2014年11月03日

アマヤドリ「非常の階段」

 「悪と自由」シリーズ三部作の2作目という位置付けのようで、詐欺を働くグループが題材に出てきますが、彼らも含めて行われる対話の緊迫感に惹き付けられました。

作・演出 広田淳一
出演 笠井里美 松下仁 糸山和則 渡邉圭介 小角まや 榊菜津美 沼田星麻
伊藤今人 宮崎雄真 藤松祥子 内野聡夢 レベッカ 中野智恵梨 上野みどり 足立拓海 池田萌子 KEKE 倉田大輔
9月21日 吉祥寺シアター
posted by 行き先不詳 at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パラドックス定数「怪人21面相」

 初演も再演も観ていなくて、今回がはじめて。
 一番強烈なのは、内容と劇場との相性で、アジト感が出てて、そこに居合わせてるくらいの気にさせる空間でした。また、出演者の鬼気迫る演技も素晴らしかったです。

作・演出  野木萌葱
出演 植村宏司 西原誠吾 井内勇希 小野ゆたか
9月20日夜 渋谷SPACE EDGE
posted by 行き先不詳 at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京03「あるがままの君でいないで」

 9月20日の草月ホールでの追加公演を観ました。ゲストが片桐仁。
 ネタのタイトルは分かりませんが、記憶にあるところをメモ的に残しときます。
 土下座
 新オフィスのインテリアをどうするか
 残業してるオフィスで不倫
 板前のドキュメンタリー
 旅行が中止になって
 写真家の出版記念パーティーを抜けて喫煙室
 フラれた無職の男への慰め方がセンスない  

 マカオの夜
posted by 行き先不詳 at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

葛河思潮社「背信」

 葛河思潮社の4回目の公演で、三好十郎でない戯曲は今回がはじめて。
 不倫をめぐる話で、そこにからむ嘘などが、シーンごとに時間を遡って進行していくことで見えてくるものがあるという緊張感のある構成で、分かりやすいとまでは言わないまでも、ハロルド・ピンターという先入観に比較して難解という印象ではなかったです。

作 ハロルド・ピンター
演出 長塚圭史
出演 松雪泰子 田中哲司 長塚圭史 ジョン・カミナリ
9月15日 神奈川芸術劇場 大スタジオ
posted by 行き先不詳 at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月23日

「ショーガール」

 木の実ナナと細川俊之の「ショーガール」シリーズを私は全く知らないなかでの観劇です。 

 芝居のところとミュージカル調のところと、まるっきりの歌とダンスのパートの1時間。「君となら」の終演後1時間後の開演ということで、同じセットを使ってるなかでも美術や照明が工夫されていました。

作・演出 三谷幸喜
出演 川平慈英 シルビア・グラブ
9月10日夜 パルコ劇場
posted by 行き先不詳 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「君となら」

 おそらく再演をテレビで観たことがあるのですが、それでも斉藤由貴と佐藤慶、角野卓造のイメージが強い、名作くらいな位置付けにもなっている作品の再々演です。

 竹内結子とイモトアヤコが初舞台だということでしたが、あまり違和感なく楽しい空気感を出してました。ただ、それ以上に草刈正雄が床屋のおっさんをコミカルに演じてて、なかなかハマってて意外でした。喜劇役者としても魅力的なのではと思った次第です。

作・演出 三谷幸喜
出演 竹内結子 草刈正雄 イモトアヤコ 長野里美 長谷川朝晴 木津誠之 小林勝也
9月10日夜 パルコ劇場
posted by 行き先不詳 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

風琴工房「わが友ヒットラー」

 風琴工房は前回公演が「PROOF/証明」と翻訳劇の上演でしたが(そのときは足を運べず)、今回は三島由紀夫の戯曲の上演となってます。

 狭い劇場内に細長い通路を囲むように椅子が配置してあって、観客のすぐ目の前で芝居がされたり、反対側の遠い方に行ったり。それとシャンデリアがあったりして装飾性の高いきらびやかさのある室内なのも特徴的でもありました。

 この戯曲では、シアターコクーンで「ミシマダブル」という企画で1回観ただけですが、個人的には、今回の公演の方が理解しやすく、すんなりと入ってきました。セリフの量と強さに圧倒されました。

作 三島由紀夫
演出 詩森ろば
出演 古河耕史 浅倉洋介 山森大輔 小田豊
9月10日夜 TRUMP ROOM
posted by 行き先不詳 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あひるなんちゃら「蕎麦屋の兄妹」

 MITAKA “Next” Selectionに参加という形での公演です。男友達版と女友達版の同時上演で、女友達版の方を観ました。

 実家が蕎麦屋の兄妹ですが、ふたりとも蕎麦屋で働いているわけでも、実家暮らしでもなく、近所で兄妹のふたり暮らし。妹は、働いてすらいなくて、友達と埋蔵金探しとかしている状況。ふたりのところに、父親の弟子が自分で打った蕎麦を届けにきています。でも、ふたりともそんなに蕎麦のことが好きでもないし、味もよく分かってないくらいなのですが、それぞれが蕎麦を振る舞おうと友達を数人ずつ連れてきたら偶然同じタイミングで気まずいような空気にもなって…という展開です。

 三鷹市芸術文化センターで、舞台がスカスカなくらいな使い方だし、客席もわざとフルにしててガラガラになってるとか、いつもと同じを通すことによって、独特の演劇体験を生み出してるとも言えなくもないような。内容も気負わずにユルく笑える面白さでした。


脚本・演出 関村俊介
出演 根津茂尚 篠本美帆
石澤美和 田代尚子 伊達香苗 生見司織 松木美路子 宮本奈津美 森かなみ
9月10日昼 三鷹市芸術文化センター 星のホール
posted by 行き先不詳 at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月14日

クロムモリブデン「こわくないこわくない」

 児童ポルノ、人身売買、ネグレクトなどを題材にしていますが、社会派なアプローチではなく、ブラックでダーク、それでいて面白おかしく描いていて、クロムモリブデンらしくドラッギーで酩酊した世界観がクセになります。

 この題材で、一線を越えたまともじゃない人たちが多数登場するのですが、どういうところに着地するのかと思ったら、ある種の飛躍した形で収まったので、ちょっと驚きましたが、それならもっと突き抜けちゃってもいいくらいじゃないかとさえ思ったところです。

 作・演出 青木秀樹
 出演 久保貫太郎 渡邉とかげ 小林義典 武子太郎 花戸祐介 葛木英 金沢涼恵 幸田尚子 一川幸恵 稲葉千隼 岩岩さや子 大多駿介 川村紗也 須田彩花 成田汐里 萩原深雪 吉田健徒 吉田拓磨
 9月7日夜 赤坂RED/THEATER
posted by 行き先不詳 at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

ヨーロッパ企画「ビルのゲーツ」

 ヨーロッパ企画らしいみんなでわいわいガヤガヤする感じが相変わらず楽しいです。おそらく私のように予備知識なく観たほうが効果的かと思いますが、なんにしても導入から最初のうちの先行きの見えなさと設定がシンプルなだけにかえってどう展開するのか読めないところが面白いです。

 といいつつ書いていきますが、ベンチャー企業の社員5人が、有名IT企業に招待されてやって来たところからはじまります。そのビルに入って受付を終えた後にあるゲートというか扉があって、渡されたICカードをかざして開けるのですが、そこには予想に反して2階へ続く階段があり、2階にあがってもまた同じようにゲートがあるという展開。果たして、どうなってるんだということで階段を昇っていくものの、同じ状況が繰り返されて…。

 ひとつのアイディアで貫いてる感があって、果たして飽きがこないものかは観てると心配になってくるのですが、そんなこともなく面白おかしくて笑えます。そして、この設定からくる帰結になるのか、シュールさが出てくるので、戸惑う人もいるかもしれません。それに着地点をどうするのかということも観てる最中から気になるところでした。本筋ではないところでは、このビルにはトイレはあるのかってことが気になってました。

 ヨーロッパ企画らしい、みんなでわいわいガヤガヤなところに客演の加藤啓と金丸慎太郎が加わっていて、まるで違和感もなくハマっていたのですが、金丸慎太郎なんて小劇場の舞台を観る向きにはある程度知られているのかもしれませんが、ヨーロッパ企画でかなり大きな役を得ていて、今後活躍するきっかけを得たのかと勝手に思ったところです。

 ビルのゲーツってタイトルがただのもじりのようでいて、まさしく言い当てたタイトルになっているということにも驚くくらいのいいタイトルです。

作・演出 上田誠
出演 石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力 岡嶋秀昭 加藤啓 金丸慎太郎 吉川莉早
8月30日夜 本多劇場
posted by 行き先不詳 at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月31日

ままごと「わたしの星」

 出演者は全員オーディションで選んだ現役高校生。また、スタッフの一部にも高校生が入っているということで、私の観た回では、柴幸男と高校生スタッフを交えてのアフタートークがありました。

 部活を舞台にした青春ドラマな話になっていて、設定としては、ほとんどの人類が火星に移住していて、今は個別の理由なり事情があって地球に残っている少数の高校生というもので、「わが星」っぽい「わたしの星」という芝居を上演するべく稽古をしようとしています。

 高校生たちが、わいわい賑やかで、高校生らがはしゃいだ感じがそのまま出てるのが楽しくて、それでいて、そのうちみんなそれぞれの生き方をして別れていくことの予感を見せて、寂しさや切なさを喚起します。

 どうしても、こういう企画の意義を重視したくなるところもあって、本当に素晴らしいと思うのですが、教育的なところとは別に演劇としての可能性を探っているところでの活動という点でも、意義深いと感じるところでした。

作・演出 柴幸男
出演 坂本彩音 札内茜梨 吉田圭織 山田奈々緒 吉田恵 佐藤まい 西片愛夏 西田心 吉永夏帆 生駒元輝
8月24日昼 三鷹市芸術文化センター 星のホール
posted by 行き先不詳 at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KOKAMI@network.vol.13「朝日のような夕日をつれて2014」

 1997年以来の上演ということです。私はそこで辛うじて観ることができたのですが、その時は、いろいろと分からないところもありながら、カッコよくて笑えて面白くてってというような輝きをもったイメージが残っているところです。

 今回の公演は、2014年版としてアップデートされていて、時代批評としての語り口とか今を移した笑いが入っています。ところが、批評のストレートさなのか、入り込めないところがありまして、鴻上尚史作品に対して個人的にそういう距離感を覚えることが多くなってしまったというのが、本作にも生じたようです。それに、笑いについては、テンションになじめず一歩引いてしまってからは、劇場内の受け方に反比例するくらいの勢いで醒めてしまいました。

 ということで、特に前半で乗り切れずに置いてかれた観客としての観劇となりました。残念です。

作・演出 鴻上尚史
出演 大高洋夫 小須田康人 藤井隆 伊礼彼方 玉置玲央
8月23日夜 紀伊國屋ホール
posted by 行き先不詳 at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月24日

「ロミオとジュリエット」

 Ninagawa×Shakespeare Legendという企画の第1弾らしくて、いつものシェイクスピアシリーズの番外編という扱いになってるようです。

 小ホールでの上演で、舞台の三方を取り囲むようにすり鉢状になっている客席の通路なども頻繁に俳優が移動したりするのと、高低差がある構造を活かした演出などが印象的でした。たとえば、ジュリエットの「あなたはなぜロミオなの」といったあたりの場面では、ロミオとの位置関係が美しい構図に見えたりもしました。

 オールメールということで全員男優が演じていますが、ジュリエット役は月川悠貴。私は、蜷川シェイクスピで女性役を演じているところくらいしか観たことがないのですが、相手役とのバランスもあるかもしれませんが、年上女性な雰囲気になっているというふうに見えました。乳母役の岡田正の女性役は前にも観たことがありますが、取り立てて女性に見えるわけではないのに対して、月川悠貴は女性っぽく映るのは相変わらずです。主演のロミオ役は菅田将暉。少年っぽさを前面に出したようなロミオで、ジュリエットとの対比が鮮明になっていたようにも感じました。

 ラストを少し追加というか一演出入れてますが、悲恋のカタルシスであったり、両家の半生と和解という落着感に冷や水を浴びせるような終わり方にしたかったのかなという気がしましたが、効果のほどはよく分かりません。

作 シェイクスピア
演出 蜷川幸雄
出演 菅田将暉 月川悠貴 矢野聖人 若葉竜也 平埜生成 菊田大輔 原康義 青山達三 塾一久 廣田高志 間宮啓行 大鶴佐助 岡田正 清家栄一 山下禎啓 谷中栄介 鈴木彰紀 下原健嗣 ハイクラソーナ 後田真欧 小松準弥 佐藤匠 原零史 福山翔大 
8月21日 昼 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
posted by 行き先不詳 at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KAKUTA「痕跡(あとあと)」

 KAKUTAは、ここのところ観たり観なかったりになってましたが、評判がかなりよかったので、千秋楽に駆け付けたかんじになりました。

 嵐の中、子どもがひき逃げに遭いそのまま川に流され、行方不明になった事件が過去にあり、そこで人生に大きな影響を受けた人たちのそれから10年後の物語。

 ひとりは、この事件を目撃していたバーのマスター。割れた窓ガラスが目に刺さり片目が失明しています。二人目は、ひき逃げ犯でそのことはバレずに済み、今は結婚して妻が妊娠中。三人目は、事件当時、自殺を図るところ、マスターに声を掛けられた男。今は、妻の兄が社長をしているクリーニング店で息子といっしょに働いています。

 そして、ひき逃げされた子どもの母親が、自分がガンに冒され余命を意識することで、改めて調べ直そうとするのです。ただ、生きているかも分からないという中で、手掛かりを当たっていき、上記の関係者に接触したりもします。

 中盤で、ほぼ全貌が見えてくるのですが、それで簡単に収まるような生易しい問題ではありませんし、いろんな劇的な展開を想像して観ているだけで、鳥肌が立ったり、泣けそうになってきました。とはいえ、どちらかというとそういうカタルシスに向かう展開にはなっていません。

 実の親子か育ての親子かという普遍的な問題は、取り違えで話題になった事件を想起させるところですが、ほかにも無戸籍とか偽装結婚とか、重い素材を扱っています。そして、なにより、過去に犯したものの償わずにきた罪が今にどう刻印されているかといったこと、これからどのようにして生きていくかということが問い掛けられています。強烈な余韻を残しますが、それでいて不快な後味でもありませんでした。

作・演出 桑原裕子
出演 成清正紀 若狭勝也 高山奈央子 佐賀野雅和 異議田夏葉 小田直輝 桑原裕子 松村武 辰巳智秋 多田香織 大神拓哉 斉藤とも子
8月17日昼 青山円形劇場
posted by 行き先不詳 at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月23日

大人の新感線「ラストフラワーズ」

 大人計画と劇団☆新感線のコラボ企画。作/松尾スズキ、演出/いのうえひでのり。作風の違いはあれど、出演とかではお互い共通しているところもあるわけで、そんなに違和感があるわけではないところです。

 人類の次の進化というSF的モチーフにスパイアクション的な設定、北朝鮮をモデルにした独裁国家が暴走しそうになる展開、障害やエロ要素、時事ネタやパロディを入れ込んで、ブラックでダークなテイストもありながら、エンタメな演出で音楽がスカパラ。もうごった煮なくらいに盛り込んでいて、それでいて場面転換の手際のよさ。また観たいと思わせるくらいに密度が濃いです。素晴らしかったです。

作 松尾スズキ
演出 いのうえひでのり
出演 古田新太 阿部サダヲ 小池栄子 橋本じゅん 宮藤官九郎 高田聖子 皆川猿時 粟根まこと 村杉蝉之介 河野まさと 荒川良々 山本カナコ 平岩紙 保坂エマ 星野源 村木仁 松尾スズキ
8月16日夜 赤坂ACTシアター 
posted by 行き先不詳 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月21日

ジョンソン&ジャクソン「窓に映るエレジー」

 大倉孝二とブルー&スカイによる新ユニット。ナイロン100℃の番外公演でこのふたりの企画がありましたが、そちらは観ておりません。
 ナンセンスコメディを期待してましたし、実際そうでしたが、コントではなく一本の演劇作品として作られていて、意外なところでした。
 随所にシュールな笑いもありますが、下らないなぁというところもあって、ほんとにバカです。つまりは面白かったのですが、ちょいちょい置いてかれた箇所もありました。

作・演出 ジョンソン&ジャクソン(大倉孝二 ブルー&スカイ)
出演 大倉孝二 ブルー&スカイ 村岡希美 池谷のぶえ 菊池明明 川原一馬 池田成志
8月2日昼 シブゲキCBGK
posted by 行き先不詳 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

志の輔らくごin下北沢「牡丹灯籠」

 この企画は毎年のようにやってきて今年が6回目のようですが、私は今回がはじめて。というより、立川志の輔の高座を観るのがお初です。
 三遊亭円朝の速記本を底本に、それをそのまんま高座に掛けたら30時間くらいになるので、前半は人物相関図をもとに解説しながら、後半は落語で、という構成。

 前半の解説をしながらも、ふっと落語に入ったりする自在な語りのリズムが素晴らしく、また、牡丹灯籠そのものの設定、展開に惹き付けられます。演劇の公演で孝助を中心にしたストーリーは観たことがありましたが、細かいところは覚えてないのが当然の入り組みぶりでした。

8月1日夜 本多劇場
posted by 行き先不詳 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

M&Oplaysプロデュース「鎌塚氏、振り下ろす」

 「鎌塚氏、放り投げる」「鎌塚氏、すくい上げる」に続いてのシリーズ第3弾。今回は第1弾と設定が近くて出演者でも、ともさかりえと片桐仁が戻ってきてます。

 上見ケシキ(ともさかりえ)が女中として勤める侯爵家で、貴族院議員でもある主人(北村有起哉)が父を亡くした後から、召使たちの幻覚を相手にしゃべるようになっていて、こんなことを知られてはいけないと、“完璧な執事”である鎌塚アカシ(三宅弘城)を執事長として迎えて、解決を図ろうとするのでした。

 また、昔この家の執事をしていたアカシの父を助っ人として呼ぶのですが、これまで伝説の執事として名前だけが出てきてたアカシの父親が登場するのが大きなポイント。ベンガルが演じてますが、力の抜け加減が役とマッチしているというか、それを上回っているくらいで、破壊力あるおかしさでした。そのほか、肩の凝らないコメディで、シリーズとしての面白さも期待できますので、すでにして次回作を待ちたく思います。

作・演出 倉持裕
出演 三宅弘城 ともさかりえ 片桐仁 広岡由里子 玉置孝匡 ベンガル 北村有起哉
7月26日夜 本多劇場
posted by 行き先不詳 at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

五反田団「五反田の夜」

 震災後である2011年11月に上演したものの再演ということですが、初演は観てませんで、今回がはじめて。

 震災直後のボランティア活動を目的にグループをつくっている数人の人間模様をユルく描いていて、2011年にこれを上演してたのかっていうことの驚きを感じます。西田という躁状態にヘンな人のキャラクターを西田麻耶が怪演的に振り切っていて、かなりおかしかったです。

作・演出 前田司郎
出演 大山雄史 後藤飛鳥 中川幸子 西田麻耶 前田司郎 宮部純子 望月志津子
7月26日昼 アトリエヘリコプター
posted by 行き先不詳 at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「カッコーの巣の上で」

 河原雅彦の上演台本・演出、小栗旬の主演ということで、「パンクオペラ 時計じかけのオレンジ」の第2弾的な企画となってます。そのほか、吉田鋼太郎、武田真治、山内圭哉の出演者が共通してます。

 「カッコーの巣の上で」といえば、ジャック・ニコルソンのイメージしかなかったのですが、元々は小説の舞台化があってその後の映画化だったということを今回はじめて知りました。舞台としても見応えがあるものになっていて、正直期待以上でした。

 3時間近い上演時間で、2幕に分かれてます。第1幕では、マクマーフィ(小栗旬)が刑罰を逃れる形での精神病院への入院したものの、病棟での管理される生活に反抗的で、ほかの入院患者にも感化させていく過程が描かれます。管理する側のラチェッド婦長(神野三鈴)が強権的に病棟の秩序を守ろうとし、衝突が起こります。患者らが何も映っていないテレビの大リーグ中継に熱狂することで、ある種の自由を勝ち得ている場面にカタルシスがあります。

 第2幕になると、マクマーフィは病院に反抗し続けている限り、退院が不可能だという現実を知り、脱走することをほかの入院患者からも勧められます。ラチェッド婦長はマクマーフィに外科的手術をすべきだと主張し、医師にも進言します。その後、マクマーフィは病棟に女友だちを引き入れ、クリスマスパーティ騒動を起こします。その後にある悲劇的な出来事を経て、事態は最終局面へという展開です。

 言葉を発することができないと思われていた長期入院患者のネイティブアメリカン(山内圭哉)は、冒頭からモノローグがあったりして特別な位置付けで存在していますが、マクマーフィとの交流を通して感情を表すようになり、最後には本作でのひとつの象徴的な役割を担う形となっています。

 演劇としての強みということでいえば、人間の尊厳をテーマにしているだけに、目の前で実在感のある俳優によって、個々の人間と互いの関係性の変化が演じられていることでの見応えはあるのかなと思います。また、精神疾患を抱えた個性の演技も見所にはなるでしょうし。それに、閉鎖的な空間なので舞台で問題があるわけもないです。出演者ではとりわけラチェッド婦長役の神野三鈴には、苛立たしさを感じるくらいに惹き込まれるところがあって印象深いです。

原作 ケン・キージー
脚本 デール・ワッサーマン
上演台本・演出 河原雅彦
出演 小栗旬 神野三鈴 武田真治 大東駿介 福田転球 吉田メタル 伊達暁 櫻井章喜 駒木根隆介 木下あかり 八木のぞみ 江戸川萬時 長田奈麻 山内圭哉 藤木孝 吉田鋼太郎
7月23日夜 東京芸術劇場プレイハウス
posted by 行き先不詳 at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする