2012年01月14日

「幕末太陽傳」

 デジタル修復版として劇場公開されています。

 私は、かなり以前に観たときには、よさが分からずにいたのですが、この映画の人気は高く、よく名前が挙がるので、この機会にと劇場に足を運びました。

 主人公が居残り佐平次とはいえ、いくつかの落語の設定やエピソードが組まれていることが分かります。私自身の知識では、どれがどこまで使われているのかは分からない部分も多かったんですが、その落語的世界観の楽しさや、それを体現する出演者ら、とくに主役のフランキー堺の軽快さは素晴らしいです。ただ、キャストのクレジットが最初にあるだけなので、知ってる名前が多数出演してるなと思ってたのに、明らかにこの人だと分かる人は数人だったでしょうか。

 監督 川島雄三
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「チョコレート・ファイター」

 2009年日本公開だったタイのアクション映画です。アクションについては驚異的だとは思いますが、基本的にはヘンな映画という印象で、ストーリーとか設定などが変わってるなぁと思いました。

 でも、何にしても見所は、主人公の少女が知的障害か発達障害のようなのですが、突出した身体能力を持ち合わせていて、それが武術などの超人的な習得に発揮されるのです。母親の医療費を集めるため、母親が貸していた金を取り立てるのですが、たいてい相手は暴力に訴えて返そうとせず、彼らと闘って、借金を回収する、というパターンです。

 エンドロールでメイキング風なカットが流れるのですが、そこで、いかにこのアクションが生半可でないかがよく分かり感心します。感心というよりは呆れかねないくらいです。アクションでバリエーションあふれるアイデアは素晴らしいとは思いますが、アクションのためのアクションに見えて、必ずしも乗り切れませんでした。
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「GO」「パレード」

 二本立て的な意識はなかったんですけど「GO」と「パレード」をレンタルで。「GO」は10年近くぶりに観て、「パレード」のほうははじめて。共通するのは文芸作品が原作で行定勲監督作品だということですが、私自身がその原作が好きだというのが最大の共通点です。

 「GO」はそういえば宮藤官九郎の脚本でした。観たときには、面白い原作をさらに超えてると感じたくらいによくできた映画化だと思いました。ただ、当然のことなんでしょうけど、今回観て少し古くなっているのかなというところはありました。それ以上に、こういう何年かぶりに観る映画とかって、端役の俳優の当時の位置付けを覚えていないので、不思議な感覚があります。たとえば、今は有名になっているけど、その頃はそこまでじゃなかったのか、それなりに知名度は出ていたのか、といったことです。

 「パレード」のほうは途中、楽しそうなところとかもあるし、とてもいい調子に思えるんですけど、気になったのは尾行シーンとラスト。ラストについては、原作通りでないにしても、もう少し違う形で着地してほしかったです。
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2011年12月31日

映画・DVD 10月26日〜12月29日

 ということで、更新の停滞をリセットするために、一言程度を書いてお茶を濁すことにしました。

 「アンダーグラウンド」
 デジタルリマスター版をシアターN渋谷で上映中。そう、延長につぐ延長で、現時点でまだ上映中です。スゴい人気ですね。


 「スマグラー おまえの未来を運べ」
 真鍋昌平のマンガを映画化した石井克人監督作。“おまえの未来を運べ”って、拷問シーンを観てる途中、「なんで、この副題?」ってツッコミ入れたくなるエグさでした。ただ、残虐描写はスーパースローとか間接的に見せる手法が多く、そこまで見てられない感はなかったです。もっとスピーディなアクションも観たかった。高嶋政宏や安藤政信のキャラが濃く、深夜ドラマで観たいくらいに思いました。それから、妻夫木聡は本当にダメ〜な若者になっててよかった。


 「ステキな金縛り」
 三谷幸喜監督作。劇場内は笑いがよく起こってて雰囲気がよかったです。本筋じゃないんですけど、あれって本当に有罪になりそうだったのかが、根本的な疑問でした。中井貴一の犬との戯れが一番笑ったところ。


 「切腹」
 小林正樹監督の名作で、リメイクの「一命」の公開を機にチェックしたら、あまりにスゴかったという一作。これは本当に衝撃的に面白かったです。


 「ミッション:8ミニッツ」
 ダンカン・ジョーンズ監督作。死者の神経細胞に残る最後の8分間の記憶に潜り込むという作戦が列車爆破事件の捜査に利用される話です。設定が納得できてないのですが、面白いアイディアだとは思います。ラストがよかった。


 「恋の罪」
 園子温の最新作。エログロという言葉を使うと、安っぽくなってしまうので、違うかなと思うくらいに、濃厚です。なんていう世界を作ってしまうんだという驚異とともにインパクトにやられて前半は惹き込まれます。グロテスクな殺人現場と遺体の描写、肉体としての圧倒的な存在感たる裸、ふつうじゃないキャラクターを登場させながら、人妻が堕落と裏腹に解放されていく姿をねじ伏せるような説得力で描いています。出てくる描写がスゴいからか、後半は観てるのも疲れます。上映終了後、日曜昼のシネコンのホールに出たときに、間違った場所に紛れ込んだ気分になりました。


 「コンテイジョン」
  スティーヴン・ソダーバーグ監督作で、豪華キャストによるリアルな感染症パニック映画。ドラマティックな盛り上がりとか、そこで活躍するヒーロー的存在とかはありませんが、そここそが美点です。

 感染力が強く、発症すると短期間で死に至るのですが、潜伏期間が短いため、発見が早かったとも言えるでしょう。本作では、“2日目”からスタートし、最初に発症した女性が海外から帰国し、数日中に死亡してしまいます。彼女を起点として接触感染していって、世界中に増殖していくのです。そして、社会不安が広がり、暴動や強盗などが起こっていく状況がリアルに描かれます。

 ただ、爆発的な感染が頂点に達するあたりから、数字でどれだけの人が死亡したかというふうにしか語られないのが、もう一工夫ないものかなと思ったところです。後半になって、ある重要人物の死があるのもその一つでしょうけど、何にしても現実社会でも同じ傾向があるなぁとは思いました。

 この起伏の少なさを物足りなく感じる人も少なくないでしょうが、私はもっと地味でドライでリアルに徹してもいいのでは、というくらいに思ってます。ありがちなパニック映画だったら、絵空事としてしか、楽しめなかったでしょう。


 「THE LAST MESSAGE 海猿」
 シリーズをずっと追ってるわりに、本作はしばらく距離を置いていたんですが、登場人物にそれなりに思い入れがあるわけで、やはりかなりのアドバンテージがある状態です。

 巨大石油プラントの事故に台風直撃という中、プラントに置き去り同然となった3人の一般人(うちひとりがプラントの設計者)と仙崎(伊藤英之)のほか、三浦翔平演じるまだ2年目の隊員。この人が、熱意があって海保になったわけではないと吐露するように、とても弱気。あんまり説得力がないキャラなので、成長されてもグッと来なかったです。そのほかも類型的に過ぎる嫌いがあるかなと。ただ、パターンに入るとエモーショナルに訴える力が強く、シリーズの強みもあるでしょうけど、涙腺が刺激されます。


 「フェア・ゲーム」
 イラク戦争へと向かうアメリカを舞台にしていて、実話を元にしているようです。

 CIAのエージェントである妻と元大使の夫が物語の中心で、ナオミ・ワッツとショーン・ペンが演じています。夫のジョーはCIAからの依頼による派遣でアフリカのニジェールを調査し、妻のヴァレリーは工作員として諜報活動をしていました。ふたりに限らず、情報収集をする中で、イラクが核兵器の開発をしているといった事実は認められないにも関わらず、政府は事実をねじ曲げて発表して戦争へと傾斜していく様子が描かれますが、そこで夫のジョーがそこに水を差すように事実をもって反論するメッセージを新聞に発表したことで、思わぬ政府からの卑劣な逆襲を食らうという展開です。

 物語の見せ方が、もたつかず、かつ、抑制が効いてて、無理に盛り上げるところがないため、もっとカタルシスをもたらすような展開やラストにもできそうなのにという気もしましたが、たいへん感情を揺り動かされるのも確かです。憤りのようなものではあるのですが、それよりも、ここに身を置いていれば、当然のように彼らを疑いの目でみるだろうし、後から、自分たちは間違っていたと認めたところで、取り返しのつかないことはたくさんあるんだよなとは振り返ってみて思うところです。

 ここに教訓を得るべきだということで結論にしたくもないのですが、そこに意識が向かいます。でも、映画では夫婦のすれ違いや衝突、尊敬、信頼、絆が描かれてるとも言えそうです。


 「くもりときどきミートボール」
 劇場公開時は3Dアニメとして上映されてたようですが、自宅の小さなテレビでの視聴で、もちろん2Dです。発明品が町を盛り上げ、その後、とんでもない騒動に巻き込む話ですが、その発明が水を食べ物に変換するという装置で、空から食べ物が降ってくるという絵柄が楽しい。


 「カンフー・パンダ」
 今年、続編が公開されましたが、そっちは行かずに終わり、前作だけでもとDVDを観ました。面白かったですが、せっかくパンダを選んだわりに、あんまり可愛くないという印象を得てます。


 「ラビット・ホール」
 ジョン・キャメロン・ミッチェル監督作。ニコール・キッドマンとアーロン・エッカートが事故で子どもを亡くした夫婦を演じてます。深刻な状況があるのですが、シリアス一辺倒でもないし、衝突するばかりでもないところがいいです。ただ、加害者青年との交流の部分があって、独特な作品にしてます。ここが正直、分かってません。


 「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」
 1と2は観てるんですが、3はたしか観てなくて、ただ、それでも予告だけでも面白そうだったので。観るんならスクリーンでこそ。


 「永遠の僕たち」
 ガス・ヴァン・サント監督作。ガンで余命短い少女と少年とのラブストーリー。少年は臨死体験後、神風特攻隊の幽霊が見えるようになっていて、これを加瀬亮が演じています。ほかの人には見えないというだけで、ごくふつうに横にいたりします。そこがちょっと変わってますが、瑞々しい青春映画といったところで、難病ものにありそうな悲壮感もあまりないです。


 「リアル・スティール」
 これは面白いです。息子を一時的に引き取ることになった、ガサツでダメな父親の再生と親子の絆が築かれていく過程が描かれますが、そこに無理がない形でロボット・ボクシングという近未来で普及している設定の競技が出てきます。とてもアガります。
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2011年11月15日

「猿の惑星:創世記」

 猿の惑星そのものはシリーズ第1作のみをかなり前に観たのみで、結構忘れちゃってるのと、言われるほどラストに衝撃を覚えたという記憶もないところです。

 でも、本作は面白そうだよなぁとは思わせる予告篇でした。で、実際観たら、まずまず面白かった。冒頭からスピーディーな展開で、ストーリーを追いながらも、いろいろと考えを巡らしながら興味深く観てました。後半のアクションと、類人猿の表情なんかが、大きな見所かなと思います。

 この作品では、人間の科学技術に対してバベルの塔的なペナルティが下されたという印象を受けないのは、主人公のウィル(ジェームズ・フランコ)の人物造形と距離感によるのかなと思います。キャラクターの作り込み方として、これでいいのかと感じるところもあれば、この中途半端さこそが教訓じみるのを回避している部分でもあるとも思ったり。ちょっと整理がつかないんですけど、ここが違ってるとかなり色合いが鮮明になったのかなと想像します。

 それと、人類視点で考えるのか、類人猿に肩入れするのかというところでも、必ずしもどっちつかずだと私には感じられたのはよかったのですが、類人猿が立ち上がることにカタルシスを得るような物語になっていたら、それはそれでアガったと思います。
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2011年11月05日

「モテキ」

 これ観たの10月の映画の日ということで、気がつけば1ヶ月以上経っちゃいました。でも、今でもまだやってるようですから、かなりのヒットなんでしょう。

 深夜ドラマ版の初回ですでに大興奮したくらいにドラマは好きだったのですが、その後に手を付けた原作マンガはあんまりハマらなくて2巻が積ん読になってる私です。

 個人的にドラマの映画化というのは、あまり食指が伸びません。ドラマより映画のほうが上って言われてるみたいで白けるところがあるから。そんな私ですが、モテキについては観てみたい気分が持続しました。映画公開に向けての盛り上がりにお祭り感があったからでしょうか。よく分かりませんが。

 あとは箇条書き的に。
 ・観客の客層がかなり幅広く、果たして大丈夫なのかと、それはそれで心配になりました。
 ・たとえばTENGAって一般常識になってないという私の認識ですが、そういう分かる人にしか分からない部分は多いような気が。
 ・藤本幸世的な面を持ち合わせているかどうかで、突き刺さり方が大いに違うなぁと。
 ・ドラマのフォーマットに合わせて4人の女優を配置していますが、本来的な意味でのモテキからはちょっと外れてます。2時間程度の枠ということと、続編ということを考え合わせれば、仕方ないのかもしれませんが。
 ・趣味が合うほうが性格とかより重視してる藤本。土井亜紀もいつかちゃんも趣味から入ってました。他者とのつき合い方ということで考えれば、成長をする/しないという視点をここに持ち込むべきかもしれず、映画のラストシーンはここに大いに影響してきます。
 ・先日の舞台「クレイジーハニー」といい、本作といい、長澤まさみの魅力再発見でありました。
 ・音楽をもっと聴きたくなりました。
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2011年10月24日

「監督失格」

 事前にどういう作品かを知った上で行くことになるのがちょっともったいなくも思える作品です。予備知識なしで観れば衝撃度は大きいだろうし、逆に出演者らに思い入れがあれば、その人なりの見方となるだろうし、そういう意味では中途半端な立ち位置で観ましたが、実際にはこのタイプの観客が多いのではないかとも思ってます。

 私は、元になる一連のすべてがわからず、ほとんど全員知りません(わかったのはプロデューサーの庵野秀明とペヤングマキ(「ブス会」の演出で知ってる程度)くらい)。

 この作品は、AV監督である平野勝之監督が林由美香というAV女優とつき合っていて、ふたりで北海道への自転車旅行を敢行する約1ヶ月間のドキュメントである往年の映画作品のダイジェストがあって、その後、別れたふたりの関係の移り変わり、そして思わぬ形で女優が遺体で発見される場面を撮影してしまった時間、さらにそれを封印しカメラをもつこともなく5年が過ぎてようやく本作を作るに至るまでのドキュメンタリーとして作られています。

 予備知識のない私には不思議なところもあって、AV監督とAV女優として登場してるのに、なぜか北海道へ苦労して自転車で旅するとか、それをドキュメントとして撮影してるのも、どういう作品ができあがるのかが謎な感じもあるわけです。監督には妻もいるので不倫ということになるとはいえ、ふたりは恋愛関係にあって、ふだんからカメラを回す中、ふつうなら撮られたくないところもさらけ出していたりもして、ドキュメンタリーとして面白いのはわかりました。

 まず、前半の林由美香の魅力的な振る舞いが印象的です。どちらかというと、きれいなところよりも、みっともないとさえ言える部分が映し出されていて、それでもなお可愛さが印象付けられます。この魅力が大きいと思います。それと、キャラとしては林由美香の母親が印象深く、もちろん決定的な場面での文字通りの慟哭が壮絶で、胸を打たれ、涙が浮かぶのですが、サバサバしたところの見える母親ぶりが個性的です。

 ある種の伝説的な映画になってもおかしくない重さと凄みがあります。
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「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

 更新が滞って、もう観てから1ヶ月近く経っちゃってます…。ということで、記憶はかなりあやふやになってきてます。


 エイリアンが攻めて来るのを、リアルめな戦争アクション映画として撮った感じでした。それって好みは好みなんですが、思ったほどグッと来なかったのが正直なところです。最初のほうのニュース映像とかのテイストも好きでしたし、ずっと迫力のあるアクションではあるのですが、キャラクター造形がちょっといかにもな感じに思えたのと、展開が予想した方向で推移していくところに、乗り切れなかったようです。
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2011年10月10日

「エッセンシャル・キリング」

 アフガンの山岳地帯を米軍から逃げ続ける男、というシンプルさですが、セリフはほぼなく、説明的でないことから、不思議な味わいもありました。雪に覆われてる中、食べるものも苦労したりで、サバイバル生活をしながら必死に逃亡する姿が描かれます。「アポカリプト」みたいな疾走感とはちょっと違ってました。生きようとしている瞬間、瞬間の積み重ねで構築されている印象を受けました。


 監督 イエジー・スコリモフスキ
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2011年10月01日

「アジョシ」

 現在公開中の韓国映画で、ウォンビン主演のバイオレンスアクションですが、これがとにかく面白い。ここしばらく人に薦めまくっております。そして、笑っちゃうくらいにカッコいい。

 アジョシというのはおじさんという意味だそうで、テシクというのが主人公の名前。隣りに住むソミという少女がこの“おじさん”を慕ってよく遊びにきています。ソミの母親がマフィアから麻薬を横取りしたところから、テシクが巻き込まれるのですが、ソミと母親が連れて行かれたことで、彼女を救い出そうと動くことになるのです。マフィア側からすると、ふつうの質屋の男かと思ったら、ただ者じゃなかったということで、驚異的に強いヤツを怒らせてしまったのでした。

 「96時間」を連想させましたが、リーアム・ニーソンが強いことの意外性とウォンビンが強いことの意外性とでは種類が違う感じなのと、「アジョシ」ではアクションにリアルさよりもスタイリッシュな美しさが勝ってるのが少しく違う点かなという印象を受けました。

 ウォンビンとソミ役のキム・セロンが素晴らしいだけでなく、脇役の面構えがまたいいです。そしてベトナム人役の一匹狼な男がいるのですが、彼もまたソミからアジョシと呼ばれるように、テシクと対応してることが重要ポイントになってます。

 それにしても、終盤の格闘シーンにはたまらないものがあります。最高です。


 監督 イ・ジョンボム
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2011年09月04日

「インシディアス」

 監督と脚本が「ソウ」の人で、製作が「パラノーマル・アクティビティ」の人という組み合わせという謳い文句のホラー映画。

 はじめのうちは、パラノーマル・アクティビティのように引っ越した家で異変が起きるというもの。ところが、本作では途中から完全に、その異変の主が姿を見せ始めます。見えそうで見えないとかではなく、はっきりと登場します。そして、全体に仰々しい音やショック演出で、びっくりさせる方向の作品です。私はこれを怖いとは思わないので、好みではないのですが、あまりに終盤が賑やかなのには、笑えるところさえあるのも含めて、よかったです。

 夫(父親)が頼れる男なのかというのは、かなりぐらぐら揺れて、冒頭のいびきのシーンからも、ただの円満夫婦ではないんだろうと思いましたが、一貫性がないくらいに変化があります。最後へ至る流れの一環として捉えるべきなのか、よくわかりませんけど。
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2011年09月03日

「ゴーストライター」

 ロマン・ポランスキー監督、ユアン・マクレガー主演のサスペンス映画。

 イギリス元首相の自伝のゴーストライターを引き受けるものの、前任者が謎の死を遂げていました。主人公は後任のゴーストライターとして仕事をはじめますが、元首相の新たな疑惑で騒がれたり、自分が身の危険を感じたりするようになるのです。

 重厚でミステリアスな作品世界です。ただ、9.11以降の政治状況などが背景にあって、ちゃんと分かってる方が作品を理解できる面はあるのかなと思いました。
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2011年08月30日

「リアリズムの宿」

 山下敦弘監督の2004年公開作品。つげ義春の同名マンガが原作ということですが、かなり脚色は入っているようです。

 共通の友人がやって来ず、顔見知り程度だったふたりが旅先でいっしょに過ごすことに。こういうのもロードムービーということになるのか、移動距離は小さいですが、結果的に宿巡りをしながら、旅先でのいろんな体験があります。そこがくすくす笑えるようなおかしみのある体験だったりするわけです。当然、しだいに関係の変化も表れていきます。とりわけ、ふたりが小汚い宿で寝る前に笑い合う終盤のシーンが素晴らしいです。

 主なキャストとして、当のふたりを山本浩司と長塚圭史、途中で加わる若い女の子を尾野真千子が演じていました。
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2011年08月28日

「スーパー!」

 人生でほとんどいいことのなかった冴えない男が主人公。彼は、厳しい現実から自分を守るためなのか幻覚を見ちゃうようで、生きる唯一の糧である妻が家から出ていった後、神の啓示を受けて、コスプレヒーローとなって街へ出るのです。

 全体に苦笑と失笑を誘うコメディとしてありながら、現実世界の延長線上でのコスプレヒーローによるバイオレンス・アクションです。相手にケガさせれば、結局は犯罪だという面からは逃れられません。彼の人生への意思と失望からはペーソスを感じます。

 さらに、彼以上にコスプレヒーローに憧れて、度が過ぎた行動に走る女性が相棒として接近してきます。予想に反して苦い結末が用意されていますが、彼にはショボクレ人生をやり直すところからスタートするしかないようです。

 かなり面白かったですし、深読みを許すくらいの内容をもっていそうです。「キック・アス」は連想しましたが、方向性は全く違うようでした。


 脚本・監督 ジェームズ・ガン
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「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」

 アザー・ガイズというのは、その他大勢の脇役みたいな人ということで、ここでは映画の主人公になるようなスターじゃないほう、な人たち。そんな彼らを主役に据えたドタバタなコメディです。

 当のスターたちは、派手に暴れまくって街をメチャクチャにしながら活躍しているのですが、その退場の仕方が、シュールなくらいバカげてて、劇場内には笑い声が響きました。そこはまだ序章で、ここから脇役たちの出番となるのですが、当然、そこには失笑を誘うようなシーンの連続なのです。

 主人公の凸凹コンビは、マーク・ウォールバーグとウィル・フェレルが演じています。ウィル・フェレルのほうは私は認識がなかったのですが、会計監査出身でデスクワーク専門の刑事、そしてなぜかモテるというキャラ。マーク・ウォールバーグは相棒にイライラしながら、捜査に行きたくて仕方がないけど、空回りしちゃうみたいな男。こういう役は見慣れないので、新鮮でした。

 やっぱり、アメリカの文化を知らないとわからない笑いが一部ありますが、相当面白かったですし、アクション映画としても楽しめる一作となっています。

 監督 アダム・マッケイ
posted by 行き先不詳 at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

「アモーレス・ペロス」

 数年ぶりに観ました。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のデビュー作になります。冒頭の緊迫感あふれるシーンのインパクトと、3つの視点が交差する構成にも強烈に惹かれるものがあって、しばらくは個人的に好きな映画のかなり上位に入れてました。そのわりには全然観てなかったなというわけで。

 久しぶりに観たら、比較的ピンと来なかった第2部の、男と女が絶頂から突如転落していくエピソードにも見応えがありました。最初の章では、兄嫁に入れあげる男のわかってなさと健気さが哀れです。ガエル・ガルシア・ベルナルの眼力は何ともスゴい。

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「イングロリアス・バスターズ」

 タランティーノの戦争映画。レンタルDVDを借りてきて、仕事帰りに細切れに観ました。しかも眠気を抑えるのに必死になって。だもんで、ちゃんと最後まで観たと言えるのか疑問なんですが、それでも、相当面白かったのは本当です。誰もが思うのかもしれませんが、いくつもの言語を操るナチのランダ大佐が最高に印象的です。

 それから、そもそも本作を観なきゃと思わせたメラニー・ロランはやっぱり美しくて、さらにほかの出演作を観たくなっちゃいました。
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2011年08月21日

「ツリー・オブ・ライフ」

 寡作のテレンス・マリック監督作で、カンヌのパルムドールという話題性はあるにしても、ブラッド・ピットが主演ということもあって、本当は一般向きでもないのに、ふつうに面白い映画だと勘違いして劇場に来た人が多かったのではないかと危惧します。ダマされたとか思うかもしれません。

 神との対話、自分が生きてることへの自問自答、生命が存在していることの奇跡のようなことが、映像でしか表現できない形で達成されています。

 私は、地球の歴史的な映像が、そのなかでも首長竜にはゾクッとするものがあって、もっと長くてもいいのに、と思ったほど。ああいう映像については、うちの小さいテレビでは味わえないものがあるだろうと思いますので、スクリーンで観てよかったと感じました。

 映画全体としては、ショーン・ペンの子ども時代の回想により、強権的な父との葛藤などが中心になっていますが、そっちのほうは、集中力が続かずに途中、何度か長いなぁと思いました。最後に至って、ショーン・ペンでないといけなかったのかなと疑問が浮かんだくらい、出番は少ないです。
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2011年08月20日

「未来を生きる君たちへ」

 デンマーク・スウェーデン合作映画で、今年のアカデミー外国語映画賞を受賞してます。

 2人の少年とその家族にまつわる、仕返しをめぐる3つのエピソードが軸になっています。

 デンマークの学校では、エリアスという少年がいじめられていて、そこに転校したばかりのクリスチャンが介入して、結果的には、いじめっ子を奇襲して、やり過ぎなくらいにケガをさせちゃう。でも、本人はなめられたらダメだとか言って、反省はしてません。

 エリアスの父親であるアントンは、医師でアフリカの難民キャンプとを行き来しています。そこに悪いヤツがいて、妊婦の腹を割いて賭け事にしているような出来事が起こっているのですが、その親玉が病気で運ばれてきます。周りの被害者からすれば助けることに不満ですが、アントンは医師ですから治療することにします。ところが、あることをきっかけに激情を発してしまい…。

 それから、アントンが子ども同士の喧嘩に仲裁したところ、粗暴な男からオレの子に触るなと手を出してきます。そこに居合わせたクリスチャンは、この男に仕返しをするべきだと考え、独自に計画を立てるのです。これは完全に一線を越えてしまうものでした。


 報復に至らしめるような怒りや憎しみが喚起される状況を日常生活の延長線上で描いています。人によるかもしれませんが、観客側としても多少はそういった感情が触発されることと、そのことに意識的になる作品です。激情までは共感できるのに(あんなヤツやっちゃえ的なノリ)、報復したとたん悔やまれる結果に陥るということが、こうした問題のキモかなと思います。

 アントンはとても冷静に対処して、父親としての姿を見せていたのですが、彼も揺らぐわけでして、そこをくぐるアントンは見所になってます。クリスチャンのまっすぐで冷たいまなざしも印象的です。日常を淡々と描きながらも、全体に緊張感があふれ、目が離せません。


 監督 スサンネ・ビア

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2011年08月12日

「モールス」

 観る前の個人的な気分として、スウェーデン版の「ぼくのエリ」のほうが、ハリウッド版よりもいい、とは思いたくないというのはありました。ちょっとひねくれたところがありまして。

 好みで言えば「ぼくのエリ」かもしれませんが、「モールス」のほうをより面白く観ました。こっちのほうが、ストーリーとか設定上の理解がスムーズな展開になってたということと、スリラーとして惹き付ける面白さがありました。ただ、アビー(スウェーデン版だとエリ)のここっていう時の動きが、ウソくささが前面に立ってしまって、ちょっといただけないという感想です。見せない演出のときには、たまらないものがあるんですけども。


 監督 マット・リーヴス
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