2014年08月31日

「ヴァロットン展 冷たい炎の画家」三菱一号館美術館

 日本初の回顧展だそうですが、もっと人気が出てもおかしくないという感想をもちました。油彩では、全体に謎めいた印象を与えるところとか、背景の物語なんかを想像させるところ、また、ちょっとベール越しに見ているような距離感を覚えるところがあります。それから、木版画も多く展示されていますが、浮世絵にも影響を受けているそうで、デザインが洗練されていて油彩とはまた違った世界観でもあり、こちらも魅力的でした。
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「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」東京国立近代美術館

 ヤゲオ財団コレクションってはじめて知りましたが、台湾のヤゲオ・コーポレーションのCEOであるピーター・チェンによるコレクションといっていいようで、彼の自宅や別荘、オフィスに作品を展示してアートに囲まれながら生活する環境を作っているということです。

 そんなコレクションを紹介する展覧会ですが、ウォーホルやフランシス・ベーコン、アンドレアス・グルスキーなどの欧米の現代アートだけでなく、中国の現代アートも多くあるところが一味違うところです。それと、今回の展覧会のコンセプトとして作品の経済的な価値を意識するというアプローチも取り入れた企画となっていました。

 その経済的アプローチは、もっと迫ってもよかったように思ったくらい、あんまり印象に残っていないのですが、洋の東西を問わない現代アートで、知らない作家も多かったということで行っておいてよかったです。
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2014年08月21日

「江戸妖怪大図鑑」太田記念美術館

 3ヶ月近い期間のうち、「化け物」「幽霊」「妖術使い」の3部に分かれていて、その第1部「化け物」の最終日に行ってきました。夏休みということもあって、子どももたくさんいて、活気のある館内でした。この美術館にしては混雑していて、自分のペースでは観られないほどでした。

 菱川師宣から月岡芳年までの妖怪画という括りでしたが、歌川国芳と月岡芳年が多めな印象。改めて感じたところとして、好みとしては国芳なのですが、月岡芳年の切れ味には目を引くものがありました。

 それから、どうでもいいことですが、桃太郎が豆をまく絵があって面白かったです。鬼ヶ島ではないにしても、これで退治できるんだったら楽なもんだよなとかって話です。
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2014年08月10日

「オルセー美術館展 印象派の誕生ー描くことの自由ー」国立新美術館

 印象派の美術展は、なんだかんだ言って気分が晴れやかになります。とくにモネ、シスレー、ピサロあたりなんかは。前にも観たものもあれば、教科書的に知っているものも多いのですが、それらを含めて、今回特に気に入ったのは、モネ「アルジャントゥイユの船着場」、シスレー「洪水のなかの小舟、ポール=マルリー」、ドガ「バレエの舞台稽古」。ほかに、マネの「笛を吹く少年」やカバネル「ヴィーナスの誕生」、ホイッスラー「灰色と黒のアレンジメント第1番」とか。
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2011年01月10日

「山口晃展 東京旅ノ介」銀座三越8階催物会場

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 それほど込んでなくてよかったです。かなり近くまで寄って、一瞬でも独占する時間がほしい作品ばかりです。かなり細密で、そこに構築される多層的な世界が楽しく、いろんなところに発見する面白さがあります。新作も代表作もということですが、一番の好みは「百貨店圖 日本橋三越」のような洛中洛外図的な作品で、いろんな時代をぎゅっと押し込めて、同床異夢ってそういう意味じゃないですけど、字面からのニュアンスとして連想します。

 それから、街歩き的なコンセプトで、露電とか電柱とかの空想的なアイディアをモノとして形にして展示されてるのもよかったです。
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2010年12月05日

「ドガ展」横浜美術館

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 11月27日に足を運びましたが、その日は中野京子の記念講演会があるということで、そこを狙って行きました。

 先に展覧会を観ておいたんですが、私がとりわけ気に入ったのは、やっぱりですが「エトワール」。これがポスターなんかとはまるで違うんですね。最初に目に入ったときには、なんか照明で仕掛けでもしてるのかと思うような、光とバレリーナの白さが、神々しいというか神秘的というか、とても美しく映ります。技法的に工夫が凝らされてるようですが、ちょっと驚きました。

 そのほか、「バレエの授業」とか、第1回印象派展に出したという「田舎の競馬場で」が好きでした。

 記念講演会のほうは、くだけた言葉も交じって親しみやすく、豊富に関連エピソードが持ち出されて歴史的背景や社会状況などを語るもので、たいへん面白かったです。そして結論的に、当時のバレエの位置付けが現代の日本人が抱きがちなイメージとは違うということから、バレエに対する偏見(高尚なものだとかいった)は私たちにこそある、しかし、それでも美しい、という話が、芸術に対する不思議さと面白さを感じて印象的でした。
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2010年12月01日

「円山応挙 空間の創造」三井記念美術館

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 円山応挙の大作の数々が展示されていて、軽い気持ちでふらっと行ったら、期待以上の収穫を得た気分でした。
 最初のセクションでは、「眼鏡絵」とかで風景画なんかが並んでました。それ自体は好みでしたが、どうせなら、ちゃんと立体に見える工夫をすればいいのに、とか、作品の展示数が少ないので、これは誤ったかな、とか思いつつ先を進んだら、重要文化財の大作群が登場という構成です。

 印象的なところでは、「波濤図」の波が粘っこくて、うねりと飛沫の全体の形が、ちょっと遠めから観ると、まるで生き物のような存在感があって、迫力というだけでは収まらないような造形に感じます。私はここにいちばん長く立ち止まっていました。

 国宝の「雪松図屏風」のほか、“迫央構図”っていうワードがよく出てきていて、中央の余白をはさんで左右のモチーフが循環するような構図が立体的な効果を生むといったようなことのようでした。
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2010年11月23日

「隅田川 江戸が愛した風景」江戸東京博物館

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 終了前日の13日に観てきました。

 江戸東京博物館の所蔵作品を中心に、隅田川というくくりで江戸時代を映した作品が展示されていました。ということで、多くは浮世絵です。

 江戸の風景が賑やかで活気があり祝祭的に見えるところがあって楽しそうに見えます。花火を描いたセクションなんかはその点、一番の見所だったような気がします。ただ、それとは逆に「文化四年八月富岡八幡宮祭礼永代橋崩壊の図」という、人が押しかけ過ぎて、その重みで橋が崩落している様を描いた絵が、起きていることの凄みが出ててインパクトありました。

 場所がテーマなだけに多彩な作家が集まっていましたが、広重とか北斎にはやっぱり目が止まりがちでした。
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2010年11月11日

「没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった」国立新美術館

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 最初のセクションで1884年と1890年の作品が並べられて対比されていました。両者に見られる一貫性と、成長と変化(前者はゴッホと聞かなければわからないような絵ですが、後者は一目見てゴッホのタッチだとわかります)に注目させる意図があります。今回の展覧会では、いかにして我々が知るゴッホになっていくかに焦点をあてているわけですが、私は、ゴッホが1890年に亡くなっていることを意識せずに、ここを後にしたので、それはそれで思わぬ効果がありました。

 2番目のセクションでは1884年以前の初期の作品、3番目のセクションでは主に1884〜85年で「じゃがいもを食べる人々」へ至るまでの過程といったところ。その後の第4セクションの「パリのモダニズム」になると、いよいよゴッホらしき色彩が見られます。私は「ヒバリの飛び立つ麦畑」が今回の展示作品中、最も好みの一作で、個人的にはパリの時代が好みなのかなとか思ったりもして。それからアルル時代のセクションがあって(アルルの寝室が再現されるコーナーがありました)、最後にサン=レミのあたりでは暗めで歪みのある作品になりますが、そこで、そういえば最初に並んでたのは1890年だったはず、と思い直すのです。

 それで戻って改めて観てみると、色合いは明るめで、最後のセクションに並ぶ作品とは印象が異なります。それがちょっとそれまでのストーリーを覆された感があったのですが、全体を通して、どの時代に描かれたものかに意識を向けさせるにはいい伏線になっていたという気がします。

 それから、ゴッホ以外では、ゴッホが収集した浮世絵もあったりして印象的なほか、ロートレックの「テーブルの若い女(白粉)」がよかったです。
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2010年10月20日

「ウフィツィ美術館自画像コレクション 巨匠たちの『秘めた素顔』1664-2010」損保ジャパン東郷青児美術館

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 ここしばらく美術展にご無沙汰してるんですが、ちょっと時間ができて覗いてみました。

 イタリアのウフィツィ美術館にある自画像コレクションということですが、副題にあるように1664年から今日に至るまで収集し続けているということでして、これには驚かされます。

 自画像が並ぶということで、単調な作品群なのかという危惧も少しはありましたが、全くそんなことはなく、思いのほかバリエーションがあって楽しめました。アングルの重厚な貫禄とかモンニーニの湾曲した合板に色鮮やかなラインで描かれたものとか、チラシに使われてるヴィジェ=ル・ブランなんかが強く印象に残ってます。

 ただ、自画像ばかりなので、知らない画家で気に入ったとしても、あとからタイトルを見ても思い出せないということも起こってくるのは仕方のないところでしょうか。
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2010年07月25日

「マネとモダン・パリ」三菱一号館美術館

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 今年4月に丸の内(東京国際フォーラムの斜向い)にオープンした三菱一号館美術館の開館記念となる展覧会です。会期終了間近になってやっと行ってみました。建物のほうは、レンガ造りの洋風建築が復元されているようで、内観も美術館らしくない珍しいかんじ。

 タイトルの通り、マネの回顧展という面のほか、パリの近代化していく都市風景に焦点を当てていましたが、私は主にマネや同時代の画家の作品ばかりに時間を使ってました。

 3つのセクションに分かれていて、「スペイン趣味とレアリスム:1850―60年代」「親密さの中のマネ:家族と友人たち」「マネとパリ生活」となっています。

 「スペイン趣味とレアリスム」では、ベラスケスなどのスペイン画家からの影響を受けたころの初期の作品群ということのようで、私のイメージするマネとはちょっと違ったり。この中では、不評だったため上下に切断してしまったという「死せる闘牛士(死せる男)」は、抽象的にも見えるような背景の中に冷たく倒れている男の存在感が結構好きです。

 「親密さの中のマネ」では、月並みながら「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」が最高ですが、「浜辺にて」の前でもかなり立ち止まってました。「マネとパリ生活」では、ドガの「ル・ペルティエ街のオペラ座の稽古場」が一番気に入りました。 というのも、今まであまりドガってピンと来たことがなかったからです。秋に横浜美術館でドガ展があるようですので、楽しみにしておきます。 
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2010年07月19日

「ブリューゲル 版画の世界」Bunkamuraザ・ミュージアム

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 舞台の合間に時間があったので、まだはじまったばかりの「ブリューゲル 版画の世界」に足を運びました。

 ベルギー王立図書館所蔵のブリューゲルの版画を同時代の版画作品も含め約150点の展示となってます。どれもそれほど大きくないのと描写がかなり細かいので、かなり近寄らないと堪能できません。ですから、よほどすいてないと思うように観ることはできないので、時間がかかるのを覚悟したほうがよさそうです。昨日も込んではいませんでしたが、画の前で話がはずんでる人たちが多くて、もどかしいくらいに列が進むの遅く感じられました。

 私は、チラシにもあるような怪物などの奇抜な造形に惹かれたので「第2章 聖書の主題や宗教的な寓意を描く」が一番の好みで、帰り際に版画に出てくるキャラクターのフィギュアがガチャガチャで売ってて、買うか迷いました。
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2010年05月22日

「広重 名所江戸百景の世界」太田記念美術館

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 チェルフィッチュ終わりに、太田記念美術館が近いので、何をやってるのか知らないままに足を運んでみました。

 歌川広重の「名所江戸百景」の全点の展示をする企画のようでしたが、展示替えがあって、その後半のようでした。

 キャプションに現在の場所が表示されてて、ピンと来る人には、あぁあそこかと思うのかもしれません。それと摺りの技術への言及もあって、実物を観ると、そこのあたりがよくわかって、ひとつ見方が深まったかも。

 一番気に入ったのは、チラシにも使われてる「大はしあたけの夕立」でした。構図と強い雨にバックがぼけて見通しが悪くなってるかんじが素晴らしいです。
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2010年05月03日

「国宝燕子花図屏風」根津美術館

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 根津美術館のリニューアルオープン後の新創記念特別展」が続いていて、第5部となりますが、私が行ったのは第1部以来です。

 ゴールデンウィーク中は午後7時までの開館のため、昨日の夕方に足を運んだところ、思いのほか混雑していませんでした。

 前回来たときと同じく、2階の展示室の工芸品などはほぼ素通りに近いスピードで観たので、実質的には最初の2セクションに時間をかけました。「燕子花図屏風」は根津美術館が休館になるからと来てみた時にはじめて観ました。その頃は日本画をほとんど観に行ったことがなかったことを思い出します。

 「燕子花図屏風」に劣らず時間を使ったのは今回も鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」でして、「大琳派展」でも長く眺めてましたし、昨日もイスに掛けてしばらく対面してたので、かなり私のお気に入りのようです。流れる水の青さがちょっと青過ぎるくらいで、その色彩感覚が現代的な感覚だと印象付けるのかなと思ったり。こちらに流れ込んで来る水流について、キャプションにはアメーバのようにとか書いてあってなるほどと思いました。
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2010年05月02日

「歌川国芳 奇と笑いの木版画」府中市美術館

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 おそらく展覧会は好評なのでしょう、図録は完売となっていました。美術館にチラシすら残ってなかったようでした。展示替え前にこそ行っておきゃよかったと思ったところです。

 サブタイトルに「奇と笑いの木版画」とあるように、国芳の全体的なイメージを伝えた後に、奇想と笑いの部分に焦点を当てた構成でした。また、子どもが来ても楽しめるような敷居の低さや企画もありました。

 忠臣蔵関連の作品が並べられたところで、展示の意図に反して個人的に感じたのは、後年の整理された構図に負けないくらい、初期の「忠臣蔵夜討之図」のようなごちゃごちゃとした雑然と配置された群衆に魅力を感じてしまうというところでした。それから、何といっても巨大なモチーフの躍動感には大いに惹かれるところで、これはやはり実物を観たいものです。
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2010年04月23日

「小野竹喬展」東京国立近代美術館

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 生誕120年となる小野竹喬の回顧展。会期終了前日の10日に行きました。前半の素朴で懐かしい趣きの作品も温かくて好きですが、「奥入瀬の渓流」「宿雪」などがとくに好みでした。展示作品が多くて、作品の傾向が似ているからか、会場である人が、飽きてきたと言ってるのが聞こえて残念な気になった反面、そうかもなとも思ったりしました。でも、とにかく、行ってよかったです。
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2010年03月24日

「ボルゲーゼ美術館展」と「没後四〇〇年特別展 長谷川等伯」

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 20日土曜に上野で終了間近の美術展をはしごしました。一応、本命は長谷川等伯だったんで、夕方に行けば少しはすいてるだろうという目論みで、まずは東京都美術館の「ボルゲーゼ美術館展」へ。

 コレクションの基礎となったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿自身のベルニーニの彫刻なんかもありましたが、ラファエロやカラバッジョ、ボッティチェリなんかの作品が目玉になっているかと思われます。こういう美術展では毎回いちいち感じることですが、宗教画を鑑賞するために必要な知識の厚みが自分には備わっていないなと。それと、思ったほどは込んでなかったのは、ルネッサンスやバロックってそんなに人気がないのかなとか思ったりもしました。

 他方で、東京国立博物館 平成館の「長谷川等伯」のほうは入場制限をしていて、4時過ぎに行ったら待ち時間が30分弱でした。会期の短さがあるとはいえ人気があるなぁと思った次第。私は、昨年チラシを見かけるようになってから、必ず行こうとは決めてたものの、地味目な水墨画の人という先入観がありましたが、今回イメージがすっかり一新されました。

 国宝や重要文化財にも増して、最大に強烈だったのは「仏涅槃図」でした。最初に一瞬横目に映ったときのインパクトは忘れられませんし、圧倒的な存在感はどうでしょう。まあ、それにしてもでかいこと。圧巻とか壮観とか、そういう言葉が浮かびます。
 


              
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2010年03月06日

「ルノワール 伝統と革新」国立新美術館

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 あぁルノワールだな、っていうあのふっくらとしたトロけるような裸婦なんかは個人的にはダメなんですが、今回の展覧会の企画意図としては、印象派に留まらず追求していった先にあの絵があるという点が強調されているようです。とはいえ、トロけてない肖像画のほうが断然好きなことに変わりはないのですが。それから、ルノワールの静物画ってイメージなかったんですけども、意外と惹かれるものがありました。あと、光学的な分析をしているセクションが設けられていて、作品の創作過程に迫っているのも見所のひとつです。
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2010年02月01日

「束芋 断面の世代」横浜美術館

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 吉田修一の『悪人』の挿絵が全点展示されていることと、新作のインスタレーションを観ることができます。美術館全体が暗めな印象を受けるのですが、会場以前にホールでもどかんと映写されていて、吹き抜けの高さが活かされてました。

 『悪人』の挿絵は原美術館の「ヨロヨロン」で見た時には、まだ途中だったんだということを思い出しました。作品から触発されるイメージとしては、あまり結びつきにくいのですが、私はかなり好きです。

 断面を見せるインスタレーションについては、個人的には、かこさとしの絵本を思い出したりもしましたが、単純にこういう視点は面白いと感じます。


 「断面の世代」というのがキーワードになっていて、束芋(1975年生まれ)の世代をくくる概念として、団塊の世代をもじって対比しています。浅く広いところが断面的ということのようで、情報社会で育った世代の薄っぺらさだとか、個と全体の距離の置き方ということとつながってるといった意味のようです。

 私は、この断面の世代というキーワード自体に今イチ腑に落ちないものがありました。団塊の世代との違いしか念頭にないように感じられるし、世代論としても説得力に欠けるような気がします。

 また、以前より社会性が薄まっているようで、それ自体は良い悪いはないんでしょうが、私には少しシニカルだった以前のほうが好みです。それでも、今後、どのように変化していくのかは、興味をそそられます。
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2009年12月24日

「ロートレック・コネクション 愛すべき画家をめぐる物語」Bunkamuraミュージアム

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 “コネクション”となっているように、ほかの画家とのロートレックの交流に焦点をあてた企画となってます。もちろん本人の作品もありますが、展示作品の約半分はほかの画家によるものでした。

 師弟関係となる、プランストーの作品から好みなかんじでうれしかったのですが、素朴に虚を衝かれたのは、同時期にポスターを制作していたジュール・シェレでした。ロートレックの作品を目にするのに、ほかにも同じように活躍していた人がいるという視点が私にはなかったもので。個人的には、シェレのほうが、華やかで躍動感があり、わくわくさせる印象を受けました。
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