映りました。



 
 「ギルティ 悪魔と契約した女」は、荒唐無稽で現実味のない展開など、最後まで観るのを迷いました。冤罪被害者(菅野美穂)の復讐と過去の事件でやさぐれてる刑事(玉木宏)の出会いが描かれますが、復讐の物語とその隠された真相に説得力を欠いていました。フリージャーナリスト役の唐沢寿明の怪演ぶりが最も記憶に残るところです。
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2010年10月10日

「24 リデンプション」

 「24 シーズン1」に出会って以降、だいたい毎年観るのが恒例行事化されていたのに、昨年は観ずに終わっていて、「24」の世界に戻ってきたのはかなり久しぶり。今回はシーズン6と7のミッシングリンクを埋めるストーリーです。

 アフリカのサンガラという国とアメリカを舞台にしています。2話分の時間ですが、ちゃんとリアルタイムで進行していきます。バウアーは本国に戻れば訴追が待っている身で、海外を転々としていて、今はサンガラに。孤児のために学校を運営している男がバウアーの特殊部隊時代の同僚(ロバート・カーライルが演じています)で、ここでバウアーが手伝いながら暮らしています。

 アメリカでは、新大統領の就任式が行われる当日、サンガラでクーデターが起こる情勢であることが問題となる中、新大統領の息子が友人から、ヤバい話を聞かされます。そして、その友人は秘密を知ったがために殺されてしまうのです。その秘密はサンガラのクーデターがらみなわけです。

 最終的に、バウアーが子どもたちをクーデターから逃がすため、護送する役割になりますが、結局アメリカに召喚されてしまいます。伏線も含めて、すべてはバウアーがアメリカに戻らされる過程に向かうためであることが見え見えで、作為的であると感じられるのは欠点かなと。ただ、公聴会でのバウアーの答弁が見応えがあって、私はかなり好きです。


 いよいよ「ファイナルシーズン」が登場し、深夜に再放送中の「シーズン7」を録りだめておりますので、年末にかけて観る気満々となっております。
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2010年10月03日

「2010年夏ドラマが終わって」

 ひとつずつ書いていくのは結構たいへんそうなもんで、すでに書いた「ホタルノヒカリ2」を除いて、サラッと記しておきます。

 夏の連ドラについていえば、個人的には観過ぎてしまったようで、結構、負担になっちゃいました。ただ、ハードディスクレコーダーが故障して、中盤の1週分を観てないドラマがいくつかあるんですけれど。


 「GOLD」は野島伸司脚本のホームドラマ(?)。天海祐希演じる主人公は、経営者でもある一方で、亡き兄を含め早乙女家の宿願であるオリンピック選手を目指すため、自分の子どもたち3人を、ただスポーツができるということでなく、人格的にすぐれた人間として育成している、成功者という位置付けです。たびたび吐く挑発的なセリフが見所でもあり、なかでも受刑者を前にしたスピーチが異様で強烈な印象を残しました。ただ、前半のうち、ビューティフル・チャイルドだのプア・チャイルドだのという単語が出てくるのは、ちょっといただけなかったです。聞いてて恥ずかしくなりましたから。個人的な印象では、中盤以降の展開は、怪作ということばが浮かぶくらいの問題作でした。三男の存在とか、早乙女家をめぐる因縁など、家族愛というレベルに収まりません。
  

 「うぬぼれ刑事」「熱海の捜査官」「モテキ」と金曜のドラマはたいへんなことになっていました。
 「うぬぼれ刑事」は、宮藤官九郎が脚本のほか、全話ではないようですが演出にも名前がありました。捜査に私情を持ち込むな、の究極の正反対な設定で、刑事が犯人にホレてしまい、最後に婚姻届と逮捕状を差し出して、しかもフラレるという展開。バカげてる上に、ワンパターンに陥って飽きるんじゃないかと危惧しましたが、全くの杞憂に終わりました。最初に強いインパクトがあったのは蒼井優がゲストのときの、カネ、カネと連呼する姿。そのほか全く所帯染みたところがない中島美嘉のエプロン姿の違和感。“うぬぼれ4”の存在、父親役の西田敏行、長瀬智也のダンス、まだいろいろとありますが、とにかく、面白かったです。

 「熱海の捜査官」は、オダギリジョー主演の三木聡作品。ほかにも三木聡作品常連の俳優が多数出演していますし、小ネタが随所にあるわけですが、「時効警察」とは毛色の違うドラマでした。変わった町の世界観の中で、次々に謎が浮上しながら、ある事件を追うという展開でしたが、最終的にすべての謎が解けることはありませんでした。すっきりとしない結末だと困惑する向きもあったのは当然としても、「ツイン・ピークス」の最終回は、こんなもんじゃなかったよな、とか思ったりもしました。とりあえず、あの世との境界がキーになるんでしょうけど、それ以上のことはさっぱりわかりません。ていうか、あんまり個々の謎に立ち止まって考えずに楽しんでいました。

 「モテキ」は、初回を観た感想を書きましたが、とにかく衝撃的に面白かったです。原作のマンガも買いました。といっても1巻しか読んでないんですが、ドラマで印象的だったところが原作をふくらませていたり、マンガ以上に強調されてるところを読むにつけ、ドラマのほうが面白いんじゃないかと思ってます。


 「美丘」
 不治の病ですが、脳の疾患のため肉体的だけでなく、記憶も失われて、自分が自分でなくなる病気ということでした。そんな美丘(吉高由里子)が最後の恋をする太一(林遣都)のまっすぐさが清々しかったです。といいつつ、同棲して介護とかどこまで想定してたんだろうとか、生活費や医療費はどう考えられてるのかというリアル方向の疑問は常にありました。いよいよ本格的に病状が悪化する直前の期待(恐れ)ほどは、苛酷な描写になっていませんでした。とはいえ、あくまでさわやかでまっすぐなドラマとして、つらく悲しいばかりでない前向きさがあり、よかったとは思います。
 
 「夏の恋は虹色に輝く」
 シングルマザー役の竹内結子と、なかなか芽の出ない二世俳優役の松本潤によるラブストーリーでした。シングルマザーとの「月9」的な恋、というのはおそらくポイントになっているんでしょうが、それとは別に、物語のかなり大きな部分を俳優としての姿勢や努力などに費やされているところがあったかと思います。俳優にとって、売れる/売れないということの根拠のなさが伝わってきました。最終回の北村有起哉と市村正親の出演する「ハムレット」、観たいです。終演後の伊東四朗が立っているところも素晴らしくよかったです。 

 「ジョーカー 許されざる捜査官」
 途中で、すっごいドラマになる予感があって感想を書いたら、思いのほか見当違いなことになってしまいました。着地点としては、うまい具合にキマッてると思いますが、設定上の根本的な謎は残ってます。続編の余地もあるだけに、次回作があるのでしょうか。
posted by 行き先不詳 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする